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飛び出せ! 北の宇宙基地

北の地である北海道で、人工衛星の開発などを行っている 北海道工業大学 佐鳥研究室の活動日記です。

農業食料工学会 北海道支部 第65回年次大会・シンポジウム

2014-08-23 11:57:05 | 佐鳥新の教授&社長日記

昨日は、農業食料工学会で農業分野での衛星利用いついて講演してきました。

これは香川高専の村上先生と始めたプロジェクトなのですが、徐々に形になってきましたのでその速報といったところです。

2014年8月22日 
農業食料工学会 北海道支部 第65回年次大会・シンポジウム
岩見沢コミュニティプラザ

講演
北海道衛星実現のためのハイパースペクトルカメラの圃場定点観測
佐鳥新(北海道科学大学)、伊藤那知、竹内佑介(北海道衛星株式会社)、三橋龍一、佐々木正巳
(北海道科学大学)

内容
今年の6月20日に超小型衛星「ほどよし3,4号」がロシアから打ち上げられ、いよいよ本格的な超
小型衛星の実利用が始まろうとしている。北海道では2003年より北海道衛星プロジェクトを立ち
上げて、重量50kgの超小型衛星『大樹』(たいき)による農業衛星リモートセンシングの実用化を
目指している。本研究は、近未来の農業リモートセンシングの準備として、愛媛県の西条市のサイ
ライズファーム西条の試験圃場での定点観測を始めたので、その概要を報告する。なお、この研究
は北海道科学大学、香川高等専門学校、北海道衛星株式会社による共同研究契約のものでの事業と
して進められている。

 


今日のニュース140820

2014-08-20 05:50:00 | 佐鳥新の教授&社長日記

■スマホで赤外線画像、手頃な専用カメラ続々と

スマートフォンは新たな視野を手に入れつつある。

赤外線画像は、兵士が暗闇でも見え、消防士が煙のなかでも見ることのできる技術だ。かつては高価な技術だったが、今やスマホのアドオン(拡張機能)として急速に普及しつつある。価格は数千ドルでなく数百ドル程度だ。

この分野で最も著名な製造会社フリアーシステムズは7月、349ドルで「iPhone (アイフォーン)」用のアクセサリー「フリアーワン」を発売した。これはスマホの画面に人、動物、光、その他の物体の温度情報を光で表示させる。iPhone 5や5sの回りに巻き付ける黒いカバーはまるでスマホの保護ケースのように見えるが、カメラを内蔵している。ユーザーは、これを取り付けたスマホを物体に向け、画面で画像を見る。

http://jp.wsj.com/news/articles/SB10001424052970204162404580101292082327042?mod=WSJJP_hpp_LEFTTopStoriesSecond

 

■太陽系外惑星:名前をネットで一般公募 国際天文学連合

あなたも惑星の名付け親になれる−−。天体の名称を決めるパリの国際天文学連合(IAU)が、太陽系の外で多数見つかっている「太陽系外惑星」の名前を一般公募することを決めた。数十個の惑星が対象になる見込みで、来夏に命名される予定。惑星の名前を公募で決めるのは史上初めて。手続きは9月にも、IAUのホームページ(英語)で公表される。

http://mainichi.jp/select/news/20140819k0000e040187000c.html

 

■1秒に4・4兆コマを撮影!日本人研究者が開発した超高速「STAMP」カメラ

慶応大学と東京大学の研究者で構成される研究チームが発表した超高速の撮影技術。使用されている技術は「Sequentially Timed All-optical Mapping Photography」、略してSTAMPと言われるもので、その手法は他の超高速カメラが採用しているものとは一線を画する。撮影速度は、従来のカメラの1000倍にも達する。

現在の超高速リアルタイム撮影技術を牽引している手法は、ポンプ・プローブ法と呼ばれるものだ。その手法においては、(とくに光化学反応を観察するために)まずポンプ光を照射することで起きた反応を、次いで照射したプローブ光によって分析するものだ。STAMPがそれと異なるのは、瞬間をつど測定する必要がなく、一度の撮影で画像を取得し、対象の空間的な情報を450×450ピクセルの解像度で可視化することができる点だ。

http://sankei.jp.msn.com/wired/news/140818/wir14081813000001-n1.htm

 

