社会空間研究所 建築・まちづくり通信

社会空間研究所の所員が建築・まちづくりに関する情報等を気ままに綴ったブログです。
2007年6月からスタートしました。

世界の都市空間/持続再生の試み

2007-10-14 19:26:47 | デザイン
東京駅の行幸地下ギャラリーで開催されている「東京大学cSUR展・世界の都市空間/持続再生の試み」へ行ってきた(-残念ながら今日まで)。





「cSUR」というのは、文科省の21世紀CEOプログラムのひとつとして東大の都市工学・社会基盤学・建築学の3専攻が共同で取り組んでいるプロジェクトで「center of Sustainable Urban Regeneration」の略とのこと。
詳しくはこちら→cSURホームページ

展示会はというと、単純に言えば、世界の「持続」「再生」の100事例を紹介する展示会。
近くに寄ったから的に訪れたため、到底、展示されている100の事例をひとつひとつ丁寧に見ていく時間はなく、「流し」でしか見られなかったが、実に多様な視点から集められた事例であることは確か。まじめに見て、考えようとすると1日をつぶす覚悟が必要だと思った。
でも、少ない時間ながらも、事例のひとつひとつに込められた「訴え」みたいなものを少なからず感じられたような気がした。
展示の中でみつけた2つのフレーズ。
「世界の鉄道利用者の3分の1が日本国内であり、その3分の1は東京圏である。」
「2025年までに日本の人口は4分の3に減少する。そのとき全人口の3分の1は高齢者である。」
この事実と確からしい予測だけを述べたフレーズに、日本の都市を持続可能な都市空間として再生していかなければならない難しい課題が示されているような気がする。

同時に開催されていたトークインなる、研究者が語る企画に参加できればよかったのだが、時間がとれず実現できなかったのが残念。
近く、本としても出版される予定らしいので、各研究者が訴えようとした思いがそちらに詳しく載っているようなら、そちらで補ってみたい。

話は変わって、行幸地下ギャラリー。新丸ビルの再開発に併せて整備された通路の両壁に設けられたギャラリーとのことだが、東京駅と二重橋駅・大手町駅をつなぐ通路にこのような機能を付加させた仕掛けは評価できるし、今後も新たな情報を発信していってくれることだろうという期待が膨らむ空間だった。



〈おまけ〉
昨日グランドオープンした有楽町の再開発ビルから、新しくできた交通広場を望む。えっ、これがあの有楽町?イメージ一新ですね。


(oba)
コメント
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