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名将会ブログ (旧 名南将棋大会ブログ)

名古屋で将棋大会を開いています。
みなさんの棋力向上のための記事を毎日投稿しています。

大山将棋研究(329); 三間飛車穴熊に左美濃

2016-11-05 | 大山将棋研究
昭和52年1月、淡路仁茂先生と第9回早指し選手権です。まだ淡路先生は5段、大山先生と当たるところまで勝ち進みました。


大山先生の三間飛車で、淡路先生は早めに端を詰めたので穴熊にされました。

石田流になりそうですが、淡路先生は46銀としてけん制(79角から35銀のねらい)していきます。

千日手のような手順から少しずつ進みます。

大山先生が妥協して34銀型になりました。

それでも淡路先生は3筋を狙います。36歩には24歩から2枚換えのつもりでしょうか。

銀の取り合いになりました。

角も交換になり

飛車もぶつかりますが、さすがに淡路先生が避けます。35に打たされた銀が浮いています。

大山先生が角を打ち込めば

淡路先生も馬を作ります。

この歩は入るかと思ったら56馬。38飛の筋があります。

56馬は取れず53歩成に65飛。ここでも馬は取れず

66銀から飛車と交換です。銀香対金プラス と金で駒割はまあまあですが、先手の金銀が乱れています。

59飛から と金を払って大山先生が駒得になりました。長期戦では駒の損得が利いてきます。

淡路先生は少し悪いので端を攻めるのですが、その過程で47歩成とされたのは痛いです。

美濃囲いは桂馬に弱く

また乱れました。それでも86香は勝負手。

壁を作って受けを手抜き、攻め合いです。

でも底歩が利くので少し足りなさそうです。

大山先生の83香が攻防で

79角から詰んでいます。

投了図。

166手、長手数の美学の淡路先生ですから長いです。3枚目の男(昔は記録用紙1枚に80手だったので160手超えが多かった)という呼ばれ方もありました。でも若手のころなので積極的な手も多いですね。
先手としては石田流阻止よりは銀冠を優先した方が手堅いです。端や6筋に位を取ったのに右側で欲張るのは少し作戦分裂だと思うのです。50手目くらいで大山先生が少し妥協したのですから、そこから銀冠に組んでいけば少し良さそうです。
大山先生はこういう長い戦いになるといつの間にか駒得して有利になっているのですが、穴熊でも1手勝ちを目指すところが違いますね。大山先生の穴熊は堅くないのです。美濃囲いが崩れてから玉を逃げ出したり中段玉にしたりで2手差以上で勝つことのほうが多く、大山先生の美濃囲いは堅いのです。


