最適化問題に対する超高速&安定計算

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京大 T2K スパコンと SDPARA その2

2010年06月09日 21時20分47秒 | Weblog
SDPA 64bit を用いて1台のサーバのみで H2O と NH3 の問題を解いたので、スパコンとクラスタとサーバの3者での実験結果を比較してみる。スパコンとクラスタ上では SDPARA 7.3.2 を実行している。この場合では CPU(MPI) x コア数(Pthread) で並列計算数を表現している。SDPA 7.3.2 はスレッド並列に用いたコア数を示している。結論から言うと1サーバでもこの程度の大きさの問題ならば何とか解くことができるが、やはりスパコンやクラスタは必要だと感じる。

問題1: H2O
○京大 T2K スパコン(CPU x コア数)
27,523.8s(128 x 16) ~ 7.6 時間
○SDPA クラスタ(CPU x コア数)
49,037.9s(16 x 8) ~ 13.6 時間
○計算サーバ2(コア数)
809,261.3s(12) ~ 224.8時間(9.4日)

問題2: NH3
○京大 T2K スパコン(CPU x コア数)
68,593.4s(128 x 16) ~ 19.1 時間
○SDPA クラスタ(CPU x コア数)
146,763.2s(32 x 4) ~ 40.8 時間
○計算サーバ1(コア数)
943,486.0s(8) ~ 262.1時間(10.9日)


○ 京大 T2K スパコン : SDPARA 7.3.2
128 Nodes, 512 CPUs, 2048 CPU cores; (今回使用した分のみ)
CPU : AMD Opteron 8356 2.3GHz (quad cores) x 4 / node
Memory 32GB / node
NIC : GbE x 2 and Infiniband x 4 / node
OS : RHEL 4.x for x86_64

○ SDPA クラスタ : SDPARA 7.3.2
16 Nodes, 32 CPUs, 128 CPU cores;
CPU : Intel Xeon 5460 3.16GHz (quad cores) x 2 / node
Memory : 48GB / node
NIC : GbE x 2 and Myrinet-10G x 1 / node
OS : CentOS 5.5 for x86_64

○計算サーバ1 : SDPA 7.3.2 (64bit)
CPU : Intel Xeon 5550 (2.66GHz / 8MB L3) x 2
Memory : 72GB (18 x 4GB / 800MHz)
OS : Fedora 12 for x86_64

○計算サーバ2 : SDPA 7.3.2 (64bit)
CPU : AMD Opteron 2435(2.6GHz / 6MB L3)x 2
Memory : 64GB(16 x 4GB / 800MHz)
OS : Fedora 12 for x86_64
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