名南将棋大会ブログ 名古屋

名南将棋大会告知や結果のほか、
将棋が強くなるための記事を書きます。
まずは将棋上達法則を見てください。

二上詰将棋など

2015-10-13 | 将棋本 断捨離
二上詰将棋 (光文社文庫)
1993年出版、二上先生の本です。
500問もあって、30問でやめてしまったようです。手数は短め、形もシンプルで取り組みやすいとは思いますが、「き力」がありませんでした。


詰パラ傑作選
1993年出版、詰将棋パラダイスと週刊将棋編集です。100問のうち10問くらい解いたようです。こちらのほうが難しいです。

王様殺人事件
1996年出版、伊藤果先生と吉村達也さん(小説家で詰将棋作家編集者でもある)の本です。
伊藤果先生が詰将棋を作り、吉村さんが楽しく解説をして、ストーリーがあって、対談まであります。多分解かないで解説を読んだんだと思います。2004年には文庫にもなったんですね。

どうでもいい話ですが、私は小説はあまり読みません。読むのは中国もの歴史小説くらいでしょうか。ドラマや映画でのサスペンスはまだしも、推理小説は集中して読まないといけないのでつらい。ついあれこれいろんな事考えつつ読んでしまうのです。

詰将棋 作意を探せ―配置駒で推理する
1995年週刊将棋編集です。
詰め将棋の駒の配置から作意を考えるという意図で100問これはかなり解いた形跡があります。少しやさしいです。
詰将棋がつけないからとあんちょこ(虎の巻)を読んでいるみたいで気が引けますが、よほど詰将棋にコンプレックスがあったんですね。解かなきゃいけないと思うとつまらないからやりたい時だけやります。だから手元の本とはさようなら。



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20151013今日の一手<その175>;終盤は読みで確認が必要

2015-10-13 | 今日の一手
20151013今日の一手

先月13日の名南将棋大会からKさんとKさんの対局です。形勢判断と次の一手を考えてください。












昨日の一手の回答

☆ 形勢判断をします。
金銀と桂香歩4枚の交換です。後手に持ち歩があるので歩は考慮しないとして、やや駒損ですが終盤ですから気にしなくてよいでしょう。
玉の堅さは後手のほうが堅いです。
先手の攻め駒は64飛と持ち駒角桂桂香香ありますから十分すぎます。
後手の攻め駒は82飛49馬48銀と持ち駒金で4枚。こちらも十分です。
総合すればやや後手が有利です。

終盤ですが、まだ何手かけて詰めるになるか、という計算をするには早すぎるようです。

大局観として
単純に守るのでは不満です。後手の攻め駒が4枚なので受けきりにくいです。攻防の手があるかどうか。
攻め合いも考えられます。後手玉は金銀4枚とはいえ、先手の攻撃力は十分すぎるくらいあります。攻めてみれば後手玉はもろくて、玉の堅さは違いがなかったということもあり得ます。


× 実戦は59香でした。

58金を防いでぴったりの受けのようですが、よく見ると受けになっていません。
59同銀成同銀63香で困ります。


後手は気が付かず86歩85香72飛

こうなれば後手の攻め駒飛がいなくなりましたから先手が楽勝です。

しかし85香の時87歩成があります。

82香成に59銀不成(成もある)同銀63香

これも先手が困っています。
59香は悪手とはいえ、やはり単純な受けでは難しそうです。


○ 受けるなら79玉の早逃げです。

58馬に69香と投入して

59金同銀同銀不成は69香が利いていますし、59金同銀同銀成は68金打ですから59金の筋は無効。
57銀成同銀同馬68銀

35馬に34歩

34同馬同飛同銀44桂

飛車は渡すのですが、先に相手玉に手を付けて指せそうです。
79玉に対する迫り方が問題なのですが、あまり早い手がみえません。先手が指せそうです。


○ 攻めるなら44桂です。

寄せのセオリー、44香で王手もありそうですが同銀同飛42香は後手を引きます。
32金か52金を攻めるなら桂馬が一番でしょう。
これに対し、58金79玉68金同金87飛成は89香で急ぎ過ぎです。


よって44桂に同銀と取ります。

44同飛43金右14飛

58金79玉59銀不成

ここで96角が好手。74桂合に11飛成31歩36香

後手の飛車が怖くないので先手が攻め合い勝ちになりそうです。


× 34歩もやってみたくなる攻めですが

金より遠い銀を攻めるのですが、歩で攻められるのでやりたくはなります。でも63歩で

飛車が横に逃げられません。縦に逃げると攻めに働かなくなりますから、取り合うしかありません。
33歩成64歩32と同玉

後手玉はまだ詰みまではありません。先手玉は89飛から詰みます。79玉には39飛が攻防で後手の勝ち筋でしょうか。


× 86香は実戦でも出てきた筋です。

83歩とか72飛とかは後手の飛車が攻めに利かなくなるから先手楽勝になります。
86同飛同歩63香

84飛57銀成同銀67香成

68銀打58馬79玉69金

88玉78成香同玉67歩

攻防ともいろいろな手がありますが、後手玉はすぐに寄りませんから後手は2手すきくらいで攻めればいいので後手が勝ちそうだと思います。


攻める手、守る手、攻防(のような)手、いろいろ見えます。
一番自然に見える59香が悪手とは、読んでみないとわかりません。
79玉の早逃げは有力そうです。一つ逃げておく手はまず悪手にならないので、相手にどう寄せるの?と聞いてみるのです。58馬なら69香でこの香車は銀で取られないからより安全です。
攻めるならセオリーで44桂。34歩は少し劣るのですが、実際に63歩で飛車を追われて困りました。
86香は欲張った手で、取られた後を読み切れるか。飛車が香車に変わっても後手の攻め駒は4枚なので怖いです。

攻める手も受ける手もいろいろ見える時、結局は読んでみないとわかりません。秒読みだとしてどれを考えますか?





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