#KIF version=2.0 encoding=Shift_JIS
# ---- Kifu for Windows V7 V7.23 棋譜ファイル ----
手合割:平手  
先手:淡路仁茂5段
後手:大山棋聖
手数----指手--
1 7六歩(77)
2 3四歩(33)
3 9六歩(97)
4 4四歩(43)
5 2六歩(27)
6 3二飛(82)
7 2五歩(26)
8 3三角(22)
9 4八銀(39)
10 4二銀(31)
11 6八玉(59)
12 6二玉(51)
13 7八玉(68)
14 7二玉(62)
15 9五歩(96)
16 8二玉(72)
17 5八金(49)
18 5二金(41)
19 5六歩(57)
20 9二香(91)
21 7七角(88)
22 9一玉(82)
23 8八玉(78)
24 8二銀(71)
25 7八銀(79)
26 3五歩(34)
27 6六歩(67)
28 4三銀(42)
29 6七金(58)
30 4二角(33)
31 1六歩(17)
32 6二金(52)
33 2六飛(28)
34 1四歩(13)
35 5七銀(48)
36 7一金(61)
37 6五歩(66)
38 3四飛(32)
39 4六銀(57)
40 3二飛(34)
41 5五銀(46)
42 3四飛(32)
43 4六銀(55)
44 3二飛(34)
45 6八角(77)
46 3四銀(43)
47 5五銀(46)
48 3三角(42)
49 7七角(68)
50 4二飛(32)
51 3六歩(37)
52 4五歩(44)
53 6八角(77)
54 5四歩(53)
55 3五歩(36)
56 5五歩(54)
57 3四歩(35)
58 4四角(33)
59 3五銀打
60 2二角(44)
61 7七角(68)
62 5六歩(55)
63 2二角成(77)
64 同 飛(42)
65 5六飛(26)
66 5二飛(22)
67 5三歩打
68 同 金(62)
69 4四銀(35)
70 5五歩打
71 同 銀(44)
72 5四歩打
73 6六銀(55)
74 3八角打
75 3三歩成(34)
76 2九角成(38)
77 4一角打
78 6二飛(52)
79 2三角成(41)
80 1九馬(29)
81 3四馬(23)
82 3三桂(21)
83 同 馬(34)
84 6四歩(63)
85 同 歩(65)
86 同 馬(19)
87 6五歩打
88 3七馬(64)
89 5五歩打
90 6八歩打
91 同 金(69)
92 5五歩(54)
93 同 銀(66)
94 4七馬(37)
95 5四歩打
96 5六馬(47)
97 5三歩成(54)
98 6五飛(62)
99 6六銀(55)
100 同 飛(65)
101 同 金(67)
102 4六馬(56)
103 2四馬(33)
104 5九飛打
105 6九金打
106 5三飛成(59)
107 9四歩(95)
108 同 歩(93)
109 9三歩打
110 同 香(92)
111 4六馬(24)
112 同 歩(45)
113 2六角打
114 3五歩打
115 同 角(26)
116 4四銀打
117 2四角(35)
118 4七歩成(46)
119 8五桂打
120 9二香打
121 3一飛打
122 5五銀(44)
123 同 金(66)
124 同 龍(53)
125 9三桂成(85)
126 同 香(92)
127 3三角成(24)
128 3五龍(55)
129 3四歩打
130 8四桂打
131 7七銀(78)
132 6七歩打
133 7八金(68)
134 5七と(47)
135 8六香打
136 6八歩成(67)
137 同 金(78)
138 同 と(57)
139 同 金(69)
140 6七歩打
141 6九金(68)
142 3八龍(35)
143 5八歩打
144 4九龍(38)
145 5九銀打
146 6八歩成(67)
147 8四香(86)
148 6九と(68)
149 8三香成(84)
150 4一歩打
151 8二成香(83)
152 同 金(71)
153 3二飛成(31)
154 8三香打
155 7五桂打
156 7九角打
157 9八玉(88)
158 9七銀打
159 同 桂(89)
160 同 角成(79)
161 同 玉(98)
162 9六金打
163 同 玉(97)
164 9五歩(94)
165 9七玉(96)
166 9六金打
167 投了
まで166手で後手の勝ち



大山将棋研究(328); 中飛車に57金戦法(金立ち戦法)

2016-11-04 | 大山将棋研究
昭和51年12月、大みそかに米長邦雄先生と第26期王将戦挑戦者決定戦です。


大山先生の中飛車に米長先生は57金戦法ですが、早いですね。

大山先生は54歩としていないので中央は受ける必要はなく、飛車を回って3筋を受けます。この後1手で36金の形を作れるのが長所ですが

米長先生の仕掛けは早いです。68銀でさえ省略しています。一目無理な感じですが、ゆっくりしていると64金から55歩も気になります。

角交換から24歩が狙いですが、金銀が離れているので

反撃があります。

これは振り飛車十分。

大山先生は金も繰り出して

45桂に角を切る。2枚換えになりそうです。

33桂成にも金を取れば2枚換えで

角打ちはあっても玉の堅さが違いすぎます。

米長先生は勝負手。馬を作って粘るということでしょう。

大山先生は飛車を切る前に桂馬を捨てる、これが決め手です。

空間を開けて銀を打てば寄り筋。

金を捨てて取り返す筋です。飛車も取れます。

これで大体寄りなのですが、挑戦者決定戦ですし、米長先生は考えます。

怪しい粘りですね。大山先生は上部を抑え

簡単かと思ったら米長先生に桂馬を捨てる手がありました。

あれ?投了ですか。45馬には44歩ということでしょうか。上を抑えられると勝ち目はありません。


大山米長戦だと昨日の中原先生のような自然な将棋にはなりません。互いに意地を張ってケンカ将棋が多いです。だから面白いのです。米長先生は陣形整備もせずに、勢いでどんどん攻めましたが、金銀が離れていると反撃が厳しいです。アマチュアとしては真似をしてはいけないところ。後手をもって並べておきましょう。


