中国国内で発行されている英字紙チャイナーデイリーでこのほど、「宇宙に注目、遭遇は間近かもしれない」というタイトルで、中国における最近のUFO目撃情報に関する様々な見解が掲載されている。
一例をあげると、何度もUFOが目撃されている中国版ロズウェルと言われる黒竜江省の鳳凰山で、7月8日、ウー・チュンイエンというカメラマンが白く光る2枚の羽が生えた楕円形の飛行物体を撮影、たちまち大騒ぎになった。
というのは、そこは18年前にモン・ジャオグオという農夫が野草摘みに来たとき宇宙人に拉致されたと言われている場所。その男性は、女性の宇宙人との間にハイブリッドの子供をつくるために拉致されたという証言をした。今回のUFO騒動はその再来と受け止められた。
中国では2011年以降、UFOの目撃情報が増え続けており、メディアも大きく採り上げ、大きな話題となっている。記事は、中国にはかなりの数の本物の宇宙人やUFOの目撃があると考えている中国科学院紫金山天文台の科学者、ワン・シーチャオ氏の言葉で締めくくられている。「彼らが人類にとって危険であるという証拠はないが、決して宇宙人の力をあなどってはならない」
本誌2012年9月号の記事「中国の『秘密核基地』と『宇宙人交流基地』を遠隔透視」では、アメリカの秘密基地「エリア51」の中国版にあたるゴビ砂漠の謎の基地の正体を明らかにしている。そこではアメリカ同様、宇宙人が中国人民解放軍に軍事技術を供与しているというのだ。また、10月公開の映画「神秘の法」でも、隣国に軍事技術を提供する宇宙人が描かれている。
アメリカでは、宇宙人関連の情報について政府が厳しくコントロールしているが、それは中国も同様だ。その中で一般人の間でUFOの目撃情報が増え、中国人の「常識」に大きな揺らぎを与えているところが興味深い。
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