3月3日のひな祭りに、女の子も男の子も、会いましょう

2012年02月13日 | Weblog



▼ことしは元旦から、まさしく寸分の隙もないんじゃないかと溜め息が出るほど、日程が詰まっています。

 昨年も、福島原子力災害を含めて、言うまでもなく、目も眩むような忙しさでしたね。
 大腸癌の手術をはじめ大病を重ねて、二度ばかし、死の目前まで行きましたが、仕事を「休養」するということは正直、考えもしませんでした。
 その昨年は、締めくくりに、「ぼくらの祖国」を世に出すために年の瀬の5週間ほど、ベッドや布団に入らないということになったわけでした。

 まぁ、その甲斐あって「ぼくらの祖国」は扶桑社から昨年12月30日付(正式な出版日)で、出版されました。
 …ただし、書店にはなかなか並びません。
 アマゾンのランキングには現れても、書店で手に取ることができないという不可思議な情況がずっと続きました。

 このごろは、すこし良くなった…と思いたいのですが、きょう出張途上の関西国際空港でかなりの規模のある書店でちらり、見てみると、例によって影も形も、1冊も置いてありませんでした。
 アマゾン・ランキングでずっと一緒だった本は、これも例によって大量にありました。

「アンカー」(関西テレビの報道番組)の視聴地域の関西、そして人の往来の激しい空港に1冊も置かないというのは、やっぱり不可思議ですね。
 ぼくも本好きのひとりですが、本は、書店の店頭で手にとって、重みを感じ、印刷のかすかな匂いを感じるのが愉しみです。
 それが味わえないのは、ぼくも寂しいけど、読者のかたに申し訳なく思います。
 すべて、ぼくの非力のなせるわざです。


▼ただ、サイン会は、京都、大阪、そして東京と、みたび、行いました。
 特に東京は、出版社の担当セクションからいったん「無理でした。開けません」と氷のような返事が来たのを、みんなの声のおかげで、情況を覆して開くことができました。

 いずれの会場でも、何よりも、みんなの物凄い熱意、たったひとつの祖国を甦らせたいという意志に、ぼくは打たれました。
 そして、京都駅前のアバンティ・ブックセンター、梅田のジュンク堂大阪本店、東京駅前の八重洲ブックセンターの書店員のみなさんの誠実な支えに、深く感謝しています。

 たとえば大阪では300人のかたの「ぼくらの祖国」にサインしましたが、おひとり1分として、トイレ休憩なしで、5時間かかります。
 ぼくなりのポリシーというか、ささやかな信念があって、まず、その方のお名前を真ん中にいちばん、大きく書きます。ご家族と一緒なら、全員のお名前です。
 その右横には、自作の座右の銘を書きます。
 おのれの名前はいちばん小さく、かつ、なるべく崩さないで、誰の名前かちゃんと分かるように書きます。
 最後に日付を入れます。

 そして、写真のご希望があれば、写真を一緒に撮ります。
 握手は必ず、します。
 ハグのご希望があれば、しっかりとハグします。

 したがって、おひとり1分では、収まりません。


▼一筆書きのようなサイン、誰の名前か分からない、書いた本人だけ分かる?サインを書くだけにすれば、時間は、はるかに、はるかに短縮されます。みなさんにとっても、ぼくにとっても。
 腕への負担も、まったく違います。

 だから、そのやり方を選択する人は多いのです。その選択もまったく正しいでしょう。
 だけども、ぼくがいつも思うのは、「サインする側にとっては300のサインでも、サインを受け取られるひとにとっては、ただ1枚のサインかもしれない」ということです。
 
 これからも、読者の側に立ちたいのです。
 それは、ぼくなりのささやかな生き方、すべての仕事への取り組み方を貫いていく原則と、通じています。


▼さて、嬉しいお知らせです。
 新たに、4つめのサイン会が決まりました。もう、受付が始まっています。恐縮至極ながら、急がれた方がいいかもしれません。定員は多くはないですから。
 以下に、出版社からいただいたお知らせを掲げておきます。
 よろしければ、お目にかかりましょう。