#KIF version=2.0 encoding=Shift_JIS
# ---- Kifu for Windows V7 V7.23 棋譜ファイル ----
手合割:平手  
先手:米長邦雄8段
後手:大山棋聖
手数----指手--
1 2六歩(27)
2 3四歩(33)
3 7六歩(77)
4 4四歩(43)
5 4八銀(39)
6 4二銀(31)
7 6八玉(59)
8 5二飛(82)
9 7八玉(68)
10 6二玉(51)
11 5八金(49)
12 7二玉(62)
13 9六歩(97)
14 9四歩(93)
15 5六歩(57)
16 8二玉(72)
17 3六歩(37)
18 7二銀(71)
19 2五歩(26)
20 3三角(22)
21 5七金(58)
22 4三銀(42)
23 4六金(57)
24 3二飛(52)
25 3五歩(36)
26 5二金(41)
27 3四歩(35)
28 同 銀(43)
29 3五歩打
30 4三銀(34)
31 3六金(46)
32 5四歩(53)
33 4六歩(47)
34 5三金(52)
35 4五歩(46)
36 同 歩(44)
37 3三角成(88)
38 同 桂(21)
39 3七桂(29)
40 5五歩(54)
41 2四歩(25)
42 同 歩(23)
43 同 飛(28)
44 1四角打
45 4七銀(48)
46 2三歩打
47 2六飛(24)
48 3四歩打
49 4八歩打
50 5六歩(55)
51 同 銀(47)
52 4四金(53)
53 4五桂(37)
54 3六角(14)
55 3三桂成(45)
56 6九角成(36)
57 同 玉(78)
58 3三飛(32)
59 2二角打
60 3二飛(33)
61 1一角成(22)
62 5二飛(32)
63 5三歩打
64 同 飛(52)
65 4二角打
66 6六桂打
67 同 歩(67)
68 5六飛(53)
69 同 飛(26)
70 6七銀打
71 5七飛(56)
72 6八金打
73 同 銀(79)
74 7八金打
75 5九玉(69)
76 6八銀(67)
77 5八玉(59)
78 5七銀成(68)
79 同 玉(58)
80 5九飛打
81 4七玉(57)
82 3九飛成(59)
83 5五金打
84 4五銀打
85 5九歩打
86 5六歩打
87 8六角成(42)
88 5五金(44)
89 7四桂打
90 同 歩(73)
91 5五馬(11)
92 6四桂打
93 投了
まで92手で後手の勝ち


20161104今日の一手<その412>; 相手の持ち駒も意識する

2016-11-04 | 今日の一手

20161104今日の一手

10月8日の名南将棋大会から、TさんとHさんの対局です。形勢判断と次の一手を考えてください。




一昨日の一手の回答

☆ 形勢判断をします。
角歩歩と飛銀桂の交換で、竜と馬を作りあっています。持ち歩があるので歩をカウントせず、先手が大きな駒得です。ただし終盤戦ですから重視しません。
玉の堅さは後手のほうが堅いです。
先手の攻め駒は21竜と持ち駒銀銀桂で4枚。
後手の攻め駒は29馬26角57金で3枚。

総合すれば先手が有利です。

終盤は何手で詰めろになるか数えたほうが正確です。
後手玉は63桂~71桂成で詰めろですから3手すき。先手玉は48金~47馬でも詰まないので4手すきです。駒を渡したら先手玉は3手すきかもしれませんが、先手番なのですから先手有利です。

☆ 大局観として

後手に金を打ち込まれて、応接すれば金駒1枚は損しそうです。それでも少し駒得ですが、後手の攻め駒が4枚になってしまうので先手が勝ちにくそうです。また、後手が金銀を手に入れると穴熊を埋めて固く守ることができます。

対局していたら受けだけを考えてしまうところですが、後手の持ち駒は歩だけです。この瞬間は金銀を埋めて守られないのですから、寄せを考えたいです。


× 実戦は57同銀でした。

57同歩成同金48角成58金打

もちろん逃げてもらえず、58同馬(57を取った方が1歩得ですが)同金引57歩同金56銀

後手は5,6筋に歩が利くので受けてもきりがないです。44角57銀成71角成同銀同竜

と進めましたが、56馬から先手玉が詰んでしまいました。


× 攻めを考えます。竜が1段目なので92歩は打たないほうが良いでしょう。
寄せのセオリーとしては、直接玉を狙うの次は玉の隣の駒で、82銀を狙いますが73銀ではもったいない。81の桂も玉の隣の駒で、73桂

というのが筋です。73同桂なら72銀が狙い。73同銀に35銀

35同角同歩61歩

逆に二枚換えで後手玉は守りやすくなってしまいました。これは失敗です。


○ その隣の71金を狙います。小さな駒から使いますから63桂

47金なら71桂成同銀35銀

35同角同歩82銀打55角

これでまだ変化はありますが先手有利が拡大しています(2手すき対3手すきで後手番)。後手は何か埋めるのですが、73桂は同角成同桂72銀で寄り筋。72金には61金でしょうか。先手の攻め駒が増えていますし飛角のにらみが大きいので寄せは易しいです。

