飛び出せ! 北の宇宙基地

北の地である北海道で、人工衛星の開発などを行っている 北海道工業大学 佐鳥研究室の活動日記です。

大樹町事務所の準備

2005-07-21 23:12:59 | 北海道衛星
昨年12月7日に大樹町の駅舎を北海道衛星株式会社の本社として登記した。ようやく増資手続きも完了し、現在は10月を目処に事務所として始動すべく準備を進めている。
今日は大樹町へ行き、F町長や企画課のKさんと今後の打ち合わせを行った。また暫くの間は事務所の管理者としてFさんにお願いすることになる。




CANSAT名前決定?!

2005-07-21 18:48:35 | 北海道宇宙連合
宇宙連合の鳴海です。
今日唐突に名前が決まりました。Σ(゜Д゜;≡;゜д゜)
名前の由来は8月にかぶっている星座の名前から取りました。
それぞれの名前は、

CANSAT壱号機 名前:Leo
CANSAT弐号機 名前:Virgo

に決定しました。たぶん変わることはないでしょう (。・x・)ゝ
(もしかしたら壱号機と弐号機の名前ぐらいなら入れ替わるかも・・・)

We can work it out

2005-07-20 19:24:21 | 北海道宇宙連合
HSUのメンバーは忙しいのか、それともシャイなのか・・・
4日間程誰も書こうとしていないので、またまた私が書きましょう。by加藤

最近は、ロケットプロジェクトの方にも参加しているので、
忙しさが加速してきている今日この頃・・・(しかもテスト期間迫る!)

OBC系ではEEPROMの書き込み実験(担当自分と大野さん)は未だ成功せず。
通信系の前川君も似たような事態に陥っているようです。
電源系宮川君はバッテリーを探していたようで、それが見つかったのか、見つかっていないのか・・・?
(・・・でも君は・・・とにかくブログを書いてください・・・)
センサー系の鳴海君ですが、大友さんがついているので何も心配はしていません。
カメラ担当から、なぜかアンテナ情熱を注いでいる伊藤君。彼もまた、頑張っているので心配ないでしょう。
講体系の尾花君は、CanSatに搭載するもの全ての細かいデータを欲しがっています。
皆さん、彼にご協力を!(・・・デモ・・・キミモ・・・ブログ・・・カコウネ・・・・)
そしてプロジェクトマネージャーの大友さん。
最近はとても忙しそうですが、仕事は着々とこなしている様です。(さすがプロマネ!)

不調な人(自分)も順調な人も様々ですが、佐鳥先生の言うとおりプロっぽく行きましょう。
・・・と言う訳で、不調な人は異常の原因を発見しましょう!

Mr.Satori you know it ain't easy
You know how hard it can be
The way things are going
They going to crucify me

M-V-7号機サブペイロード(CubeSat)の設計会議

2005-07-18 23:59:38 | 佐鳥新の教授&社長日記
本日は朝10時から夜11時半まで M-V-7号機サブペイロード(CubeSat)の設計会議の設計会議を行った。今回のCubeSatの名前は「HITSAT」といい、スポンサーである北海道工業大学と同窓会にちなんで命名したものだ。本プロジェクトとしての位置付けは、北海道衛星『大樹』の試験衛星と関係者全員が打ち上げの経験を積むことにある。
今回の会議の位置付けは、基本設計の審査(PDR)にあった。私は、従来のような書類審査ではなく、担当者全員がBBM(ブレッドボードモデル)を持ってきて、目の前で仕様通りに動作することを示すことをPDRの審査基準として課した。
関係者の多くは、そこまでしなくとも良いのではと腹の中では思っていたことだと思うが、審査会終了時には、良い意味でショックを受けたようだ。前に科学的思考法という記事を書いたが、基本は同じなのだ。再審査は今月の31日(日)に行う予定だ。

