春のワシントンDCから

2007年04月21日 | Weblog



▼みなさん、いまワシントンDCにいます。
 4月21日土曜の未明4時40分、泥のような眠気を押して、原稿を書いているところです。


▼4月19日木曜の早朝に、東京の自宅を出て、成田から12時間強のフライトで太平洋とアメリカ大陸を越え、アメリカ東部時間19日の午前11時ごろに、ワシントン・ダレス空港に着きました。
 独立総合研究所の主任研究員Jと一緒です。
 あとから、独研の秘書室長Sも加わります。

 着くと直ちに、ホワイトハウスにほど近いホテルのカフェで、アメリカ在住のインド関係者と会い、昼食を共にしながら日本とインドの連携強化について議論し、協議しました。
 飛行機の機内でほとんど眠らなかったから、とても、きつかった。けれど、どうにか大丈夫。アメリカでのスーパー・ハード・スケジュールの始まりです。


▼到着の翌日、20日金曜日には、朝早くにホテルを出発、ニューヨークに入り、アメリカの経済首都ニューヨークに本拠を置くエコノミストたちと議論をし、なんと日帰りで政治首都のここワシントンDCに帰ってきました。
 あーあ。かつての出張では、NYを日帰りなんて考えられなかったけどなぁ。
 NYらしいバーでの一杯も、仕事が終わったあとのブロードウェイのミュージカルも、すべて消えて、夜の中をワシントンDCに戻りました。


▼週明け、月曜日には、シカゴへ飛びますが、これも日帰りでワシントンDCに戻ってきます。
 そのあとワシントンDCに、しばらく滞在します。
 今回のメインテーマのひとつである、アメリカ国防総省の高官たちとの本音の議論などをこなしていきます。


▼だから、4月25日水曜の「ANCHOR」はお休みで、もちろん「青山のニュースDEズバリ」のコーナーもお休みです。
 ANCHORの放送が始まってから、休みをいただくのは初めてです。
 視聴者には申しわけなく思います。

 日本とアメリカ東海岸には、半日を超える時差があります。つまり昼夜がちょうど逆転するだけの時差があります。
 だからANCHORの放送が水曜日にあって、今回のように翌日の木曜にすぐアメリカ東海岸へ出発しても、翌週の水曜の放送に間に合わせるには、翌週の月曜日にはワシントンDCを出発せねばなりません。
 月曜に出発して、成田に到着するときには、日本時間は火曜の午後3時半すぎになっていますからね。
 火曜出発、水曜到着では、実際の生放送には間に合いません。
 しかも、そのあいだに土日がありますから、アメリカの政府高官らと会えるのが、到着した直後の金曜の午後と、それから月曜の朝一番だけ、という悲惨なことになります。
 アメリカ政府の高官らは、凄絶な過密スケジュールで文字通りに世界中を飛び回っていますから、そもそもこれではスケジュールを合わせて会うこともできません。

 だからどうしても、水曜の放送を1回だけは、お休みせねばなりません。
 ごめんなさい。
 連休中の5月2日水曜の放送には、復帰します。
 アメリカで、日本のためになにを掴んだか、それもお話しできるだろうと思います。


▽写真は、ワシントンDCからニューヨークに向かう、高速鉄道AMTRACK(アムトラック)の車中です。
 向かいに座っている、独研の主任研究員Jが、携帯電話で撮ってくれました。

 ぼくは、疲れと眠気でぐったりして、身体が脱力しています。ちょっとだらしのない写真でごめんなさい。
 しかし今、気づいたのですが、ぼくの表情にはJ主任研究員に対する信頼感が浮かんでいるみたいですね。

 Jはシアトルで少女時代を過ごし、慶大からロンドン大学を経て、三菱総研に現れ、ぼくとの信頼関係ができて、独研の創立からの社員となりました。
 NYで高校卒業までを過ごし、慶大から三菱総研に現れた、いまの独研秘書室長Sと、よく似たご縁ですね。
 ともに、まだたいへんに若い女性です。

 JもSも、独研の歩みとぴたり歩を合わせて、驚くほどに成長しました。
 たまに深刻な失敗、それに年中行事として細かい失敗もしますが、その根本的な成長を信頼しています。
 なぜなら、JにもSにも、光が内部から照らしているような、祖国と世界への志があり、その志を実現していけるだけの、地道な努力があります。

 独研が創立されてから加わってきた研究員たちとの、同士としての連帯も、みていて惚れ惚れします。
 これは、あとから加わった研究員(男性が多い)の、度量の大きさ、気持ちのよい連携ぶりも非常に大きいですね。
 ついでに言えば、ぼくは当然ながら、女性、男性を仕事のうえで区別しません。


