私は、木曜のコラム担当の三木義一氏は「葉梨大臣の話」をどう書いてくるかと期待してまっていました。案の上、「噺にならない」と、ダジャレ・ヒニクたっぷりに書いていますので、紹介したい。
噺にならない
三木義一
「ご隠居、法務大臣ってのを葉梨って人がやっていたんですね。辞めるまで知らなかった!」
「わしも、辞めて初めて知った。講演会でも何回もジョークのつもりで『だいたい法務大臣というのは、朝、死刑のはんこを押して、昼のニュースのトップになるのはそういう時だけという地味な役職だ』等と言っていたそうだ。
「自虐ネタで笑いを取りたかったんだ。ご隠居も気をつけなきゃ!」
「そうじゃの。だがこの表現の中には、人の命を左右できる権限を持った者の心の葛藤が微塵もないし、おまけに『外務省と法務省は表とお金に縁がない。法務大臣になってもお金は集まらない』ということまで発言しておるぞ」
「てへ、それじゃ、法務大臣と言う要職まで務められるようなお方ではなかったんでしょうね」
「いや、いや、それがどうしてすごいエリートだぞ。東大卒業後、警察庁のキャリアになり、葉梨信行自治大臣の婿養子に入り、茨城3区の地盤を引き継ぎ、当選6回目で初入閣だった」
「てえと、よくある与党の世襲議員だ。地元有権者とつながって家業は守っているので、選挙には強そうだ」
「だから大臣になって当然と甘く見ておったのかの~。地元ではともかく、日本にとっては、葉無しにもならなんし、実があっても用梨(用なし)じゃ」
(青学大名誉教授)
噺にならない
三木義一
「ご隠居、法務大臣ってのを葉梨って人がやっていたんですね。辞めるまで知らなかった!」
「わしも、辞めて初めて知った。講演会でも何回もジョークのつもりで『だいたい法務大臣というのは、朝、死刑のはんこを押して、昼のニュースのトップになるのはそういう時だけという地味な役職だ』等と言っていたそうだ。
「自虐ネタで笑いを取りたかったんだ。ご隠居も気をつけなきゃ!」
「そうじゃの。だがこの表現の中には、人の命を左右できる権限を持った者の心の葛藤が微塵もないし、おまけに『外務省と法務省は表とお金に縁がない。法務大臣になってもお金は集まらない』ということまで発言しておるぞ」
「てへ、それじゃ、法務大臣と言う要職まで務められるようなお方ではなかったんでしょうね」
「いや、いや、それがどうしてすごいエリートだぞ。東大卒業後、警察庁のキャリアになり、葉梨信行自治大臣の婿養子に入り、茨城3区の地盤を引き継ぎ、当選6回目で初入閣だった」
「てえと、よくある与党の世襲議員だ。地元有権者とつながって家業は守っているので、選挙には強そうだ」
「だから大臣になって当然と甘く見ておったのかの~。地元ではともかく、日本にとっては、葉無しにもならなんし、実があっても用梨(用なし)じゃ」
(青学大名誉教授)