【出版社からのお知らせの転載】

「青山繁晴さん 『ぼくらの祖国』(扶桑社刊)ミニセミナー&サイン会開催のお知らせ」


日 時:2012年3月3日(土)
13:00~ ミニセミナー
14:00(予定)~ サイン会

対象書籍:『ぼくらの祖国』(扶桑社)(定価:1680円)
会 場:阪急西宮ガーデンズ2階 特設会場(「多目的室」)
定 員:先着150名

参加方法:阪急西宮ガーデンズ4階 東モール「ブックファースト阪急西宮ガーデンズ店」にて対象書籍を
お買い上げのお客様に参加整理券を差し上げます。
なお、お電話による参加整理券ご予約も承ります。

参加整理券配布開始:2/13(月)10:00~
お問合せ・予約受付(代表電話)TEL:0798-62-6103
(ブックファースト阪急西宮ガーデンズ店)
<ブックファースト・イベントHP:http://www.book1st.net/event_fair/event/

※なおサインは当店にてお買上げ頂いた対象書籍に限らせて頂きます。
当日は対象書籍と参加整理券を必ずお持ち下さい。

【転載、終わり】

最新の画像もっと見る

39 Comments

コメント日が  古い順  |   新しい順
頑張れ20代 (頑張れ20代)
2012-02-14 01:52:37
行けます!
その頃までには受験終わりますのでぜひ行きたい、青山さんに会いたいです!
返信する
楽天ブックスで購入しました (ヒラ)
2012-02-14 05:46:02
はじめまして。チャンネル桜で毎週青山さんの番組を拝見しております。
さて、「ぼくらの祖国」ですが、私は楽天ブックスで購入しました。
1月中旬に注文し、入荷待ちでしたが、今月初めに届きました。
ただいま拝読中です。
返信する
八重洲ブックセンター (伊関)
2012-02-14 09:21:28
青山さん

八重洲ブックセンターでのサイン会に参加しました。列の先頭でお待ちしていました。数度の握手とハグを頂き、心が震えました。

長年待ち望んでいた作品に、一字一字に心が籠められたサインを頂いた瞬間から、書物に魂が宿ったことを感じました。

有難うございます。
返信する
行きたいなあ、西宮 (十八番)
2012-02-14 15:58:57
 今回の対象店舗であるブックファースト阪急西宮ガーデンズ店は、以前に私が
このブログのコメントで、その愛あるPOPカードを紹介させていただいたとこ
ろです。
 そんなPOPカードを書いてくださる本屋さんなら、いっそここでサイン会で
もできたらいいのに・・・と綴ったのですが、まさか現実のものになるとは!
 私の拙いつぶやきが、もしかしたら何かの化学反応の一助にでもなったのかな、
などと空想して、自分のことのように嬉しいです。
 が、当日私は仕事で九州に出張中・・・このところサイン会などで毎週のよう
に青山さんにお会いする機会があっただけに、会えないのが何とも寂しい、禁断
症状のような思いです・・・。
 でも青山さんなら、自分の職分をしっかり果たしなさい!とおっしゃると思う
ので、がんばって仕事して来ます。
 またサイン会、やってくださいね。青山さんに会いたいです

 青山さんは書店に「ぼくらの祖国」が置いていないことを度々指摘されていま
すが、私も気をつけて本屋さんに行く度にチェックしているのですけど、大阪の
比較的大きなお店では、けっこう潤沢に並べられている印象があります。
 昨日訪れた紀伊国屋書店梅田店でも新刊のコーナーに10冊近く平積み、2週
間ほど前に訪れた天王寺のアポロビル内の喜久屋書店でも同様の状態・冊数でし
た。
 ターミナル内の書店では扱いが小さく、街中の(大型)書店では扱いが大きい
・・・ってことはあるのでしょうか?
返信する
横浜「ぼくらの祖国」大量平積み (普通の愛国者)
2012-02-14 16:37:07
いつも勉強させて頂いております。

私自身は、初版を横浜地下街の有隣堂で発売日に購入し、元旦に襟を正して拝読しました。また子供にも読ませました。

なかなか本屋に並ばないということですが、本日京急デパート上大岡店に入っている八重洲ブックセンターで10冊位が平積みになっているのをみました。佐藤優氏の「国家の罪と罰」と並んで目立つ位置にありました。