63桂には72金とされてどうするか。

61竜62金同竜同角57銀

とするのが良さそうです。銀を取られても3枚換え、72に空間があるので寄せやすいです。


× 71竜とするのは

71同角は72銀と絡みます。71同銀に84桂同歩83銀

で詰めろですが、2段目に飛車を打たれて継続手段がありません。(82飛が一番良さそうで、92歩同飛で歩切れ。)大きな駒で攻めると足りません。


× 93香を攻める手、95歩では1手遅いので85桂

47金に93桂成同銀35銀

35同角でも良いのですが、48角成71飛成82金

と受けられて、後手玉に詰めろを続けられません。先手玉は66馬が詰めろですから先手が負けでしょう。


△ ということで、寄せるなら63桂が最善でしたが、37金

と受けることもできます。受けるというより駒損を避けたという感じですか。

37同角成同銀48金同銀

なら駒得で十分です。

37金には48金26金47馬

となってどうか。先手玉は詰みはないのですが、69馬同玉67金となれば受けなし。ここで71竜(詰めろ)同銀55角82銀58歩

これで先手玉に詰めろが続かない(58同馬に68金打)ので先手が良いのでしょう。

後手は71竜の時に69馬

と切ってしまい、69同玉71銀55角82金(82銀では詰み)78玉

として、まだ難しそうですが先手が少し有利なのでしょう。


駒得だから攻めを受けてしまえば優勢だと思っていたのに、いつの間にか食いつかれて受けきれなくなった、ということはよくあるのですが、こういう時は自陣と自分の駒しか見ていないものなのです。受けきって勝てるのか(入玉など)、寄せ合いにしないといけないのかというのは、どこかで意識しておいたほうが良いでしょう。
寄せ合いを意識していたら、敵玉だけでなく相手の持ち駒も見ておくべきで、金銀2枚の固くない穴熊なのですから、持ち駒を使いきった時がチャンスです。

問題図では9筋に工作していたのですから、Nさんは寄せ合いで勝とうと判断していたのだと思います。それなのに攻めに転じるタイミングを間違えました。残念です。

寄せ合いならセオリーに従って考えるわけですが、この場合は後手に61歩の受けがあるので、71の金にアタックするのが順当でしょう。



大山将棋研究(327); 四間飛車に中央位取り

2016-11-03 | 大山将棋研究
昭和51年12月、中原誠先生と第2期棋王戦です。


大山先生の四間飛車に中原先生は中央位取りです。

6筋の歩交換ですが、追い返されない形です。

大山先生は3筋から動きます。

1歩持ったので垂れ歩。48銀には同角成同金39歩成でしょうか。

中原先生は角筋で反撃で、軽いのですが歩の突き出しが受けにくいのです。

結局飛角の総交換になり

大山先生は銀取りが受けにくいので香を取ります。

角打ちで返せばよいと。

また両取りですが

金をはがして

さらに銀を打ち込んではがせば、大山先生は角を使って受けます。

それでも中原先生はひたすら駒をはがすだけ。

71角と52金のねらい。3枚の攻めでしたがこれで切れなくなりました。71香が普通の受けですが

大山先生は玉を寄って金を埋めます。でも角を切ったので先手の攻め駒は4枚。

81角成から85桂というのは見えにくいですね。これで寄り筋です。

端を突いて詰めろのようで

金を放り込んで

投了。


中原自然流の快勝譜。当たり前の手を指して当たり前に勝つのですから強すぎます。大山先生は少し動きすぎたのですが、悪い手を指したとも思えません。大山先生らしく粘るのですが、中原先生相手には通じません。不思議な関係ですが、こういうパターンで星が片寄るのです。
先手をもって自然な手、本筋の手は何かというのを学ぶのによい題材です。今の目で見ると中央位取りに対して石田流に転じるのがまずい作戦なのですが、当時はずっとわかっていなかったのです。

