後継者不足の“COBOL言語”を生成AIに引き継ぎ 政府や銀行の“いにしえのプログラム”を近代化へ
ベトナムのFPT Software AI Centerに所属する研究者らが発表した論文「XMainframe: A Large Language Model for Mainframe Modernization」は、メインフレームコンピュータの近代化を支援する新しい大規模言語モデルを提案した研究報告である。
1959年に開発されたプログラミング言語「COBOL」(Common Business Oriented Language)は、今なお多くの組織にとって重要な役割を果たしている。COBOL言語は、大規模な中央集中型メインフレームコンピュータ向けに設計された言語で、銀行、金融、政府機関などでは、メインフレームコンピュータ上で動作し、依然として不可欠だ。実際、現在稼働中のCOBOLコードは2200億行以上あり、毎年15億行のCOBOLコードが新たに書かれており、日々3兆ドルの商取引を管理している。