▼さぁ、原稿に戻ります。
 会員に向けて発信している「東京コンフィデンシャル・レポート」の原稿です。
 ここアメリカにいるあいだに、たくさん発信すると、決めています。

 あ、それから、このブログの読者のみなさんに約束した「深く淡く生きる」の後編で、ドーハでの様子をさらに綴ること、それも必ず実行します。
 待っていてください。

 それと、近畿大学でのぼくの講義のシラバス(概要)が近畿大学のホームページにアップされています。
 誰でも、ご覧になれます。
 近大ホームから、経済学部のページに飛び、そこから「シラバス検索」を開きます。
 開いたら、「経済学部で検索」を選択し、「最終更新日」を条件に検索します。すると、トップにぼくのシラバスが出てきます。



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12 Comments

コメント日が  古い順  |   新しい順
穏やかな面差し (eruze)
2007-04-21 23:44:17
青山さん、今晩は!
今、こちらへお邪魔してみたら青山さんの満面の笑みに歓迎されたように感じられ、思わず「わぉ♪」と
声が出てしまいました(笑)
精力的に米国にてもお仕事に専念なさっておられる
ご様子を伝えてくださりありがとうございます。
睡眠を削ってのご尽力が良いお仕事の結実を引き出す事となりますように祈りつつ、小さな声でご自愛をと付け加えさせてくださいまし。

近畿大のサイトへ後ほど飛んで「シラバス」を拝見させて戴きますね!「青山先生」の初講義に出席される学生さんたちが羨ましいです。
今度はアメリカですかぁ~ (独立自尊)
2007-04-22 00:32:13
さすが青山さん、世界を股にかけるご活躍ですね。ですが、相変わらずの殺人的なスケジュールに、本当に青山さんのご健康が心配になってしまいます。

お話を聞くだけで、いますぐにでも知りたい疑問が次々に浮かんできました。
アメリカ国防総省の高官たちとの議論――個人的には、北朝鮮問題について、アメリカの対応に変化が見られるのか?また、青山さんも指摘されている、国防総省と国務省の「角逐」が今後どうなっていくのか、それがどう対北外交に影響を与えるのか、等々。
ホットな話題としては、「従軍慰安婦」問題でしょうか。アメリカ(の政府高官)の本音は奈辺にありや?
帰国後に、成果の一端をお聞かせ頂く機会に恵まれることを願っております。

アンカーの一週休みはとても残念ですが、それ以上の収穫をこの「スーパー・ハード・スケジュール」で得られることを(勝手に)確信しております。
(ちなみに、福岡在住者としては、RKBラジオ「中西一清スタミナラジオ」の出演がどうなるのか気になりました。電話出演だから、OKでしょうか?やっぱ、無理かな。)

青山さんをはじめ、スタッフの皆さまの無事な帰国をお待ちしております。
近畿大学の学生さんは幸せ者ですねー。 (kazuhito)
2007-04-22 00:37:39
最近の投稿されているお写真はすごく良いですねー。激務のなかを歩んでいらっしゃる青山さんの文面だけ読むと深刻に捉えてしまいがちなんですが、ドーハのときのお写真といい、こちらまでほっこり温かい気持ちになれます。 
 さいきん徹夜明けや、疲労で身体が重かったりそれでもって段取りをミスしてしまったり、そういう時、青山さんを思い出して自分のしんどさなんかたいしたことないと考えるようになりました。
 また、なんかしんどいほどそういう気持ちも重なってより身近に青山さんを感じられるような疲労を共有しているような気がして「青山さんすごいなー」って独り言と共に笑みがこぼれています。
 
バラバラと書き込み失礼しました。
P.S「平成」どうにか重版されないでしょうか?
Unknown (ランチ)
2007-04-22 04:22:46
幸せそうですね、眼差しでわかります。
政界歩調に遭わせ行動なさっている青山さんの活動に、慰安婦カード然り、足を引張る言動等含め何時もの事でしょうが、彼らの邪魔が入らなければいいのですが。
Unknown (TT)
2007-04-22 09:52:45
青山さん、こんにちは。