■糖尿病診断:金の微粒子で簡易検査 田中貴金属が開発

田中貴金属工業(東京都千代田区)は19日、「金コロイド」と呼ばれる金の微粒子群を使って糖尿病かどうかを簡単に調べられる技術を開発した、と発表した。

簡易検査は、まず歯茎から歯間ブラシを使ったり、指先を針で刺したりして微量の血液を採取して、血液を専用の溶液に加えてよく振る。そのあと検査キットに検体溶液を滴下すると、約10分で目視判定できる=田中貴金属工業提供

http://mainichi.jp/select/news/20140819k0000e040162000c.html

 

■宇宙竜巻の形成、ブラックホールが関係 慶大チーム解明

ラッパを逆向きに二つつなげた形の不思議な天体「宇宙竜巻」のできた原因を、慶応大のチームがあきらかにした。中心にあるブラックホールが一時的に、物質を噴き出したのが原因という。20日付の米専門誌に論文を掲載する。宇宙竜巻は、磁場と水素を主とするガスで形成されており、太陽から4万光年離れた場所にある。大きさは110光年。

http://www.asahi.com/articles/ASG8L61KLG8LULBJ017.html?iref=comtop_list_sci_n03

 

■国際地理五輪、高2の中野さんが銀メダル

文部科学省は19日、ポーランドで開かれた「第11回国際地理オリンピック」で、筑波大付属駒場高(東京)2年の中野響己さん(17)が銀メダルを獲得したと発表した。

http://sankei.jp.msn.com/science/news/140819/scn14081913340001-n1.htm

 


HASTICニュースレター131号に掲載されました

2014-08-19 09:57:50 | 佐鳥新の教授&社長日記

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         HASTICニュースレター

         第131号 2014年8月19日

       北海道宇宙科学技術創成センター

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 -今月の目次-

  ☆ 研究最前線⑥-佐鳥 新 教授

  ☆ ロケット発射連絡会議 報告

  ☆ 北海道スペースポート研究会 報告

  ☆ 経営企画委員会 報告

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         ○ 研究最前線⑥ ○

    ○ 衛星搭載用センサーを地上に設置し、○

    ○ 農業圃場の生産管理システムを構築 ○

 

    北海道科学大学工学部電気電子工学科 教授

    北海道衛星株式会社 代表取締役     佐鳥 新 氏

                     (宇宙システム工学)

    香川高等専門学校電気情報工学科  准教授 村上 幸一

                         (知識工学)

 

 道科学大の佐鳥新教授が人工衛星搭載用に開発したハイパースペ

クトルカメラ(HSC)を地上に設置して農業圃場を定点観測する共

同研究が6月から、愛媛県西条市で始まった。栽培されている農作

物のスペクトル情報をデータベース化し、品質向上に役立てよう

という国内でも初めての試みで、農業に「衛星データ」を活用する

新しい生産管理システムのモデルケースとして注目されている。

 

 圃場の定点観測は、道科学大の佐鳥教授と佐鳥教授が立ち上げた

ベンチャー企業「北海道衛星」、香川高専・村上幸一准教授の共同研

究として始まったもので、日本経済団体連合会(経団連)が民間主

導の経済成長モデルの構築を目的に2011年にスタートさせた「未

来都市モデルプロジェクトの一環として位置付けられている。

 

 定点観測されているのは、西条市鍋倉新開地区にある農業生産法

人「株式会社サンライズファーム西条」の圃場。6月19日、10アール

の水田のわきに建てた高さ5メートルの鉄塔の先端に佐鳥教授が

開発したHSCを据え付けた。毎日1回、道科学大の佐鳥研究室の隣に

あるベンチャー企業「北海道衛星」から撮影指示を出し、インター

ネットで取得されるデータを札幌で一次解析、そのデータを香川

高専高松キャンパスの村上研究室に送り返して農産物の生産管理

情報として分析される。

 

 HSCはデジタルカメラと同じ電荷結合素子(CCD)方式で撮影された

画像(30万画素)を、近紫外から近赤外までの141段階の光の波長

(スペクトル)に分解、データ化する。このうち2種類の波長データ

を使うことで植物の活性度を調べる正規化植生指数(NDVI)を算出

し、指数の変化で植物の生育状況や品質を評価する。

 

 今回の定点観測では、光の波長情報のうち770ナノメートルと660

ナノメートル幅のデータを使ってHSCの特徴である狭帯域の正規

化指数を割り出し、水稲の葉内窒素含有量をデータ化する。この指

数は窒素施肥量に相関するといわれ、数値の推移を見ながら水田

の水量を調整したり、窒素肥料を追加するなどの品質管理を行い、

窒素含有量のバラつきによる品質低下などの防止を目指す。

 

