ルイジ コラーニデザインのシーガルDF5000
久しぶりに上海老相機製造博物館(上海市重慶南路308号1階)へ行き時間つぶし。私は数回行っているのだが、上海人の友人(上海海鴎照相機の元社員)が行った事がないというので、連れて行った。入場者は私たちも含め4人のみと閑散としていた。
この中で久しぶりにルイジ コラーニデザインの海鴎DF5000(1999年製造)をマジマジと見たのだが、デザインは現代のデジカメに通じるものがあるものの所有欲や使ってみたいと思わないのはなぜかと考えると、やっぱり作りの悪さだったり外装素材の安っぽさなんだろうなと思う。このカメラは、1999年に販売されたのだが、未だに使っている人を見た事がないというくらい売れなかったカメラのようだ。
中国製のカメラアクセサリー製造会社によくある事だが、一生懸命コピーして自社オリジナルのように作っているのだが、素材選びやデザインが今二つほど足りない物ばかり。また、思いつきで作るので、後になって辻褄が合わなくなり途中で仕様変更するのでタチが悪い。それらは使える物として平均点に近づいているのだが、その先一歩が踏み出せないメーカーばかり。日欧米と肩を並べられるようになるには、順調に進歩したとしても五十年以上かかると思うな。何事も後を追い平均点近くまでは行けるのだが、それから先のレベルアップは更にむずかしいのだ。これは、カメラ関係も含めすべての物に共通する。
レトロ感たっぷりのネーチャンに別れを告げ、田子坊へ向かい二人で生ビールを一杯。
X-T1 XF35mm f1.4