1/19・20(木・金)出張で札幌へ
札幌のホテルは「札幌グランドホテル」
このホテルはとても気に入っています。
札幌グランドホテルの誕生について、札幌グランドホテル公式HPを引用します。
http://www.grand1934.com/concept/history/
このHPを見て、自分の記憶がかなりいい加減なものあることが判明しました。
記憶では、札幌オリンピックを開催するにあたり、札幌には本格的なシティホテルがなかったことから、
地元財界が中心になってグランドホテルを開業させた。でした。
実際は、
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「将来、かならず日本でも冬季オリンピックが開催されるだろう。
それには札幌が一番ふさわしい。今から本格的洋式ホテルを是非建てなさい。」とは、一人のジェントルマンの一言。
昭和9年、札幌グランドホテル開業。
当時の社会動向と、この先見の明を持った、ジェントルマンのアドバイスとが相まって、ホテル建設の協議が、北海道庁と札幌商工会議所が中心になり進められました。
幾多の困難を乗り越え、昭和8年12月19日、株式会社札幌グランドホテル創立総会が、 豊平館(ほうへいかん)にて開かれました。
最初は官営ホテルとして計画された札幌グランドホテルでしたが、半官半民に軌道修正され、最後は民間企業の形でようやく開業にこぎつけたのです。
「グランドホテル/愈(いよい)よけふ開業/外観内容とも堂々」
昭和9年12月11日開業当日の「北海タイムス」の記事見出しです。
トップ記事と並んで紹介され、今まで見たこともない豪華なホテルが完成した、札幌20万市民の喜びと期待を報じています。
落成式と開業披露式は、ホテル2階の大宴会場で盛大に開かれました。
当時としては珍しい立食形式のパーティーは、地元をはじめ全国の政財界を代表する約1,000名が出席。記念品には銀製の仁丹ケースと、加藤顕清(けんせい)作の陶製帯留めが贈られました。
こうして札幌グランドホテルは、北海道初の本格的洋式ホテルとして、誕生したのです。
一人のジェントルマンとは、故秩父宮殿下です。
札幌グランドホテルは昭和48年、旧館を取り壊し、新しく地上17階建ての高層ホテルを建築。
これまで新館と呼んでいた建物を「本館」、新しい17階建てを「新館」と呼ぶことに。
設計監理は、現職の北海道庁吏員。
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歴史はもちろん、このホテルは内装のデザインの質が高く
その上、美術品がとても多く、まるでホテル全体がミュージアムのようです。
このブログを書いていて、外観については、これまでちゃんと見たことがないことを今更ながら気づきました。
次回はきちんと外観も見てこよう。
▽受付。この絵、いいでしょ。
▽1階エレベーターホール。全体にカーペットのデザインがいい。
▽宿泊した本館7階のエレベーターホール
▽案内のロゴも凝っています。たぶん、こういうロゴは全部手書きです。
▽7階平面図
▽4階の日本食レストランエントランス。枯山水の日本庭園が設けられています。
▽4階エレベーターホール
▽再び7階廊下
▽以下宿泊した本館776号室。照明、調度品のデザインもセンスがいいですね。
▽エントランス
オマケ
▽路面電車の停車場のデザインも秀逸です。
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