#KIF version=2.0 encoding=Shift_JIS
# ---- Kifu for Windows V7 V7.23 棋譜ファイル ----
手合割:平手  
先手:中原誠名人
後手:大山棋聖
手数----指手--
1 7六歩(77)
2 3四歩(33)
3 2六歩(27)
4 4四歩(43)
5 4八銀(39)
6 3二銀(31)
7 5六歩(57)
8 4二飛(82)
9 6八玉(59)
10 6二玉(51)
11 7八玉(68)
12 7二玉(62)
13 5八金(49)
14 8二玉(72)
15 9六歩(97)
16 9四歩(93)
17 5七銀(48)
18 4三銀(32)
19 5五歩(56)
20 7二銀(71)
21 5六銀(57)
22 5二金(41)
23 6八銀(79)
24 6四歩(63)
25 6六歩(67)
26 3五歩(34)
27 2五歩(26)
28 3三角(22)
29 6五歩(66)
30 同 歩(64)
31 同 銀(56)
32 3二飛(42)
33 5七銀(68)
34 4二角(33)
35 2六飛(28)
36 3六歩(35)
37 同 歩(37)
38 1五角(42)
39 1六飛(26)
40 1四歩(13)
41 4六歩(47)
42 3四飛(32)
43 6四歩打
44 3八歩打
45 4五歩(46)
46 3九歩成(38)
47 5四歩(55)
48 2九と(39)
49 4四歩(45)
50 同 飛(34)
51 同 角(88)
52 同 銀(43)
53 1五飛(16)
54 同 歩(14)
55 4一飛打
56 1九と(29)
57 4四飛成(41)
58 2二角打
59 6六角打
60 4四角(22)
61 同 角(66)
62 4五飛打
63 5三歩成(54)
64 4四飛(45)
65 5二と(53)
66 同 金(61)
67 6三銀打
68 同 銀(72)
69 同 歩成(64)
70 4五角打
71 5六歩打
72 6三角(45)
73 6四歩打
74 3六角(63)
75 6三銀打
76 6一銀打
77 5二銀(63)
78 同 銀(61)
79 6二金打
80 9二玉(82)
81 7二角打
82 5八角成(36)
83 同 金(69)
84 8二金打
85 8一角成(72)
86 同 金(82)
87 8五桂打
88 8四角打
89 6六角打
90 同 角(84)
91 同 銀(57)
92 8四角打
93 7五角打
94 8二金(81)
95 9五歩(96)
96 4九飛成(44)
97 9三金打
98 8一玉(92)
99 8二金(93)
100 同 玉(81)
101 7二金打
102 9二玉(82)
103 9三桂成(85)
104 投了
まで103手で先手の勝ち


大山将棋研究(326); 三間飛車に持久戦

2016-11-02 | 大山将棋研究
昭和51年12月、板谷進先生と第36期名人挑戦者決定リーグです。この年は名人戦のスポンサー騒動があり、毎日新聞に移ったのですが、開始が遅れてしまって来年の名人戦はなし。A級順位戦という名前も変わりました。


大山先生の先手三間飛車に板谷先生は急戦を見せますが

袖飛車から右64銀ではなく飛車で歩の交換です。これはゆっくりした流れ。

7筋はそのままに互いに陣形整備です。

33桂は損かもしれません。22玉から32銀としたいです。

59角とされて75歩を受けるために銀桂を前に出すのですが、これなら51角は手損です。

大山先生は玉の堅さにものを言わせようと戦いを起こします。

これで銀桂交換

歩切れではありますが、仕掛けは成功です。

66桂には飛車を引くものなんですね。77飛かと思いました。歩を打たせて

銀を打つ。これで73桂と打たせ

銀を捨てて

飛車を抑える。駒得は消えても左金が前線に出ました。

27桂から35歩も手筋。

じっと歩を打っておきます。これで後手の中央が薄いと。

板谷先生は5筋を受けようとしますが

大山先生が飛車を切って銀を打ち込めば

53銀成からはがしていくのは確実な攻めです。板谷先生は飛車を見切り寄せ合いに行きます。

これでいい勝負ではあるのですが、玉の堅さに差があります。

48と には角を捨てて攻めを遅らせれば

板谷先生は懸命に受けます。45金とか移動してくれれば得だというわけです。

大山先生は71銀を取られる形でも金を打ち(取れば61飛)

板谷先生は角を捨てて3筋から反撃。

飛車を打たれて受けが難しそうですが

うまく攻防で返します。

また捨て駒。

その銀が取れず、桂を食いちぎって打てば、寄り筋です。

あとははがして玉を追えばよく

34角から竜を取って投了。81馬の利きがあるので先手玉は詰み筋がありません。


かなり激しい駒の打ちあい捨てあいでした。こういう将棋は私には指せない分野です。互いにミスはほとんどないのですが、攻防を繰り返しているうちに玉の堅さの差が出てきました。
鑑賞用にどうぞ。