CubeSat 設計会議の様子

2005-07-18 23:50:31 | 北海道衛星
 現在、進められている、CubeSatプロジェクトの設計会議の様子を紹介します。

日時:平成十七年 七月十八日  午前十時~午後十一時三十分
場所:北海道工業大学 八号館二階フロア


設計会議の様子



CubeSatのアンテナ特性評価モデルについて説明する佐藤さん



無線モジュール(BBM)



分離機構(BBM)



機器配置確認のための模型



姿勢制御モジュール1(BBM)



姿勢制御モジュール2(BBM)



太陽センサーモジュール(BBM)



姿勢制御系の審査の様子



CubeSat構体設計の説明風景



電源系及びデータ処理系の担当者(西舘君

北海道衛星の発展系

2005-07-17 23:01:13 | 佐鳥新の教授&社長日記
2週間前から考えていた北海道衛星の発展系のアイディアを文章に書くことができた。言葉にならない「こんな感じ」というイメージはずっとあったのだが、客観的な文章に書き下すのにずいぶん時間を要した。発展系のイメージには、産業創出を超えた、もっと大きな人類の夢への投資という強いイメージが湧き出てならない。現代のビジネス社会とこのイメージをどのように整合させるかが難しい。たしかに、常識を知った上で行動することが大事だが、しかし迎合しては本来の価値がゼロになると思う。第3の方法として、新しい価値観を啓蒙するという方法もある。意外に第3番目の方法が早いかもしれない。

科学的思考法

2005-07-16 23:57:32 | 佐鳥新の教授&社長日記
大学の教員である私が言うのも変な話だが、大学のカリキュラムではスキルを教えるが、そのスキルの生かし方、つまり「科学的思考法」については殆ど教えていない。今日はゼミ生と北海道宇宙連合の学生を対象に、プロとアマの頭の使い方の違いについて講義する。

1.足場を固めながら前に進む

すべての思い込みを排除し、自分の目で確認した事実に基づいてひとつひとつ組み立てることが基本である。思い込みとは感情である。感情に流されずに方針を見出す力を理性という。プロは理性を働かせるが、アマチュアと自称「○○研究家」という方の多くは、どうも経験に基づく感情的判断にプロ意識を感じていることが多いようだが、これは錯覚にすぎないことをはっきり言っておきたい。

プロを目指すのであれば、カタログに書いてある数値をそのまま信用するのではなく、まず目の前の部品がその数値を出すのかどうかを自分の目で確かめなければならない。そして、それを計測する機器が正しい数値を示しているかどうかを複数の機器の数値との比較によって確認しておかねばならない。プログラムであれば、この変数にはこういう数値が入っている筈だと思うのではなく、その数字が本当に入力されているかどうかを確認しなければならない。初心者のようだが、このプロセスを怠るようになればそれ以後の成長は期待できない。常に、意識して己の理性を働かせ、暗黙の先入観を排除し、自分が確認した事実にもとづいて理詰めで組み立てる思考力(論理的思考能力)が要求される。よく「誰々が言ったから・・」という人がいるが、このような方々は残念ながらここで話している土俵にすら乗っていないといえる。


2.壁を乗り越える技術: 仮説を立てて次の足場を見出す

数少ない足場と思える事実からもう一歩踏み出すためには、新しい環境条件を仮説として導入する。この段階では仮説が事実であるかどうかはわからない。仮に事実であったとして、そこからどういう結果が導かれるかを演繹的に考えてみる。頭をうんと働かせて、出来るだけ多くの結論を導いた方が良い。

次はそこで導かれた結果が現実の現象の中で見出されるかどうかを実験して確かめてみることだ。確認できれば、仮説は事実となり、足場がもう一箇所増える。しかし、よくあることだが、実際にやってみると予想に反する結果となることが多いものだ。こういう時は、精神的に落ち込む必要はなく、「仮説のような事実は存在しないことを確認した」と客観的に考えるべきである。落ち込むのは感情に流された非理性的な行為であり、対象とする現象と自分との関係をもう一段階高い視点から見下ろすような、“もうひとつの目”を持つことが重要である。