以上ご報告させて頂きますとともに、ますますのご活躍をお祈りします。



返信する
本日、本を郵送してもらいました。 (菊池(バンクーバー))
2012-02-14 17:59:01
一月半ばに注文を入れて
あったのですが、本屋から、
2月始めに入荷の予定が2月中に
なりました、と連絡が入り、
待つ事、暫し。
本日、郵送しました、との
連絡が入りました。
届くのが楽しみです。
2冊、注文してありますから、
1冊は自分用、もう1冊は
日系会館に寄付するつもりです。
一人でも、多くの人に読んでもらい
たいものですから。
返信する
ぼくらの祖国 (おのころ島)
2012-02-14 20:36:08
八重洲のサイン会で念願の「生青山さん」を拝見しサインも頂きました。
これに先立ち大田区図書館にも依頼しておりましたら、区の購入も実現し蔵書になっています。職場が羽田空港なので、空港内の本屋さんチェックしてみます。皆さんの各自治体で購入依頼し、全国の皆さんに読んでもらいましょう。
返信する
本に関して (桜錦)
2012-02-14 20:58:55
青山さん、こんばんは。

僕が住むのは人口10万少しの典型的な地方都市です。
(「都市」と言うのも恥ずかしい・・・。)
市内の書店は限られています。
何処の書店も、タレント本、経済本、雑誌、テレビで紹介された本ばかりです。
先日も編纂千三百年の「古事記(竹田恒靖さん著)」を買いに出かけたのですが、在庫はゼロでした。
こう言う状況なので、地元の書店で本を買いたくても、ついついネット通販で買ってしまいます。

特に深刻なのは小中学生向けの本の売り場です。
僕が子供の頃に比べて、書店全体の売り場面積こそ広くなったものの、小中学生向けの本の売り場は非常に狭くなっています。
少子化云々のレベルを越えています。
しかも、「読み物」と言える本は全くと言って良いほど見当たらず、漫画やゲームの攻略本だらけ。
それらを一方的に批判するわけではありません。
ですが、文字だけを読んで想像する力、行間を読む力などを養えるのでしょうか?
本離れを加速するばかりではないでしょうか?

先日、地元の図書館で「平成」を借りて拝読いたしました。
時が流れて立場が変わると人間まで変わってしまう人が多い中で、楠さんは今でも当時の楠さんのままですね。
楠さんのようにありたいものです。

では、失礼します。
返信する
友人と行きます。 (児林岳宏 コバヤシタカヒロ)
2012-02-14 21:06:20
先日の大阪での『ぼくそこ』発刊記念集会はIDC会員限定でしたので、一人で参加しましたが、今回は整理券予約が取れましたので、友人と二人で行きます。
本はすでに1冊購入済みで、母にも読んでもらったところ凄く感激してくれ、本当にうれしく思っております。

再び青山さんに会える事を今から楽しみにしています。
当日はよろしくお願いいたします。


返信する
子どもたちに (ころん)
2012-02-14 21:12:20
2月5日のサイン会に行く途中でJR尼崎駅構内の書店に寄ってみたのですが「ぼくらの祖国」は入口近くの新書コーナーの真ん中に8冊程置いてありました。そしてそこに「みんなで祖国について話してみよう。」という旨の言葉が添えてありました。書店の方の心遣いに私は笑顔が自然に出ていました。JR尼崎駅は乗換駅で利用者が多いので一人でも多くの人に読んでもらいたいと思います。

青山さんがサイン会の冒頭で話されていたことに感銘を受けて、私は新しく購入したもう一冊を息子が通っていた中学校に寄贈しようと思っています。どこを経由して寄贈すればいいのか先程中学校のPTA役員の方に聞いてみました。「君が代は歌ってもいいし歌わなくてもいいよ。それは君たちの自由だから。」と子どもたちは先生から教わっています。自分の国の旗が掲揚されるのを見たことがない子供たちばかりです。ここは日教組が強い地域なので未来を背負っていく子供たちに絶対読んでもらいたいと思っています。
返信する