#KIF version=2.0 encoding=Shift_JIS
# ---- Kifu for Windows V7 V7.23 棋譜ファイル ----
手合割:平手  
先手:大山棋聖
後手:板谷進8段
手数----指手--
1 7六歩(77)
2 8四歩(83)
3 7八飛(28)
4 8五歩(84)
5 7七角(88)
6 3四歩(33)
7 6六歩(67)
8 6二銀(71)
9 6八銀(79)
10 4二玉(51)
11 4八玉(59)
12 3二玉(42)
13 3八玉(48)
14 5四歩(53)
15 2八玉(38)
16 1四歩(13)
17 1六歩(17)
18 4二銀(31)
19 3八銀(39)
20 5二金(61)
21 5八金(69)
22 7四歩(73)
23 5六歩(57)
24 9四歩(93)
25 5七銀(68)
26 5三銀(62)
27 3六歩(37)
28 7二飛(82)
29 6七金(58)
30 7五歩(74)
31 同 歩(76)
32 同 飛(72)
33 4六銀(57)
34 4四歩(43)
35 3七銀(46)
36 4三銀(42)
37 4六歩(47)
38 7四飛(75)
39 9六歩(97)
40 3三角(22)
41 2六歩(27)
42 5一角(33)
43 7六歩打
44 3三桂(21)
45 5九角(77)
46 6四銀(53)
47 4八角(59)
48 7三桂(81)
49 7七桂(89)
50 4二角(51)
51 6五歩(66)
52 同 桂(73)
53 同 桂(77)
54 同 銀(64)
55 5七桂打
56 6四歩(63)
57 6五桂(57)
58 同 歩(64)
59 7五歩(76)
60 7一飛(74)
61 7四歩(75)
62 6六桂打
63 7九飛(78)
64 7八歩打
65 5九飛(79)
66 7四飛(71)
67 7六銀打
68 7三桂打
69 5五歩(56)
70 同 歩(54)
71 同 飛(59)
72 7九歩成(78)
73 6五銀(76)
74 同 桂(73)
75 6六金(67)
76 6四歩打
77 7五歩打
78 7一飛(74)
79 2七桂打
80 5四歩打
81 5六飛(55)
82 6九と(79)
83 3五歩(36)
84 同 歩(34)
85 同 桂(27)
86 3四銀(43)
87 3六歩打
88 5三金(52)
89 5五歩打
90 6三銀打
91 5四歩(55)
92 同 銀(63)
93 同 飛(56)
94 同 金(53)
95 6三銀打
96 5三金(54)
97 6二銀(63)
98 5八歩打
99 5五金(66)
100 5九歩成(58)
101 3九金(49)
102 6八飛打
103 5四歩打
104 5二金(53)
105 7一銀(62)
106 5八と(59)
107 6六角(48)
108 同 飛成(68)
109 4四金(55)
110 3五銀(34)
111 同 歩(36)
112 5五角打
113 5三歩成(54)
114 4四角(55)
115 5二と(53)
116 同 金(41)
117 3四金打
118 3六歩打
119 4四金(34)
120 3七歩成(36)
121 同 銀(38)
122 3六歩打
123 同 銀(37)
124 2四桂打
125 5四角打
126 4三歩打
127 8二飛打
128 3六桂(24)
129 同 角(54)
130 5七龍(66)
131 3四桂打
132 3一金打
133 6六銀打
134 4七銀打
135 8一角成(36)
136 5六龍(57)
137 6五銀(66)
138 同 歩(64)
139 5四桂打
140 4四歩(43)
141 4二桂成(54)
142 同 金(31)
143 同 桂成(34)
144 同 金(52)
145 2二金打
146 4三玉(32)
147 8三飛成(82)
148 5三金(42)
149 3四角打
150 4二玉(43)
151 5六角(34)
152 投了
まで151手で先手の勝ち


1月の予定

2016-11-02 | 名将会
来年1月の予定が決まりました。



第167回は
壱10月29日(土);R1400以上 開催済み
弐11月26日(土);R1400以下

第168回は
壱12月11日(日);R1400以上
弐12月4日(日);R1400以下

第169回は
壱1月22日(日);R1400以上
弐1月7日(土);R1400以下


ご参加お待ちしております。

20161102今日の一手<その411>; 自陣角

2016-11-02 | 今日の一手

20161102今日の一手

10月8日の名南将棋大会から、NさんとOさんの対局です。形勢判断と次の一手を考えてください。




一昨日の一手の回答

☆ 形勢判断をします。
銀歩と角の交換、持ち歩があるので歩はカウントせず、先手の駒得です。
玉の堅さは先手のほうがやや堅いです。
先手の攻め駒は48飛と持ち駒角2枚で合わせて3枚。(66銀は攻め駒ではないとして)
後手の攻め駒は持ち駒銀1枚。

総合すれば先手有利です。

☆ 大局観として

角銀交換になりましたが、後手は中央を抑えています。角の使い道が見えないと有利は拡大しません。つまり、後手玉を詰ますというところにたどり着くまでに、持ち駒の角を使って攻めを続けたいのです。
駒得なので持久戦でよし、というわけでもなさそうなのが難しいところで、それは歩の数が少ないためです。後手には56歩から57銀とか65歩同銀57銀とか、厳しいかどうかはともかくわかりやすい攻め筋があります。歩を使って受けると(銀歩と角の)2枚換えで駒得とは言えません。