 実験圃場で連作障害の防止のために栽培されている水稲は9月中

旬までに収穫され、9月下旬からは二毛作としてレタスが栽培され

る。圃場では日照や気温などの気象情報も観測されており、HSCの

データとともに集積されてゆく。露地栽培の情報がデータベース

として蓄積されれば、正規化指数の変化から作物の生産管理が可

能となるほか、将来的には人工衛星のスペクトル情報から地上の

作物の育成状況を推測することも可能になるという。

 

 共同研究者の村上准教授は農作物の播種日や作業、管理データを

パソコンなどに打ち込んで施肥適期や収穫予想を割り出す農業支

援システム「・Farm」を地元で立ち上げており、今回はその生産履

歴情報に加え、HSC情報で作物の生育度など品質面からも光学的に

評価する。

 

 農作物の精密な育成評価を生産現場で行うことは、「これまで日本

の農業では行われていなかった」(佐鳥教授)といい、村上准教授は

「HSCを使うことで、広い面積の作物を『非破壊』の状態で品質評

価することができる。『・Farm』と組み合わせることで等級のば

らつきを均等にし、レタスなどのブランド化を実現させたい」と話

す。

 

 今回の定点観測は、経団連が2011年から全国12か所で実施してい

る「未来都市モデルプロジェクト」の一環。環境・エネルギー、医療、

交通などの分野で実証実験を行って経済の成長モデルを構築する

ことを目的としており、神奈川県藤沢市の「環境創造都市」、福岡県

北九州市の「アジア戦略・県境拠点都市、」岩手県南部地区の「循環

型バイオマス都市」などのプロジェクトがあるが、農業部門で西条

市の「農業革新都市プロジェクト」が選ばれた。

 

 西条市のプロジェクトには「施肥、防除工程の管理化による農業生

産の効率化」(住友化学)、「GPS(衛星利用測位システム)を利用した

農業機械の自動走行技術の開発」(日立造船)などに加えて「ネット

ワークカメラを活用した圃場管理システムの開発」(パナソニック)

が含まれており、その研究開発の一環としてHSC管理システムが採

用されることになった。

 

 経団連プロジェクトの実施期間は2011年から4年間で来年3月には

終了するが、香川高専の村上准教授は、「様々な補助事業を使うこ

とで少なくとも2年間、できれば5年は続けて情報のデータベース

化を実現させたい」と話す。

 

 HSCには、佐鳥教授が2013年春、衛星搭載用ハイパースペクトル技

術を応用して製品開発した2次元画像装置「コスモスアイHSC1702」

の光学装置を転用した。農業用計測システム(通信機能付き)は2台

以上のセットで500万円程度の販売価格となる。既存の衛星画像は

光の反射率(スペクトル)が4~8帯のマルチバンドできめが粗く、価

格も1枚で40万円から200万円するが、「HSCだと毎日撮影でき、細か

く分析することも可能」と佐鳥教授。

 

 村上准教授は昨年、大学教育に宇宙開発を取り入れようと活動す

るNPO法人UNISEC(大学宇宙工学コンソーシアム)を通じてHSCの存

在を知り、圃場の観測手段として使うことを決めた。

 

 正規化指数を使った生産管理では、使用する光の波長データを変

えることでコメのたんぱく質やお茶のカテキンなどを調べること

ができるほか、成長の劣化によって病害虫の発生を予測すること

も可能といい、「このシステムは様々な農作物の育成調査に活用す

ることができる。今回の実験を踏まえ、衛星利用技術を農業に応用

するモデルを確立させたい」と佐鳥教授は話している。     

                     (小田島 敏朗)


今日のニュース140819

2014-08-19 08:04:48 | 佐鳥新の教授&社長日記

■JAXAと桐蔭横浜大、宇宙用「ペロブスカイト太陽電池」の評価試験を開始

宇宙航空研究開発機構(JAXA)は、次世代太陽電池と期待される「ペロブスカイト太陽電池」の宇宙空間での使用を想定した評価試験を9月にも始める。同電池は既存の太陽電池と比べて安価で軽量だが、安定性に課題があり実用化されていない。ただ、実用化すれば宇宙用太陽電池の価格や重量を数分の1程度に下げられる可能性がある。桐蔭横浜大学大学院工学研究科の宮坂力教授との共同研究。

http://www.nikkan.co.jp/news/nkx0720140819aaaq.html

 

