最適化問題に対する超高速&安定計算

大規模最適化問題、グラフ探索、機械学習やデジタルツインなどの研究のお話が中心

OR学会春期発表会

2006年03月15日 12時02分34秒 | Weblog
14、15日に中央大学理工学部で日本OR学会で開かれたので(2年ぶりに)参加してきた。理事のT先生や今度中央大学に異動されるM先生などは隅々まで気を配って運営されており、大変頭が下がる思いだ。今は僕らの世代が学会を支えなきゃねと言っておられた。申し訳ないが今は私も学内雑用などで尋常でない忙しさなので協力できないが、もらうものだけもらって帰るのと言われると心苦しい限りだ。
発表等を見ていると相変わらず勝手に問題を創造しているグループもあるが、様々な分野の事例、応用研究が発表されていて、詳しいことやレベルはその分野ではないのでわからないが、いろいろと参考になるものが多かった。しかしせっかく多くの研究が行われても特に事例研究などはその分野ごとに研究や資料を整理したものがないので、新規参入者や部外者には過去の研究等を参考にするのは容易ではない。これが数理計画法や組合せ最適化問題とかならば教科書なども多数出ているので調査しやすいが。あまりよく知らないがOR学会に統合オペレーションとかいうプロジェクトがあったらしい(今もあるのかも)。
研究グループとしてはその分野の事例研究を継続して行っているのだろうが、学会としても分野ごとに例えばこんな研究や応用が可能だとか、この種の問題にはこの解法が有効でこんな結果があるなど少し厳密性も省いても外部から見てわかりやすい研究の指針が欲しいところだ。昨日も飲みながら話していたところ、定式化は意外とみんな(学生や社会人の方も)出来ないという話になって、定式化事例集みたいなデータベースがあるとわかりやすいという話になった。ただし企業によっては定式化自体が企業秘密ということが多いので、その分野ではどれだけ出せるかは難しいところだ。

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