アマゾンも苦しめる物流コスト高、ロボや自動運転に熱視線
物流コストや人件費の上昇が米小売業界に暗い影を落としている。その最たる例が、米Amazon.com(アマゾン・ドット・コム)だ。同社は2022年1~3月期で、7年ぶりの最終赤字に転落した。売上高は1164億4400万米ドルと前年同期比7%増だったものの、最終損益は38億4400万米ドルの赤字だった。
出資する新興電気自動車(EV)メーカーの米Rivian Automotive(リヴィアン・オートモーティブ)の株式評価損という一時的なマイナス要因があったものの、深刻なのは長期化が予測される物流関連のコスト増加である。アマゾンによれば、輸送費の高騰や人件費の上昇、生産性の低下、固定費の増加などによるコストアップが約60億米ドルに達したとみる。