飛び出せ! 北の宇宙基地

北の地である北海道で、人工衛星の開発などを行っている 北海道工業大学 佐鳥研究室の活動日記です。

宇宙関連のニュース141227

2014-12-27 10:42:24 | 佐鳥新の教授&社長日記

■金星の上空に浮かぶ探査用コロニー、米NASAが構想

(CNN) 灼熱(しゃくねつ)の金星の約50キロの上空に飛行船形のコロニーを浮かべ、宇宙飛行士が滞在して金星の探査を行う――。米航空宇宙局(NASA)の研究チームがそんな構想について研究を進めている。

地球から最も近い惑星である金星で30日間の有人探査を行い、いずれはコロニーに人類を定住させる構想も描く。

金星の平均気温はセ氏462度、気圧は地球の92倍。硫酸の雲に覆われていて探査機は2時間程度しかもたず、地表の温度は鉛も溶けるほど高い。

しかし上空50キロまで上昇すると地球に近い環境になるという。重力は地球よりやや小さく、気圧は同程度。放射線は宇宙空間に遮られて危険性が小さくなる。

このプロジェクトは「HAVOC」と名付けられ、NASAのラングレー研究所がロボットや人間による金星探査実現の可能性について研究を進めてきた。

コンセプトの1つとして浮上しているのが、軽量の車両に器材と探査車、あるいは宇宙飛行士2人用の居住空間と上昇機を乗せ、1カ月かけて金星を探査するという計画だ。

地球と金星が最も近づいた場合の距離は3800万キロと、火星までの5460万キロに比べると近い。このため他の惑星への有人飛行計画に比べてかかる日数は少なくて済み、火星への有人飛行の予行演習になるかもしれないと研究員は説明する。

http://www.cnn.co.jp/fringe/35058311.html?tag=rcol;editorSelect

 

■ストレラー・ロケット、南アフリカの偵察衛星コーンダルE の打上げに成功

露のNPO マシナストラィエーニヤ社は12 月19 日、南ア向けに製造した偵察衛星コーンダルE を搭載した、ストレラー・ロケット打上げに成功。ストレラー打上げは今回で3 機目、コーンダルは2 機目の打上げ。ロケットは現地時間2014 年12 月19 日10 時43 分(日本時間2014 年12 月19 日13 時43 分)、カザフスタン共和国にあるバイコヌール宇宙基地の175/59 発射台(地下サイロ)から離昇した。

NPO マシナストラィエーニヤ社や露連邦宇宙局によれば、ロケットは順調に飛行し、打上げは成功。その後、米の宇宙監視ネットワークは、高度500km、軌道傾斜角74.75 度の軌道に、ロケットの最終段とコーンダルE を捕捉しており、打上げ成功裏付け。コーンダルE は合成開口レーダ搭載衛星で、南アの国防省によって軍事衛星として製造された。ただし、所有権が露と南アのどちらにあるかや、南ア自身が衛星を運用できる権利を持っているかは不明だ

http://www.npomash.ru/press/ru/podrobnee191214.htm?l=0

 

■ソユーズST-B/フレガートMT ロケット、通信衛星O3b の打上げに成功

アリアンスペース社は12 月18 日、通信衛星O3b を4 機搭載した、ソユーズST-B/フレガートMT ロケット打上げに成功。同社にとってソユーズ・ロケット打上げは、今年8 月にフレガートMT 上段が原因で失敗して以来。ロケットは南米仏領ギアナの現地時間2014 年12 月18 日5 時37 分(日本時間12 月19 日3 時37 分)、ギアナ宇宙センタのELS(ソユーズ発射台)から離昇。ロケットは順調に飛行し、約9 分後にフレガート上段を分離した。そして3 回に分けた燃焼をこなし、打上げから2 時間後に最初の2 機を、その約22 分後に残りの2 機を分離し、軌道に投入した。

O3b はタレス・アレニア・スペース社が製造し、O3b ネットワークス社が運用する衛星で、高度7,830km、軌道傾斜角0 度の軌道から、アジア、アフリカ、ラテンアメリカ、太平洋上、中東地域の発展途上国に対しインターネット通信を提供し、情報技術(IT)を使える国と使えない国との格差(ディジタル・デバイド)を縮めることを目的としている。O3b という社名もOther 3 billion(他の30 億人)という、現在インターネットの恩恵を受けられない人々の人口を指している。各衛星質量は700kg、設計寿命は10 年。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20141222-00010000-sorae_jp-sctch

 

■インド、新型ロケットGSLV Mk-III の試験打上げに成功 有人宇宙船の試作機を搭載

印宇宙研究機関(ISRO)は12 月18 日、新型ロケットGSLV Mk-IIIの試験打上げに成功。

今回は人工衛星を軌道に乗せないサブオービタル飛行ではあったが、今後も開発が続けられ、2016 年に軌道への打上げに挑む。またロケットには有人宇宙船の試作機CARE も搭載されており、再突入とパラシュート展開などの試験も行われた。

ロケットは2014 年12 月18 日9 時30 分(日本時間12 月18 日13 時00 分)、サティシュ・ダワン宇宙センタの第2 発射台から離昇した。ロケットは順調に飛行し、打上げから約326 秒後、高度約125km でCARE を分離した。そしてCARE は大気圏に再突入し、パラシュートを開いて、アンダマン海に着水した。総ミッション時間は20 分43 秒だった。GSLVMk-III はISRO が開発したロケットで、今回が初飛行だった。GSLV という名はGeosynchronous Satellite Launch Vehicle(静止衛星打上げロケット)の頭文字から取られている。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20141221-00010000-sorae_jp-sctch

 

■Aerojet Rocketdyne 社,3D プリンタを使ったCubeSat 用スラスタMPS-120 の燃焼試験を完了

 ヒドラジンスラスタモジュールで、スラスタ、配管、加圧用タンク類をモジュール化。名称は、CubeSat High-Impulse Adaptable Modular Propulsion System™ (CHAMPS ™)。今後、認定フェーズを経て実機搭載を目指す。また、グリーンプロペラントを適用するMPS-130 もオプションで選択可能。

http://www.spaceflightinsider.com/missions/commercial/3d-printed-rocket-propulsion-system-satellites-successfully-test-fired/

 

■セコム、飛行船でイベント警備…映像撮影し電送

警備最大手のセコムは24日、飛行船を使った防犯監視サービスを初公開した。カメラで上空から監視できるため、大型イベントの会場で要人警備や混雑状況の分析などに役立つ。2016年までに実用化し、20年の東京五輪・パラリンピックでの活用を見込む。飛行船は全長15m、全幅4m の無人型で、最高速は時速50km 連続2時間の飛行ができる。撮影映像は地上に電送され、不審人物特定なども行う。24日は、実物の大きさの3分の1の試作機を使った実演をした。セコムでは飛行船を全国8か所に配備し、1日100万円程度で監視業務を受注予定。

http://www.yomiuri.co.jp/economy/20141224-OYT1T50084.html?from=ytop_ylist

 



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