■山梨大研究グループ、ISSで9カ月保存したマウス精子で出産に成功

山梨大学生命環境学部生命工学科の若山照彦教授らの研究グループが、国際宇宙ステーション(ISS)で約9カ月間保管したマウスの精子から子どもを誕生させることに成功した。ほ乳類の生殖細胞を宇宙環境で正常のまま保管できたのは世界で初めて。

http://www.nikkan.co.jp/news/nkx0720140819eaai.html

 

■NEDOなど、血液で簡便にがんを診断する技術開発プロに着手

エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)は18日、国立がん研究センターや東レなどと共同で、患者の血液などを使い簡便にがんを診断する技術の開発プロジェクトに着手したと発表した。血液など体液に含まれる微小な核酸分子である「マイクロRNA」(miRNA)を指標にして病気を見分けるシステムを開発する。

 研究期間は2018年度まで5年間、総額約79億円の研究費を使う。国立がん研や東レのほか、国立長寿医療研究センター、東芝、国内9大学などが参加する。

http://www.nikkan.co.jp/news/nkx1020140819agbo.html

 

■宇宙からの観測画像180万枚分析へ、NASAが協力者募集

(CNN) 宇宙から撮影した画像180万枚の分析作業に、一般市民からの協力を――。米航空宇宙局(NASA)がインターネットを通し、世界に呼び掛けている。

NASAは「宇宙飛行士が撮影した地球の写真」と題して、最初の有人宇宙飛行計画「マーキュリー計画」以降、50年以上にわたって撮影した画像を公開している。

計180万枚余りのうち、国際宇宙ステーション(ISS)からの撮影が130万枚を占め、3割前後が夜間の画像。これらを環境、保健分野などの研究に役立てることが、NASAの目標だ。

http://www.cnn.co.jp/fringe/35052466.html?tag=cbox;fringe

 


今日のニュース140817

2014-08-17 13:01:44 | 佐鳥新の教授&社長日記

■NASAのライブ宇宙映像でUFO探し?

(CNN) 米航空宇宙局(NASA)は今年3月、国際宇宙ステーション(ISS)に4台のライブ・ウェブカメラを設置した。宇宙から見た地球の「生の姿」をネット上で見られるようにするのが本来の目的だが、このカメラを別の目的で使用しているのが世界のUFO愛好家たちだ。彼らは、これらのカメラが撮影したライブ映像を監視し、これまで地球の軌道を通過する多くの「未確認飛行物体(UFO)」の姿を捕えてきた。(続きはURLで・・・)

http://www.cnn.co.jp/fringe/35052438.html?tag=top;subStory

 

■宝塚に「宇宙扇子」を返還 若田さんがISSに持参

宇宙飛行士の若田光一さん(51)が宝塚歌劇団から預かって国際宇宙ステーション(ISS)に持参した「宇宙扇子」の返還セレモニーが15日、東京都千代田区の東京宝塚劇場で行われた。

 若田さんは公演を観劇後、トップスターの壮一帆(そう・かずほ)さんに扇子を返還。「無重力の中であでやかに飛翔する扇子を眺めました。ISSでもチームワークが必要でしたが(今日は)皆さんのすばらしいチームワークを拝見できました」と述べた。

http://sankei.jp.msn.com/science/news/140815/scn14081519280005-n1.htm

 

■衛星でアジア洪水予報…JAXAなど警報メール

アジア開発銀行(ADB※)と宇宙航空研究開発機構(JAXA(ジャクサ)※)が、人工衛星の技術を使って、雨が多いアジアの途上国で洪水被害防止の支援策を始める。

衛星で集めた降雨データなどから河川の浸水域を予測し、流域住民の携帯電話に警報メールを配信する。まずバングラデシュで今月25、26日、洪水予測システムの運用実験を行う。ベトナムにも広げ、来年度の本格稼働を目指す。

http://www.yomiuri.co.jp/science/20140816-OYT1T50142.html?from=ytop_ylist

 

■宇宙では睡眠不足に悩む 宇宙飛行士7割が睡眠薬服用

宇宙飛行士の多くは宇宙滞在中に睡眠不足に悩まされていることが、米ハーバード大などの研究チームの調査でわかった。不眠には無重力状態が関係しているとみられる。人類が月や火星に行く場合に備え、不眠の健康影響への対策が欠かせないとチームは指摘する。

宇宙での平均睡眠時間はシャトルで5・96時間、ISSで6・09時間だった。米航空宇宙局(NASA)は8時間半の睡眠を確保するようスケジュールを管理しているが、実際には7時間以上眠れたのはシャトルが滞在日数全体の12%、ISSが24%にとどまった。一方、地球帰還後に自宅で眠った場合は42%と50%だった。

http://www.asahi.com/articles/ASG8C660XG8CULBJ00Z.html

 


