飛び出せ! 北の宇宙基地

北の地である北海道で、人工衛星の開発などを行っている 北海道工業大学 佐鳥研究室の活動日記です。

今日のニュース141211

2014-12-11 04:49:20 | 佐鳥新の教授&社長日記

「はやぶさ2」 2年半の短期で初号機ここまで改良   エンジン長寿命、通信容量4倍に

2号機は推進用ガスのキセノンの噴射量や噴出範囲にむだが出ないようガス供給システムの設計を変更。推力を25%向上させた。イオンの加速を妨げる電気の動きを防ぐ「中和器」も改良。磁場を変えることでイオンの加速を高めエンジンの長寿命化につなげた。「1万8千時間運転し続けても故障しないことを確認した」(月・惑星探査プログラムグループ)という。

「リアクション・ホイール」という姿勢制御装置も初号機では3台中、2台が故障。制御不能でアンテナがあらぬ方向に傾き、通信が長い年月途絶えた。2号機は転ばぬ先のつえと4台に増やしている。

通信システムは送受信容量を毎秒4000バイトと従来の4倍に増強した。

自律判断する機能も強化した。小惑星は思ったより水を含んでいる場合や、地表が硬い可能性もある未知の世界。ミッションを成功に導くため惑星環境を初号機に比べ6倍となる1年半かけて探査するが、その結果次第で当初の作業プログラムを変更・修正できるシステムも盛り込んでいる。

製造手法にも知恵を絞った。例えば制御系などの電子機器に搭載する300枚程度のプリント基板。半導体や電子部品などのはんだ付けや配線作業をライン生産に切り替えたのだ。

http://www.nikkei.com/article/DGXMZO80161740W4A121C1X11000/

 

■「H2A」打ち上げ成功率96%超-輸送サービスに照準、後継機「H3」コスト半減へ

日本の大型基幹ロケット「H2A」の信頼性が一段と高まってきた。3日打ち上げに成功した小惑星探査機「はやぶさ2」を載せたH2Aの成功率は96・2%(26回打ち上げ、1回失敗)となり、世界最高水準を維持。ただ、ロケットの累積打ち上げ回数はロシアや欧米に大きく水をあけられている。H2Aの打ち上げ価格も海外勢に比べて10-20%程度高く、コスト削減をテコに海外から打ち上げ輸送サービスを獲得することが課題となっている。

ただ、ロケットの打ち上げをめぐる輸送ビジネスでは、日本は国際競争力が乏しい。最近では米宇宙ベンチャー、スペースXのロケット「ファルコン9」は1回の打ち上げ価格がH2Aの半分程度の50億円前後と格安となっている。このため20年の打ち上げに向け、14年度から開発に着手したH2A後継機「H3(仮称)」ではH2Aの半分の打ち上げコストを目指し、国際競争力の向上を狙っている。

http://www.nikkan.co.jp/news/nkx0720141210eaae.html

 

■NEC、構造物の内部劣化を撮影映像から推定する技術開発-10m先を10μm精度計測

NECは9日、道路橋など構造物の内部の劣化状態を撮影映像から推定する技術を開発したと発表した。10メートル先の構造物をカメラで撮影し、その映像から、10マイクロメートルの精度で構造物内部の亀裂や剥離、空洞などの状態を計測できる。人手で目視や打音検査していた従来手法に比べ、劣化の診断コストを10分の1以下にできるとみる。2015年中にも実用化する。

映像中の物体のわずかな振動でも高速に精度良く検出できる新アルゴリズムを開発した。カメラ画素数の100倍の解像度で動きを解析し、亀裂や空洞などの内部劣化が生じている箇所を振動パターンの違いから検出する。目視で発見できない微小な剥離などもとらえられるという。

http://www.nikkan.co.jp/news/nkx0720141210eaak.html

 

■火星のクレーターをかつて満たした湖

火星探査車「キュリオシティ」の調査から、かつてクレーター内に大きな湖があり、30億年以上前に枯渇と充満を繰り返した時期があったことがわかってきた。

NASAの火星探査車「キュリオシティ」は現在、直径154kmのゲールクレーターの中心、高さ5kmのシャープ山をおよそ150mまで登ったところで探査を行っている。「マレー層」と呼ばれるこの地では、湖底に見られるような堆積物や川の流れを示す小さなデルタが積み重なったような模様など、ひじょうに多彩な岩石層が無数に見られ、かつて数千万年にもわたって湖が満ちては枯渇した時期があったことがうかがえる。クレーターの底にたまった堆積物は固まって岩石となり、やがて風の浸食作用を受け、もともとクレーターの中央丘があった部分が残ってシャープ山となったと考えられる。

http://www.astroarts.co.jp/news/2014/12/10curiosity/index-j.shtml

 

■中国が超大型ロケットの開発を計画、宇宙探査能力を強化へ―中国メディア

2014年12月9日、長征シリーズのロケットによる200回目の打ち上げを記念し開かれた、革新と発展をテーマとする座談会で発表された情報によると、中国は現在、未来の宇宙事業の発展の需要を満たすため、超大型ロケットの開発を検討しているという。人民網が伝えた。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20141209-00000055-rcdc-cn

 

■青色LED、輝く3氏…平和賞マララさん演説

ノーベル賞の授賞式が10日行われ、青色発光ダイオード(LED)を発明した赤崎勇・名城大教授(85)、天野浩・名古屋大教授(54)、中村修二・米カリフォルニア大サンタバーバラ校教授(60)は、スウェーデン・ストックホルム市のコンサートホールで物理学賞を受賞した。

 また、ノルウェーのオスロ市庁舎では、教育の重要性を訴えてきたパキスタン出身のマララ・ユスフザイさん(17)とインドのカイラシュ・サティアルティ氏(60)が平和賞を受賞した。

http://www.yomiuri.co.jp/world/20141210-OYT1T50110.html?from=ytop_top