goo blog サービス終了のお知らせ 

菊池のぶひろの議会だより

日本共産党 桜川市議会議員 菊池のぶひろの活動報告です

稲田防衛大臣の靖国神社参拝について

2016年12月30日 23時16分40秒 | 国際・政治
 昨日、稲田防衛大臣が、真珠湾慰霊からかえってすぐに、靖国神社を参拝したという。
 
 私も高校の教員時代、とてもまじめな純朴な先生から、「菊池先生、なんで英霊を参拝することに反対する人がいるんでしょうね。」という素朴な質問をされた。
 これに納得される答をするのは、簡単ではない。
 とにかく時間がかかる。

 戦死者をまつるものとして、1つは、沖縄の平和の礎(いしじ)がある。
  もう1つが、靖国神社である。

 沖縄の平和の礎は、戦争で死んだ兵士だけでなく、民間人、米国の兵士も、区別なくみんな祀ってある。本当の意味での、「平和の礎である。
 だから、参拝する人も、戦死者の家族だけでなく、外国の人も参拝をする。
 戦争は終われば、ノーサイド、敵も味方もないというのが、平和の礎の思想である。

 ところが、靖国神社や違う。そもそもの建設の理由が、明治の維新に貢献した人を祀るというものだからである。
 
 坂本竜馬や高杉晋作は祀ってあるが、近藤勇や西郷隆盛は祀っていない。
 
 戦争では、日本軍だけでなく、朝鮮人も台湾人も兵士として戦死した人は祀ってある。ところが、東京大空襲で亡くなった人々、ヒロシマナガサキで亡くなった人々は祀っていない。
 総務省の役人の言葉を借りれば、「軍人恩給が出る人」は祀ってあるが、一般の戦争被害者は祀ってないのである。

 稲田防衛大臣は、真珠湾の慰霊祭に立ち合い、「英霊の眠る靖国神社」が懐かしくなったのだろう。

 
 

 
 
この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 電通社長会見「(新入社員の... | トップ | 2016年の街頭演説を振り返る »
最新の画像もっと見る

国際・政治」カテゴリの最新記事