名南将棋大会ブログ 名古屋

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SS1-19 居飛車穴熊に43銀型四間飛車(9)

2024-07-27 | 基本定跡の研究

後の懸念は先手が角を右に転回する形ですが、ほぼ54銀型に合流します。後手は十分に対応できていたのですが、

78金に84歩としているので、59角45歩38飛

この形だけ違う対応を考えねばなりません。後手が83歩54銀の形ならば、ミレニアムのような陣形にして攻めることができました。前の記事はこちら。なお44銀型にも組めるのですが、後手番なので少し苦しくなるようです。

後手が素直に指したとしましょう。44角48角54銀68銀83銀79銀右72金

28飛22飛57角33角37桂62金引

先手は松尾流穴熊の理想形です。でも仕掛けられるかというと、よくわかりません。この図の評価値は+100くらいなので先手ペースなのでしょうが、後手が62金の上下動だけで待っていたら・・・千日手ではないかと思えます。

以上、43銀型の四間飛車でも居飛車穴熊に十分対応できるということがわかりました。弱点は今日の松尾流穴熊と、昨日の38飛45歩35歩同歩同飛という形ですが、互角なのだろうと思います。

32銀型はまずい形が多く、54銀型は65歩からの角交換が弱点です。振り飛車党だったら、54銀型か43銀型かを選んで、まあまあ戦えます。居飛車党だったら、それぞれの欠点を覚えておいて戦えば良いのですが、結構難しいです。居飛車穴熊を使うのはアマチュア初段の壁を超えてからにしましょう。急戦策のどれかを学ぶ方がはるかに簡単だと思います。

 

四間飛車の話はここまで。


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