goo blog サービス終了のお知らせ 

飛び出せ! 北の宇宙基地

北の地である北海道で、人工衛星の開発などを行っている 北海道工業大学 佐鳥研究室の活動日記です。

読書メモ:平成21年度次世代地球観測衛星利用基盤技術の研究開発 報告書

2015-01-03 11:35:00 | 佐鳥新の教授&社長日記

書 名:平成21年度次世代地球観測衛星利用基盤技術の研究開発 報告書

著者名:財団法人 資源・環境観測解析センター

 

【書籍の内容】

この報告書は経産省が進めている次世代ハイパースペクトルセンサ「HISUI」のデータ利用とその産業化のための研究成果の平成21年度の成果報告書である。特筆すべき事項を幾つか紹介する。

 

1)農業リモートセンシングの成果のひとつとして、一般化正規化差植生指数NDSIという生育評価の新しい植生指数が定義され、ハイパースペクトルならでは有効性が報告されている。

2)樹種分類は通常の2波長の植生指数では分類することはできないが、本書では連続体除去スペクトルという手法を用いることで葉の重なりによる赤外反射率の増減を除去して正確に分類できる手法が紹介されている。

3)航空機ハイパースペクトルによる稲のいもち病の早期発見の測定結果が報告されている。

4)水ストレスを表す指標として正規化水分指数NDWI880nm,1240nm)を定義し、NDWIによってナラ枯れ病の発生との相関があるという実験結果が示されている。

 

 

【目次】

1.研究概要

1.1 目的

1.2 全体計画

1.3 本年度研究開発の概要

1.4 委員会開催状況

 

2.技術動向調査

2.1 学会参加による技術動向調査

2.2 資源・エネルギー分野におけるハイパースペクトルデータ利用技術の動向調査

2.3 リモートセンシング画像の流通促進技術に関する調査

 

3.実用化技術研究

3.1 実利用化技術の概要

3.2 ハイパースペクトルデータによる牧草地の生産性評価に関する実利用化技術研究

3.3 茶業分野におけるハイパースペクトルデータの実利用化技術研究

3.4 ハイパースペクトルデータによる水稲の収量および品質推定等に関する実利用化技術研究

3.5 インドネシア水稲地域を対象としたハイパースペクトルデータの実利用化技術研究

3.6 ハイパースペクトルデータを用いたオーストラリアにおける小麦の収量・品質・生育状況推定手法に関する実利用化技術研究

3.7 ハイパースペクトルデータを用いた土壌組成マッピング等に関する実利用化技術研究

3.8 衛星ハイパースペクトルシミュレーションデータによる金属資源探査への適用性評価

3.9 バイオ燃料圃場に関する光学マルチ/PALSARデータ利用技術の研究開発

3.10 ペルー共和国におけるハイパースペクトルデータと他の衛星データを用いた資源ポテンシャル評価研究

 

4.情報抽出技術研究開発

4.1 情報抽出技術研究開発の概要

4.2 連続体除去法を用いた樹種分類に関する情報抽出技術研究開発

4.3 ハイパースペクトルデータとPALSARデータのフュージョンによる森林管理情報の抽出技術研究開発

4.4 ハイパースペクトルデータによる海岸漂着物の検出技術研究開発

4.5 ハイパースペクトルデータの大気補正処理手法に関する研究開発

4.6 ハイパースペクトルデータによる等価マルチバンド衛星データ作成

4.7 ハイパースペクトルセンサ代替校正手法の研究開発

4.8 共同研究による情報抽出技術研究開発

 

5.スペクトルデータベースの構築

5.1 スペクトルデータベースの概要

5.2 スペクトルデータベースの構築

 

6.まとめと課題

6.1 まとめ

6.2 今後の課題

 

参考文献

 

URL:http://hokkaido-sat.jugem.jp/



最新の画像もっと見る

コメントを投稿

サービス終了に伴い、10月1日にコメント投稿機能を終了させていただく予定です。