最適化問題に対する超高速&安定計算

大規模最適化問題、グラフ探索、機械学習やデジタルツインなどの研究のお話が中心

Cell コンピューティング その1

2006年09月08日 03時22分07秒 | Weblog
Cell と Opteron という個人的にはお気に入りのプロセッサを用いてピーク性能 1.6TFlops というスパコンを作成することになった。納入先を見るとまた核爆発のシミューレーションに使うのだろう。この Cell は倍精度演算を強化したものになるのだろうか?以下のように汎用プロセッサと特殊用途向けのアクセラレータチップを組み合わせるのが最近のスパコンの主流の一つになっている。または特殊用途に限定したスパコンで Protein Explorer はすでに今年の6月に 1PFlops を達成している。

IBM、1万6千個のCellと8,000個のOpteronを搭載したスパコン

 米IBMは6日(現地時間)、Cell Broadband Engineプロセッサを搭載した初のスーパーコンピュータ「Roadrunner」(コードネーム)を開発すると発表した。

 同社の市販製品であるCell搭載のBladeCenter Hシステムと、デュアルコアOpteron搭載のSystem x 3755を組み合わせたスーパーコンピュータ。「Hybrid Programming」と呼ばれる新開発のソフトウェアと、AMDのHyperTransport応用技術「Torrenza」(コードネーム)を利用することで、異なるプラットフォームを接続。OpteronシステムはファイルI/Oや通信など基本的プロセスに使用し、主用途である複雑な計算にはCellシステムを用いる。

 システム全体でのプロセッサ数は、Cellが16,000個以上、Opteronが8,000個以上。計測方法が公開されていないため単純な比較はできないが、Roadrunnerのピーク性能値は1.6PFLOPS以上とされており、現在の世界最高性能スーパーコンピュータである同社のBlueGene/Lの約6倍近い計算能力となる。

 同システムは、米エネルギー省国家核安全保障管理局に2008年中に納入完了予定。

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