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名将会ブログ (旧 名南将棋大会ブログ)

名古屋で将棋大会を開いています。
みなさんの棋力向上のための記事を毎日投稿しています。

SS3-2 急戦向い飛車(11)

2024-03-07 | 基本定跡の研究

ここまで阪田流向い飛車が互角以上で戦えましたから、先手の対抗策を考えましょう。

居玉のまま36歩~37桂というのがアイデアです。桂頭が気になりますが、35歩同歩36歩45桂55角77角

この図の評価値は+492の先手有利。

また55角ではなくて37角も気になるところですが、37同銀同歩成55角

この図の評価値は+956のほぼ先手優勢です。飛の取り合いは先手が有利になるのでした。

後手の最善は35歩同歩25歩

3筋の突き捨てはもう少し後でも良いのでしょうが。68玉に35金は36歩

金を引けば収まりますが、36同金は23歩同飛45角

33飛15飛と進んで

この図の評価値は+1821の先手優勢。後手が居玉のまま攻めるのは無理があります。

戻って

68玉52玉78玉72玉77銀35金

後手も玉を移動してから35歩を取ったらどうか。ここでも36歩の受けが利いて34金

このまま持久戦になれば互角でしょうが、56角 (24飛は34角同飛25飛24歩35飛で先手優勢なので) 12角 35歩

35同金は12角成同飛36歩34金23角の筋になるから、24金が最善で12角成同飛 (12同香は11角の隙ができる) 27銀

54角にも36角22飛64角同歩36銀

この図の評価値は+164の先手ペース。作戦勝ちになりそうです。

後手がもっと慎重に指したら・・・というのは明日にします。