最適化問題に対する超高速&安定計算

大規模最適化問題、グラフ探索、機械学習やデジタルツインなどの研究のお話が中心

マス・フォア・インダストリ研究所ニュースレター 第5号

2015年03月22日 02時24分27秒 | Weblog
マス・フォア・インダストリ研究所ニュースレター 第5号

ひつじ年を迎えて
早いもので、2011年4月にマス・フォア・インダストリ研究所 (IMI)が設立されてから4年が経過しました。IMIの設立および発展に力を発揮された若山正人初代所長の九州大学理事への転身に伴い、昨年10月より所長を仰せつかりました。どうぞよろしくお願いいたします。日替わりメニューで次から次へと降ってくる仕事への対応で精一杯の日々が続いていますが、優秀な同僚・スタッフに支えられながら、何とか前に進んでいます。
4年1周期が大学内での身体感覚ですが、東日本を襲った未曾有の大震災のとめどなく拡がる被害の全貌もつかめない中で開いたIMIの開所式が昨日のことのように思い出されます。遠路はるばる駆けつけてくださった企業・大学・国立研究所の数学・数理科学関係者からの熱いエールを受けてIMIは船出しました。この4年間、前所長のリーダーシップのもと、産業界との共同研究を本 格化するための体制整備を着々と進めてきました。企業との共同・ 受託研究は、過去3年14、13、20件と順調に伸びています。 2014年9月には、社会科学と数学との新たな連携を志し、富士通ソーシャル数理共同研究部門を設置しました。社会実装までを視野に入れて、人間の行動や心理も組み込んだビッグデータの利活用技術の開発を行います。また、COI STREAM・九州大学共進 化社会システム創成拠点事業の推進にも貢献しています。
所員の活躍には目覚ましいものがあります。ここ1年に限っても、落合啓之が、安生健一氏((株)オー・エル・エム・デジタル)らとともに、CG映像に関する数理モデルの研究で平成26年度文部科学大臣表彰科学技術賞受賞、藤澤克樹がスーパーコンピュータでのグラフ計算のベンチマークコンテスト世界一位達成、高木剛が公開鍵暗号の研究で第11回日本学術振興会賞受賞など大きなニュースが続きました。他にも学会賞や論文賞をいくつも受賞しています。IMIは産業数学の世界的拠点に向かって力強い成長を 続けてまいります。今年は先進暗号数理デザイン室を設置して、暗号研究の強化を図ります。

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