飛び出せ! 北の宇宙基地

北の地である北海道で、人工衛星の開発などを行っている 北海道工業大学 佐鳥研究室の活動日記です。

今夜のマーコ

2012-12-28 21:30:00 | 佐鳥新の教授&社長日記

最近はこの本の上で外泊することが多い。

ポインセチアの葉をかじっている。

アロエなど観葉植物はオカメインコに毒性があるので要注意。

暫く前のことだが、2,3日で50センチほどもある大きな観葉植物の葉の根元を噛み切ってボーズにしたことがあった。このときはさすがに具合が悪くなって「小鳥のクリニック」で治療を受けることになった。緑色の糞をしていたので金属中毒ではないかと疑われたが、レントゲンを撮って問題なことを確認。その後お仕置きをかねて1週間ケージの中で薬剤を入れた水を飲ませるために監禁。1週間後にケージから出したら狂ったように怒った怒った。でも1時間ぐらいたったら元のマーコに戻った。

 


宇宙関連情報: ほどよし衛星の概要

2012-12-28 07:07:07 | 佐鳥新の教授&社長日記

ほどよし1号機

ほどよし1 号機は東京大学からの研究委託を受けた次世代宇宙システム技術研究組合が中心となって株式会社アクセルスペースの協力のもと光学リモートセンシング衛星を開発中で2012年末に打上げ予定です。一辺60cm以内の立方体、重量60kg以下の超小型衛星で地球観測をミッションとします。センターでは、本衛星の打ち上げ後に取得が期待される画像を利用して、将来的に超小型衛星を利用したリモートセンシング事業に取り組む潜在的な事業者の掘り起こしをおこない、事業化に関する利用研究を進めることを目的としています。
ほどよし1号機にはコンピュータ、リアクションホイールやスターセンサ、MEMSジャイロやGPS受信機などが搭載され、高度な3軸姿勢制御を行うほか、過酸化水素水を使って軌道制御も行います。また、地上分解能は6.8m、観測幅約28kmの工学センサが搭載され、高度500-600kmの太陽同期軌道から地球を観測します。従来この分解能と観測幅の地球観測には150kg以上の衛星が使われてきましたが、「ほどよし1号機」では60kg以下の衛星で実現します。打ち上げ後は、環境や資源エネルギー分野を含めた内外の衛星リモートセンシング研究機関や企業と共同実証を行う予定です。

<主要諸元>

ミッション系性能
 撮影方式 プッシュブルーム方式
 地上分解能 6.8[m]
 バンド B(450-520[nm]), G(520-600[nm]), 
R(630-690[nm]), NIR(780-890[nm])
 信号ノイズ比
 (太陽高度60度,アルベド0.5)
B(57), G(74), R(80), NIR()
 刈幅 27.8km
 最大連続撮影距離 179km
 ビット深度 12 ビットデータは16ビットでパッキング)
軌道
 軌道種類 太陽同期軌道
衛星バス系
 サイズ 60 x 60 x 60[cm]以内
 質量 60[kg]以内
 ダウンリンクレート 10-20[Mbps]
 発生電力 50[W]

 

ほどよし2号機

ほどよし2号機は東北大学が開発主担当を努め、北海道大学、京都大学と連携を取りつつその他関連機関の支援を受けながら開発が進められています。2号機のミッションは超小型人工衛星の信頼性が高く短期低コスト開発の特徴を活かしながら国際理学観測を遂行することであり、海外の機関から選定した世界各国の理学機器が集められました。そのミッション内容から、衛星名はRISESAT:Rapid International Scientific Experiment Satelliteと名付けられました。打ち上げは2013 年内を予定しています。現在RISESATは基本設計を終え、詳細設計を行っています。

    

ほどよし3号機

ほどよし3号機はほどよし信頼性工学に基づく超小型衛星初の実証機として2013年度の打ち上げを目指して開発中です。ミッション機器は中・低分解能光学カメラ、Store & Forward、機器搭載スペース です。特にStore & Forward、機器搭載スペースによるユーザー機器の打ち上げは超小型衛星分野では世界で初めての試みです。これらは今後小型衛星の利用範囲を大幅に拡大できる可能性があります。3号機はほどよし衛星の共通バスとして耐放射線コンピュータ、リアクションホイールやスターセンサ、光ファイバジャイロ やGPS受信機などが搭載され、高度な3軸姿勢制御を行うほか、過酸化水素水を使って軌道制御も行います。

○サイズ:約50×50×65㎤ ○質量:約60kg ○発生電力:50W ○地上分解能:40mおよび200m ○ダウンリンクレート:10Mbps ○光学系フィールドセンサタイプCMOS ○観測幅:81.9kmおよび491.5km ○画像ビット数:10bit ○最大連続撮影距離:300km (進行方向) ○機器搭載スペース:10㎤×2 ○Store & Forward500bps以下

 

□機器搭載スペース□
利用者が自由に利用できる人工衛星内に設けられた空間を指します。
3、4号機に「機器搭載ス ペース」を設け、この空間内に利用者が電子機器、広報・メディアツール等を搭載しその衛星を打ち上げることで宇宙空間での機器の動作評価等を実施することができます。また、搭載品は地球に回収することなく大気圏にて焼失します。

・サイズ 1ユニット 10cm立方
・搭載可能重量 1ユニットあたり500g以内

 

             

ほどよし4号機

ほどよし4号機はほどよし信頼性工学に基づく超小型衛星実証機:ほどよし3号機の共通バスを利用し、ミッションは実用レベルの地球観測、新規技術機器の実証、ほどよし3号機との編隊飛行を加え、2013年度にほどよし3号機と同時打上を目指して開発中です。ミッション機器は6m級分解能光学カメラと、新規技術として高速(100Mbps)Xバンド送信機とイオンエンジンを搭載し実証します。これらは超小型衛星の小型軽量制約の中でデータ通信と軌道制御能力を飛躍的に拡大する技術です。また、ほどよし3号機と同一のStore & Forward機器搭載スペースも搭載します。 

○サイズ:約50×60×70㎤ ○質量:約66kg ○発生電力:50W ○地上分解能:6m級 ○バンド:B(450-520[nm]), G(520-600[nm]), R(630-690[nm]), NIR(730-900[nm]) ○ダウンリンクレート:10Mbps (および実験として100Mbps) ○観測幅:30km ○画像ビッ ト数:12bit ○最大連続撮影距離:250km(進行方向) ○撮影方法:プッシュブルーム方式@高度:600km ○イオンエンジン比推力: 1200秒以上 ○機器搭載スペース:10㎤×2 ○Store & Forward 500bps以下

□Store & Forward□
ブイや車などの移動体、あるいは地上の観測点にセンサを おいて、そこで計測したデータを電波で宇宙にあげ、衛星 が上空を通過するときに受信してまわり、 それをまとめて地上局にダウンリングする というミッションを実験します。水質や大 気をはじめとする各種環境の調査、移動体 の位置や履歴の把握など様々な用途が期待 され、また、世界中で同じ方式でデータ収 集ができるというメリットもあります。

 

出典: http://park.itc.u-tokyo.ac.jp/nsat/hodo4.html