今日のニュース140816

2014-08-16 06:41:10 | 佐鳥新の教授&社長日記

■太陽系外由来の宇宙塵、探査機サンプル中に7個特定か

AFP=時事】太陽系外に由来するとみられる宇宙塵(じん)粒子を7個特定したとの研究論文が、14日の米科学誌サイエンス(Science)に掲載された。宇宙が何でできているかに関する新たな手掛かりをもたらす可能性がある

これらの宇宙塵は、彗星の塵(ちり)のサンプルと微量の星間物質を採取し地球に持ち帰る目的で1999年に打ち上げられた米航空宇宙局(NASA)の彗星探査機スターダスト(Stardust)に搭載されていた塵粒子収集器から慎重に分離されたものだ。(詳しくはURL参照)

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20140815-00000003-jij_afp-sctch

 

■史上初、太陽系外物質の可能性 NASAの探査機が採取した星間物質

無人探査機「スターダスト」が採取して2006年に地球に送り届けた星間物質のサンプルを分析した結果、太陽系外から来た微粒子が含まれている可能性があることが分かったと、米航空宇宙局(NASA)の研究チームが発表した。現時点で候補となる微粒子は7個で、大きさや化学組成もさまざま。断定するにはさらに分析が必要だが、確認されれば太陽系外の物質採取は初めてとなる。

http://sankei.jp.msn.com/science/news/140815/scn14081514550004-n1.htm

 

■火星探査車に酸素つくる装置 NASA、6年後に打ち上げ

米航空宇宙局(NASA)は7月31日、火星に向けて2020年に打ち上げる新たな無人探査車に、大気中の二酸化炭素を分解して酸素をつくる実験装置を搭載すると発表した。

将来の有人探査で飛行士の居住環境に供給する酸素をつくったり、宇宙船やロケットの燃料として使ったりする可能性を探るのが目的。NASAは「火星には生命活動を維持するのに必要な資源が存在する。有効活用すれば有人探査で運ぶ物資を減らすことができる」としている。

http://sankei.jp.msn.com/science/news/140801/scn14080114380001-n1.htm

 

■次期ロケット開発の狙い-三菱重工・阿部直彦氏、JAXA・遠藤守氏

2020年度の打ち上げを目標に、日本の新型基幹ロケットの開発が14年度から始まっている。これまで国産ロケットは宇宙航空研究開発機構(JAXA)が開発を担ってきたが、新型機は初めて民間の三菱重工業が主導する。

新型ロケットの打ち上げ価格は、現在主力の「H2A」の半分に当たる約50億円が目標。新型機は過去50年間におよぶ“日本のロケット開発の集大成”になる。次々ロケット開発は(再使用型など)違った形になる。価格を引き下げるため産業用部品を使ったり、モジュール化などによって設計の最適化を図る。

http://www.nikkan.co.jp/news/nkx0720140815eaaj.html

 

■ 1951~63年ノーベル賞 物理学・化学賞で日本人6研究者が候補、朝永氏7回落選

1951~63年のノーベル物理学賞と化学賞の選考で、物理学者の西島和彦氏ら日本人計6人(いずれも故人)が候補になっていたことが14日、分かった。朝永(ともなが)振一郎氏はこの間、51年を皮切りに計7回候補になりながら受賞を逃し、14年後の65年に物理学賞を受けた。両賞の選考主体であるスウェーデンの王立科学アカデミーの選考資料を、米オハイオ州立大のジェームス・バーソロミュウ名誉教授(日本史)が閲覧し確認した。

物理学賞では朝永氏、西島氏(東大・京大名誉教授)に加え、中野董夫(ただお)氏(大阪市立大名誉教授)の計3氏が候補となっていた。西島、中野の両氏は50年代に大阪市立大で共に研究していた際、現代の素粒子論の土台となる「中野・西島・ゲルマンの法則」を提唱したことで知られる。

また化学賞では、分子構造論の先駆者である水島三一郎氏(東大名誉教授)、和漢薬の薬効成分などの研究で知られた朝比奈泰彦氏(東大名誉教授)、油脂化学を専門とした外山修之(よしゆき)氏(名古屋大名誉教授)の3氏が候補になっていた。(共同)

http://sankei.jp.msn.com/science/news/140815/scn14081510450003-n1.htm

 