× 実戦では57歩と受けたのですが

後手にゆっくりされても微妙なところです。(53銀から54銀とか)56歩同歩同飛とさばかれて21角

はなかなか鋭い手でしたが、43銀42歩51飛

では失敗した感じです。(43銀には41角かと思いましたが、42金23角成36飛は嫌。)
41歩成同飛32角成同銀54金

と手を作りに行きましたが、これでは苦戦です。66の銀も使ってどうにか攻めようとしましたが、39角から飛車を取られる展開でじり貧になりました。


× ほかの受け方は47金

ですが、56歩に58飛では65歩同銀57銀

先手玉が薄いのでつぶれています。57同金寄同歩成同金47金

となればはっきりします。

といって、58飛ではなく58歩

では屈服です。悪いというほどではないですが、2枚換えで玉が薄くなりました。


× 攻めることを考えなければいけないのでしょう。37桂が自然です。

56歩に35歩同歩34歩

とするくらい。でも36歩33歩成37歩成

桂馬の交換ですが、後手だけ と金が残ります。


△ 35歩は手筋で

35同銀とそらせてから52歩。52同飛には41角

として32角成から43角の筋で戦えます。

戻って52歩に同金なら55銀

左銀を攻めに使います(この時に35歩同銀の効果)。後手にもいろいろな応手があるのですが、一例は56歩54歩63金53角

として難しいですが手は続きます。


△ あとは角を打つ手で16角。

34角と出られれば52歩もあるのでけん制になります。43銀と打てば37桂14歩に35歩

が継続手。でも15歩34角36歩

ではうまくいかないので15歩には27角35歩

ここで45桂とできるのですが、45同桂同角56桂

ではうまくいきません。

ということは16角43銀の後で35歩は後回しにして、37桂14歩49飛15歩27角56歩

となるのでしょうか。銀を使わせたので5筋は怖くないから、47金~59飛~56金を狙うくらいで互角です。角の働きが弱いのでよい感じではありませんが。


○ 最後は75歩として

56歩に76角と打ちます。この位置のほうが後で端攻めもあるので働いています。
42金には43角打ちでしょうか。

これで34角成を狙います。

43銀と使えば49飛から

63銀47金72金59飛

と中央を狙います。(一度飛車を引くのは55銀とぶつけられて59銀の筋を避けておく意味。ゆっくり指しても後手から速い手はないです。)

☆ まとめ
問題図では角2枚を手持ちにしています。どこかで1枚は使いたいのですが、角交換振り飛車で32金の形ならその金を狙って角を打つのが良い手になることがあります。
75歩から76角がそれです。このとき66銀と組み合わせれば安定します。ツノ銀中飛車で21飛と逆襲されたらこの筋に打つ、というのを二上先生の本(自戦解説だったか)で読みました。

16角とか(56角とか)で34の歩を取って攻めるというのもよく出る筋ですが、この場合は防がれたあとの角の位置が16より76のほうが数段優ります。

角を使わないなら52歩とたたく筋。これは32金の形の中飛車に出てきますね。歩切れになるのでその前に35歩同銀としておけば左銀で55の歩を取れます。歩の手筋として覚えておきましょう。

いずれにせよ攻めるなら持ち歩の数は大切で、実戦のように57歩とは謝りたくないです。(他で十分戦果があるならよいのですが)
5筋を謝るのではなくて、角を打って銀を使わせて脅威を緩和するか、52歩から55の歩をとれるようにする、ということを考えたい局面でした。


