生誕100年記念[草野天平展]を鑑賞してきました。
パンフレットに業績がコンパクトにまとめられています。
明日で展示会が終了するという前日の鑑賞となりました。
いのしし君の身辺では
ここのところバタバタしていましたので・・・
土曜日に行ってゆっくり鑑賞してきました。
今回の展示会で驚いたのは、
兄の心平と違い
天平は30歳を過ぎてから詩を書き始め
詩人としての作家活動は10年足らず、
詩も寡作・・・詩も60篇はないと思います。
それらを記録・保存・出版して残された
梅乃夫人の努力には感動しました。
草野天平という詩人の事は
前から名前だけは知っていて
また、
草野心平の弟として知っていましたが、
詩人としての業績はあまり知りませんでした。
平成19年1月12日、いわき市生涯学習プラザで
当時、草野心平記念文学館の渡邊芳一先生の
「草野天平とふるさと」と題し講演されたのを聞いてからです。
それ以降、
図書館などで少しずつ詩を読み始め、
感動させられた詩人となりました。
今回の展示会で感動した言葉から
古い池に泡が一つ浮いてきて
消えて行った
岡田浩一氏蔵
陽がさせば 空できらきら 薔薇の雨
ひとつの道
独り田舎に往つて
小高い丘に
馬は草をたべてゐた
くびは垂れて
ときに尾をふつてゐた
まるい雲はひとりとまつて
空のなかほどにあつた
私はしづかに腰をあげて
もときた径を帰つてきた
いわき市民に
もっと知られてほしい詩人の一人です。