精神力が十分でない段階では(アマチュアの段階では)、目の前に飛来するインスピレーションに飛びつく傾向が多いものだが、理性的に状況判断した上で使い切ることができなければ、単に混乱するだけなので注意が必要だ。(もっとも、アマチュアは自分が混乱している事実にすら気づかない場合が多いようだが。)


3.システム思考の重要性

ここで言うシステム思考とは、幾つかの要素を組み合わせたシステムが最適な動きをするように現実的に対処する能力を指している。システム思考には論理的思考力の他に、透徹した理性、バランス感覚、調整能力、交渉力が要求される。
学者はある特定の分野で深い知見を持っているが、しかし、必ずしもシステム思考が出来るとは限らならない。
システムは要素の集合体ではあるが、ある明確な理念のもとにトップダウンで決めなければならない。逆に、個々の要素を積み上げて全体を構築するボトムアップ的思考法では、残念ながら使えるシステムは出来ないことが多い。
常に部分と全体という2つの視点を持たねばならない。要素を担当するエンジニアは、要素部分を担当する責任と同時に全体との関係(インターフェースとの関係ではない)を常に理解することが重要である。


4.インスピレーションの受け止め方

宇宙に遍満する英知が自分の心の中に飛び込んでくるようにインスピレーションを頂くことがある。新しい着想に巡り合った素晴らしい喜びの瞬間でもある。
ここでひとつ重要な注意点がある。それは、インスピレーションの通りに突っ走ってはいけないということだ。多くの場合、私たちはインスピレーションの全てを受け取っているのではなく、肉体と知識に限定された断片を見ていることを知らねばならない。
インスピレーションを生かすためには、先に述べた足場を固める考え方が十分身についていることが基本となる。もしアマチュアの段階にあれば根無し草やクラゲのようにフラフラと振り回される危険性があることを十分注意しなければならない。

十分な科学的思考力が備わった段階で、インスピレーションを一種のセンサーとして理性的に使い始めると、これは大きな力となる。この段階から理性を超えた悟性(洞察力)が動き出す。悟性は大きな私たちに大きな力を与えてくれる。

以上は私が最近学生たちに話さねばならないと考えていたことの概要である。


アルツハイマー病?

2005-07-16 03:10:44 | 北海道宇宙連合
CanSAT2号機カメラ班の伊藤です。
現在時刻午前3時過ぎ。
今日はひたすらアンテナのエレメントを作ってますが・・・終らない(;´Д`)

2人がかりで5時間ほど経過。もし1人でやったらとおもうとゾッとしますが
深く考えないことにしましょう。


途中S籐さんからアルミの粉はアルツハイマーの元になるらしいとか言われましたが
時すでに遅しと言う状況で、アルミの粉でまくりでおそらくたくさん吸い込んでると思いますけど
近いうちにATV送信機も届くそうなので
アンテナをさっさと完成させないと駄目なようです。

さぁーていつ終るかな・・・・がんばろう( ・ω・)

週末の研究室

2005-07-16 02:12:00 | 北海道宇宙連合
佐藤@道工大です。

今夜は、まだまだβ版だが悩んでたプログラムが出来た。
 ゼミ室のあたりを見渡すと、今夜は北海道宇宙連合の学部1年生3人が
泊まり込みの作業を行っている。
 その中の一人、尾花君は、一人機械工作室にこもって作業を行っている。
さっき、見に行ってきたら、生き生きと金属の切削にとりかかっていた。
 他のメンバーは、EEPROMや1.2GHzのループアンテナを作っている。

 とんでもない組織を作ってしまったなぁ~っと思ってしまう今日この頃です。
そろそろ、北海道宇宙連合創立1周年を迎えようとしている。
 北海道宇宙連合記念講演会でも開くかな~☆