アメリカからの更新ありがとうございます。
とてもプライベートなお写真のようで、ドキドキ‥青山さんがより身近に感じられます。このお写真の表情いいですね~。題すれば「人間・青山繁晴」かな。青山さんが信頼していらっしゃるチームの温かさが伝わってきます。安部総理が訪米する前のこの時期に、アメリカでのお仕事の内容は、さぞかし丸秘中の丸秘なのでしょうが、又、テレビやこの場所で、少しずつでもお話を伺えるのを楽しみにしています。
それにしても、過酷な日程‥。実りあるご出張になりますように遠く日本から祈っています。お気をつけて♪
Unknown (一生書生)
2007-04-22 21:59:00

 近大のカリキュラム拝見しました。

 正直、近大生が羨ましいですね。学生時代にこんな意義のある講義に接することができるなんて。

 理屈に偏るわけでもなく、現実に偏るわけでもない、バランスの取れた講義が期待できそうですね。

 レポート提出数回、筆記試験との記述がありますが、はたして青山さんがレポートをチェックする時間が確保できるのか、、、という疑問もわきましたが、一方で、嬉々としてレポートを読みふける青山さんの姿を想像してしまいました。
Unknown (mamo)
2007-04-22 22:48:31
近大のシラバス見ました。
半期でこんなに盛りだくさんで、ボリュームのある話を間近で聞けるなんて、近大生ほど幸せな学生はいないと思います・・・・。
テレビタックル (TT)
2007-04-23 22:36:49
青山さん、こんにちは。

今日のタックルのコメント出演を拝見しました。
 アメリカ関係者から、「小泉さんより若い安倍総理になって、わかりやすくなると思ったらわかりにくくなった。それは、①国内問題解決に専念しているためなのか、②古い政治体質に依存しているせいなのか 」と質問される(青山さんの発言された文言とは違う表現ですみません)とのお話でしたが、実際どうなのだろうと思いました。
総理になる前に主張されていたほどには、はっきりと話されない。(ように感じます)
 お立場上難しいとよく言われますが、私のような一市民は、その辺については斟酌不要と思いますし、どう考えたらいいのかよくわかりません。今度の訪米で、アメリカ向けに何か表明されるとしたら、国内に向けても率直にわかりやすく話してほしいです。

 テレビに放送されなかったコメントの中に、その答えはあったのだろうと思いますが‥。視聴者としては、青山さんのコメントが編集されてしまうと消化不良の状態になりますね。><
必読書3冊! (白百合)
2007-04-25 11:43:35
青山さん、とてもリラックスされた笑顔で迎えて下さりありがとうございます!最高のプレゼントです☆

週末に『平成』と昨夜『日本国民が決断する日』の“地獄のイラクから雪景色のアメリカへ”の章まで読み終えた所でした。4時間強睨めっこしていたお顔を想像しながらポチッとしたら、満面の微笑み、睨めっこもこんな感じだったのかな?(ウソです、怖いお顔だったことと思います、ヨルダンのテロリストですもんね。)
ワシントンDCでは母国のようにリラックスできるんですね、言葉の壁が全くなく、有意義な議論がそのままできるワシントンDCで、時間の許す限り多くの方と議論してきて下さい。(誤解を解くのは大変でしょうけど)
昨日“BDA行き詰まり「不満」 韓国6者代表”と記事が出てました、毎日表明したらいいのに~。それと、広島原爆記念館館長さんにアメリカの方がなられたそうな、これって画期的なことじゃないですか?(ブッシュさんは知ってるのかな?)日本も米もどの国も謝る所は謝って、相手の被害をしっかり見る気持ちが大切ですよね。

『平成』の感想も一杯あります!
『アメリカの嘘と正義』ではパールハーバーの所だけまず読んで、ぞ~っとしました、愚かだった私達。(私も見たんです、無知だったので何も感じず、悔しい~!)

近大の学生さんから始まって若者達にこの3冊、是非読んで欲しいです!数年前発刊なのに今読んでも現在の問題で、世界は何も変っていないってことですよね。変った事といえば・・・3年前なら私がこういう(硬めの)本を手に取ることはなかったという事でしょうか?今なら真実は何か!知りたいことばかりです。

(テレビタックル見逃しました・・・残念:涙)
びっくりしました (Kaori)
2007-04-25 18:03:01
私は関西在住で、毎週水曜日「ANCHOR」の青山さんのコーナーを楽しみにしているおばさんです。私のような者でもわかりやすく現在の日本の状況を語ってくださる青山さんを今日も楽しみにチャンネルをあわせたら、いらっしゃらなくて驚きました。まさか4月改変で降りてしまわれた?!とドキドキしておりましたが、ここを拝見して安心しました。お忙しいでしょうがまた来週お元気な姿でお話をしていただけるのを楽しみにしております。