菊池のぶひろの議会だより

日本共産党 桜川市議会議員 菊池のぶひろの活動報告です

小選挙区10増10減に伴って、茨城県では分区が無くなりました

2022年11月19日 09時09分50秒 | 国政
 今日の新聞は、人口の増減による小選挙区の1票の格差をなくすために、都市部では10区増やし、過疎部では10区減らした10増10減を大きく報道しています。
 しかし、茨城県でも、変わったことがあります。それは、同じ自治体が、分区されていたことです。水戸市では、旧内原町が2区でしたが、1区になりました。笠間市では、旧笠間市部分が1区で、旧友部町、岩間町は2区でしたが、1区になりました。下妻市では、旧下妻市は1区で、旧千代川村は7区でした。ここも1区に戻りました。また、常陸大宮市では、旧御前山村は1区でしたが、4区になりました。市の分区がなくなりました。
 
 日本共産党は、もともと小選挙区制には反対ですから、この姑息な10増10減にも反対したのですが、この茨城1区の区割りそのものが、政略的であったのです。
 選挙区は、住んでいる住民の一体感が重要です。茨城県は、昔は、水戸市、日立市、土浦市、下館市が4大都市と言われていました。今は、つくば市の急成長でその構図は変わりましたが、水戸市と下館市が、同じ1区になるという発想そのものが、政治的策略だったのです。

 それは、今は下館市になっていますが、旧明野町出身の赤城某(祖父は、防衛庁長官として有名)という農林官僚がいて、この人物を「衆院議員にする」という策略から始まったのです。
 私が、まだ、真壁高校の卒業生の結婚式に呼ばれている頃、結婚式の主賓に「赤城某」氏が来ていて、挨拶をすますと、「所要があるので失礼します」といって帰っていきました。

 茨城1区が、水戸市(内原町は2区)、常陸大宮市(旧御前山村だけ)、東茨城郡(城里町)、笠間市(旧笠間市だけで、友部町、いわま町は2区)、桜川市、下館市、下妻市(旧下妻市だけで、千代川村は7区)と、変則の本当に細長い選挙区になってしまったのは、その赤城某氏を当選させるための、「政略的区割」=アメリカでは「ゲリマンダー」と言われていたのです。

 その赤城某氏も、「バンソウコウ事件」でいつもなにか引退してしまいました。

 小選挙区制の問題はさておいても、こんな分区を今まで残しておいてきたこと自体がおおきな問題でした。これで、茨城県の自治体では、「分区」が無くなります。
 分区のあった自治体は、2つの選挙区の開票作業をしなければならなかったのです。

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