飛び出せ! 北の宇宙基地

北の地である北海道で、人工衛星の開発などを行っている 北海道工業大学 佐鳥研究室の活動日記です。

宇宙関連情報:2014年に火星探査実現に向けた新しい閉鎖実験を開始する

2013-06-14 21:20:41 | 佐鳥新の教授&社長日記

アメリカ火星協会が2013年にFMARSへ投資をして、2014年に火星探査実現に向けた新しい閉鎖実験を開始することを発表しました。

FMARS(Flashline Mars Arctic Research Station)は、カナダのデボン島にある擬似火星環境の実験場のひとつです。
場所は、北極から約1,440km離れた北緯75°に位置しています。

この計画は、"Arctic 365"と名づけられました。
実行計画は、以下の2段階となっています。

Phase1.FMRASの施設を改修及び増強します。2013年7月から開始予定。
       費用=13万ドル 

Phase2.2014年に1年間の閉鎖実験を行います。
       実験の目的は、MARS500で実証された閉鎖環境でのデーターに対して、更に火星に近い環境での実験となります。 
       費用=100万ドル

現在、3万ドルの現金と5万ドル分の支援(2機の北極対応航空機のとその専門パイロットの供与)を獲得しているので、残りの資金の獲得のために火星協会は、下記の16施設の命名権を販売する考えです。
5,000ドル以上を寄付することで命名の優先権が与えられます。 

an equipment storage shed(備品倉庫)
two new generators(2台の発電機)
a thermal heating system(暖房システム)
four all-terrain vehicles (ATVs)(4台のATV)
four snowmobiles (skidoos)(4台のスノーモービル)
a weather station(測候所)
a ham radio station backup com system(通信システム)
a small electric range(小型電子レンジ)
an upgraded lab(実験室の改良)
 

HABも改修されますが、既に2000年7月Flashline.comにちなんで命名されていますので、対象外となります。

寄付は、オンラインの場合は、Crowdtilt pageへアクセスしてください。
小切手の場合は、下記へ送ってください。
  * The Mars Society, 11111 W. 8th Avenue, unit A, Lakewood, CO 80215.

火星協会は、気候研究チームを立ち上げました。
気候研究チームには、以下の研究者を含んでいます。
Dr. Ghassem R. Asrar (World Climate Research Program and World Meteorological Organization)
Dr. Chris McKay (NASA)
Dr. Alexander Kumar (Concordia Station, Antarctica)
Dr. Bruno D.C. Marino (Planetary Emissions Management, Inc.)

"Arctic 365"は、以下の3つのゴールを提供することでしょう。
1)有人火星探査での野外調査オペレーションの多くの面を検討するためのテストベッドを提供する。
2)北極地方、地球、火星また私たちの惑星とその先での生命の可能性および限界についての私たちの理解を更に支援するために適切な実地調査研究所を提供する。
3)有人火星探査を明確な形で人々の前に提示することで、宇宙と科学に対するより大きな興味を世界中の人々に知らせ、感動を与えることができる。

火星は、現在の科学力で行くことが可能な一番近い星です。
冒険とは、こういうことではないでしょうか? 

出典:http://blog.goo.ne.jp/japanmarssociety/e/b0d69e9775b4e71f59fe497123fdb15f



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