先手番大山先生の手を考えます。
第1問
仕掛けはここからです。
A 45銀 B 35歩 C 55歩
第2問
攻めにくそうですが、後手陣には欠陥があります。
A 33歩 B 45銀 C 55歩
第3問
後手の持駒を考慮しないと見えにくいかもしれません。どれも良さそうな手ですが
A 24銀 B 53銀 C 41金
先手番大山先生の手を考えます。
第1問
仕掛けはここからです。
A 45銀 B 35歩 C 55歩
第2問
攻めにくそうですが、後手陣には欠陥があります。
A 33歩 B 45銀 C 55歩
第3問
後手の持駒を考慮しないと見えにくいかもしれません。どれも良さそうな手ですが
A 24銀 B 53銀 C 41金
今日の棋譜20200612
昭和24年6月、木見金治郎先生とお好み対局(村上辰夫邸)、師匠に教えてもらったのはこれを含めて2局だけです。
相掛かりです。
木見先生は旧型しか指したことがないでしょう。
大山先生の早繰り銀に木見先生は銀で対抗します。
大山先生は早めに仕掛けました。3筋を突き捨てて
5筋も。55同歩に45銀同銀同桂と攻めるのでしょう。飛角銀桂が働くので、まずまずの仕掛けです。
木見先生は55歩を取らずに金を前に出して守りました。
大山先生は単純に銀をぶつけます。自然に進めると45同銀同桂同金22角成同金63角で先手良しです。ということは十分な仕掛けですね。
木見先生は45同金同桂、桂を取らずに34銀と打ちます。ちょっと悪くても粘るのが棋風です。
大山先生は46歩で桂を支え、54歩52歩を利かせます。
24歩と合わせて後手陣を見出しにかかります。
木見先生は高く受けました。
転戦の59飛に対して、53金の打ち込みは怖くないから(怖いと思えば83飛としておけば良い)、32玉とか待っていればよいのですが、木見先生は45桂を取ってしまいました。
受けていて駒損では面白くありません。ここで33角を打てばまだ長いのですが
88歩同金33金というのは攻めと受けがちぐはぐです。
大山先生は55角を打ち、62飛に41金。銀取りの受けは31銀か32玉しかないですね。32玉の方で
42金同玉に53銀。
精算して玉を引っ張り出しました。33角成でも良いですが
44角の両王手。63玉は53飛成で詰みます。42玉は飛を取れる、ということでここまで。
木見先生は2年後に亡くなります。弟子の名人獲得には間に合いませんでしたが、大野升田大山、強い弟子を育てました。
#KIF version=2.0 encoding=Shift_JIS
# ---- Kifu for Windows V7 V7.43 棋譜ファイル ----
開始日時:1949/06
手合割:平手
先手:大山8段
後手:木見金治郎8段
手数----指手--
1 2六歩(27)
2 8四歩(83)
3 2五歩(26)
4 8五歩(84)
5 7八金(69)
6 3二金(41)
7 1六歩(17)
8 1四歩(13)
9 2四歩(25)
10 同 歩(23)
11 同 飛(28)
12 2三歩打
13 2六飛(24)
14 3四歩(33)
15 7六歩(77)
16 8六歩(85)
17 同 歩(87)
18 同 飛(82)
19 8七歩打
20 8二飛(86)
21 4八銀(39)
22 6二銀(71)
23 3六歩(37)
24 5四歩(53)
25 3七銀(48)
26 5三銀(62)
27 4六銀(37)
28 4四銀(53)
29 5六歩(57)
30 4一玉(51)
31 6九玉(59)
32 5二金(61)
33 6八銀(79)
34 4二銀(31)
35 3七桂(29)
36 7四歩(73)
37 4八金(49)
38 6四歩(63)
39 9六歩(97)
40 9四歩(93)
41 3五歩(36)
42 同 歩(34)
43 5五歩(56)
44 6三金(52)
45 5四歩(55)
46 同 金(63)
47 4五銀(46)
48 同 金(54)
49 同 桂(37)
50 3四銀打
51 4六歩(47)
52 3一玉(41)
53 5四歩打
54 5二歩打
55 2四歩打
56 同 歩(23)
57 同 飛(26)
58 2三金(32)
59 2九飛(24)
60 2五歩打
61 5九飛(29)
62 4五銀(44)
63 2二角成(88)
64 同 玉(31)
65 4五歩(46)
66 8八歩打
67 同 金(78)
68 3三金(23)
69 5五角打
70 6二飛(82)
71 4一金打
72 3二玉(22)
73 4二金(41)
74 同 玉(32)
75 5三銀打
76 同 歩(52)
77 同 歩成(54)
78 同 玉(42)
79 4四角(55)
80 投了
まで79手で先手の勝ち