大山将棋研究(325); 相居飛車力戦

2016-11-01 | 大山将棋研究
昭和51年12月、森雞二先生と第26期王将戦です。


76歩34歩66歩だったので振り飛車だと思わせて、矢倉の出だしになりました。

大山先生は(当時の)矢倉の定跡は知らないでしょう。若いころから力戦派なのです。位を取って

銀立ち矢倉(凸矢倉)にしました。

ここで55歩はまだ早く見えますが

中飛車に構えます。どうもここでは大山先生が指しやすいようです。

後手から変化したのに固く囲えています。森先生は攻めるしかなさそうですが

攻めるならここから。でも角が参加していないのでまだ小競り合いです。

一段落してから

銀をぶつけます。大山先生は端から。

銀交換よりも端のほうが大きそうで

森先生は24歩のために香を走るのですが、こういう技をかけに行くところが危ないのです。

歩を打たれて同角は35銀

銀で取ってぶつけている間に香を取られて打ち込まれます。

33桂成には同玉で逃げ出されます。攻めが切れてしまいそう。

33桂成とはせずに攻めるのですが

大山先生は飛車を追って銀を打つ、なるほど、という寄せです。

89同玉に69銀で詰めろ、そこからも綱渡りのようでも攻め駒4枚ですから手が続きます。

森先生は精一杯の抵抗をするのですが

大山先生は先手玉を逃がさないように追いつめます。

森先生も食いついた形ですが

これで詰むのですね。うっかりしそうです。

35歩と位を取られた形、案外とがめにくいのです。先手の25歩が26で止まっていれば38飛の余地があるわけで、序盤の駒組みが不用意だったのでしょう。気が付けば後手の作戦勝ちです。先手も矢倉にして左を盛り上がって、とやれば互角なのかもしれませんが、薄い玉で自分から攻めるというだけで先行き不安です。(中央を厚くして、相手が中央から攻めてもらえるなら悪いということもなかったのですが。)
大山先生の寄せもきれいでした。

#KIF version=2.0 encoding=Shift_JIS
# ---- Kifu for Windows V7 V7.23 棋譜ファイル ----
手合割:平手  
先手:森雞二8段
後手:大山棋聖
先手省略名:森
手数----指手--
1 7六歩(77)
2 3四歩(33)
3 6六歩(67)
4 8四歩(83)
5 6八銀(79)
6 6二銀(71)
7 5六歩(57)
8 5四歩(53)
9 2六歩(27)
10 4二銀(31)
11 4八銀(39)
12 5三銀(62)
13 5八金(49)
14 3三銀(42)
15 2五歩(26)
16 3二金(41)
17 7八金(69)
18 3五歩(34)
19 4六歩(47)
20 3四銀(33)
21 4七銀(48)
22 3三角(22)
23 6九玉(59)
24 4四歩(43)
25 3六歩(37)
26 同 歩(35)
27 同 銀(47)
28 3五歩打
29 4七銀(36)
30 5二金(61)
31 1六歩(17)
32 4三金(52)
33 1五歩(16)
34 4一玉(51)
35 7七銀(68)
36 5五歩(54)
37 7九角(88)
38 5六歩(55)
39 同 銀(47)
40 5二飛(82)
41 6七金(78)
42 7四歩(73)
43 7八玉(69)
44 5四銀(53)
45 9六歩(97)
46 9四歩(93)
47 6八銀(77)
48 4二角(33)
49 5七銀(68)
50 3一玉(41)
51 2六飛(28)
52 2二玉(31)
53 3七桂(29)
54 7三桂(81)
55 5三歩打
56 7二飛(52)
57 4五歩(46)
58 5五歩打
59 4四歩(45)
60 同 金(43)
61 4七銀(56)
62 5三角(42)
63 2四歩(25)
64 同 歩(23)
65 4五歩打
66 4三金(44)
67 2四飛(26)
68 2三歩打
69 2九飛(24)
70 7五歩(74)
71 同 歩(76)
72 同 角(53)
73 4六銀(57)
74 6四角(75)
75 7六歩打
76 9五歩(94)
77 3五銀(46)
78 同 銀(34)
79 同 角(79)
80 3四歩打
81 4四歩(45)
82 4二金(43)
83 6八角(35)
84 9六歩(95)
85 2四歩打
86 同 歩(23)
87 2三歩打
88 同 金(32)
89 2五歩打
90 同 歩(24)
91 9六香(99)
92 4六歩打
93 同 銀(47)
94 9六香(91)
95 4五銀(46)
96 5六香打
97 同 金(67)
98 同 歩(55)
99 2四歩打
100 3三金(23)
101 2五桂(37)
102 4五銀(54)
103 4三香打
104 3二金(42)
105 1四歩(15)
106 同 歩(13)
107 1二歩打
108 5七歩成(56)
109 同 金(58)
110 2八歩打
111 4九飛(29)
112 4八歩打
113 同 飛(49)
114 4七歩打
115 同 飛(48)
116 7七歩打
117 同 桂(89)
118 8九銀打
119 同 玉(78)
120 6九銀打
121 6七銀打
122 3六銀(45)
123 4九飛(47)
124 7八歩打
125 同 銀(67)
126 9七角成(64)
127 3三桂成(25)
128 同 玉(22)
129 8八金打
130 4五桂打
131 6九銀(78)
132 5七桂成(45)
133 同 角(68)
134 6七金打
135 9八歩打
136 8八馬(97)
137 同 玉(89)
138 5七金(67)
139 5一角打
140 4二歩打
141 同 香成(43)
142 9八香成(96)
143 同 玉(88)
144 9二飛(72)
145 投了
まで144手で後手の勝ち