飛び出せ! 北の宇宙基地

北の地である北海道で、人工衛星の開発などを行っている 北海道工業大学 佐鳥研究室の活動日記です。

宇宙関連情報: ESA のGPS 衛星「ガリレオ」がダウン

2008-10-17 06:32:25 | 北海道衛星
http://www.space-library.com/081005MS.pdf
2008/10/2 10:52 【Technobahn】

ESA のGPS 衛星「ガリレオ」がダウン、想定外の強度の宇宙線照射を受けた疑い

欧州が独自開発を進めてきたEU 版GPS 衛星「ガリレオ」実験衛星2号機「Giove-B」が9 月9 日にダウン、「セーフ・モード」に移行したことが1 日、明らかと。「Giove-B」管理・運用担当している欧州宇宙機関(ESA)によると衛星は機能障害は9 月24 日復旧と説明。「セーフ・モード」は衛星に何かしらの異常事態が生じた時に移行する緊急避難モードの一つ。「セーフ・モード」に移行すると衛星は衛星基幹システム維持に必要な最低限機器の運用だけを行う。今のところ、想定外の高エネルギー宇宙線照射を受け、電子機器が機能不全に陥ったことが、3衛星が「セーフ・モード」に移行した理由と見られているが、ESA では、今回の機能障害が、宇宙線の要因によるものか、それとも設計上のミスか、慎重に調査を進めるとしている。衛星は高エネルギー宇宙線に晒される恐れがあるため使われている半導体などの電子機器は人の致死量の数百倍に相当する2000 グレイ(20 万ラド)の放射線照射を受けても耐えられるよう設計されている。今回、「Giove-B」が「セーフ・
モード」移行原因が宇宙線とすると、運用上限の2000 グレイを越える宇宙線照射を受けたことになる。9 月28 日にはNASA「ハッブル宇宙望遠鏡」データ送信系システムも突然ダウンし機能不全に陥ったことも判明。