■集団行動するロボット群を開発―ハーバード大

米ハーバード大学は、中央からの誘導情報なしでも、個々のロボットが協調行動して文字や図などの形に一緒に編成できるロボット・スウォーム(ロボットの大群)を開発した。この大群は、1024個の小さなロボットから構成されているという。

ロボット・スウォームの研究者たちは、ミツバチ、働きアリ、シロアリなどの社会的な昆虫、魚群、そして鳥の群れなど、自然界のティームプレーヤーに着想を得ている。 こうした生物は膨大な数で一緒に行動し、複雑な任務をこなしている。それは、どの個体もその任務の責任者というわけではないにもかかわらず、協調してそうするのだ。

http://jp.wsj.com/news/articles/SB10001424052702303959804580092522686465654?mod=JWSJ_EditorsPicks

 

■ハレー彗星探査へ、重力振り切る

日本で初めての人工衛星「おおすみ」を打ち上げたL(ラムダ)4Sロケット5号機に続いて、東京大学のグループが目指したのはロケットの大型化だった。燃料を多く積めるよう、機体の直径をこれまでの2倍の1.4メートルにして、M(ミュー)ロケットと名付けた。M4Sは1971(昭和46)年2月、試験衛星「たんせい」の打ち上げに成功した。

(中略)

ハレー彗星を観測するためには地球の重力を振り切って飛ぶ強力なロケットが必要だった。1段エンジンの打ち上げる力を補うため、Lロケットを改良して補助ブースターとして取り付け、2段目以上をすべて新しく開発したM3S2が85年に探査機「さきがけ」と「すいせい」を打ち上げた。

ハレー彗星を調べるには、地球から遠く離れた探査機と交信する大きなアンテナが必要だった。
飛行機の航路や人が多く住んでいるところから遠い、長野県臼田町(現佐久市)が選ばれ、当時としては世界最大級の直径64メートルのアンテナが84年10月に完成した。

http://www.asahi.com/special/rocket/history3/

 


今日のニュース140814:スター・ウォーズ最新作の撮影再開、探査機「ロゼッタ」彗星に着陸の画像・動画など

2014-08-14 20:50:06 | 佐鳥新の教授&社長日記

■スター・ウォーズ最新作の撮影再開へ、H・フォードが回復

(CNN) 米芸能誌「ハリウッド・リポーター」は14日までに、米俳優ハリソン・フォード(72)のけがで中断していた米人気映画「スター・ウォーズ」のシリーズ最新作「エピソード7」の撮影が今月後半に再開されると報じた。

フォードさんは最新作で、シリーズの最初の作品から演じてきたハン・ソロ船長役を務める。キャリー・フィッシャーやマーク・ハミルら第1作で出演した俳優も登場する。エイブラムス監督の「エピソード7」は来年の12月18日に公開予定。

http://www.cnn.co.jp/showbiz/35052376.html?tag=top;topStories

 

■探査機「ロゼッタ」の10年間の旅。彗星に着陸へ

2004年3月に打ち上げられたESAの探査機「ロゼッタ」が、目的地のチュリュモフ・ゲラシメンコ彗星に到達。11月に着陸機を投下する予定だ。画像と動画で紹介。(画像と動画は以下のURLで)

http://sankei.jp.msn.com/wired/news/140813/wir14081309130002-n1.htm

 

■超巨大ブラックホールでとらえられたX線源の移動

Mrk 335を取り囲む降着円盤の周囲には、温度が高く磁化した「コロナ」と呼ばれるコンパクトなX線源が存在している。NASAのX線観測衛星「NuSTAR」(核分光望遠鏡アレイ)は、そのコロナが数日かけてブラックホール近くへと移動するようすをとらえた。

コロナがブラックホールの近くへと移動するにつれて、コロナから放射されるX線がブラックホールの重力に強く引っ張られ、X線が激しくぼやけたり引き伸ばされたりした。同様の現象はこれまでにも観測されたことがあるが、今回ほど激しいものが詳細にとらえられたのは初めてだ。

http://www.astroarts.co.jp/news/2014/08/14mrk335/index-j.shtml

 

■インタビュー/宇宙飛行士・若田光一さん「ISSの利活用広げよう」

国際宇宙ステーション(ISS)で日本人初の船長を務めた若田光一宇宙飛行士が日刊工業新聞社のインタビューに応じ、ISS運用について「利活用や可能性をもっと広げる必要がある」との考えを示した。ISS運用期間を2024年までとする米国提案に対し、文部科学省が同意する方針を示したことに関しては、他のISS参加国に継続参加を求めた。

http://www.nikkan.co.jp/news/nkx0720140814eaaj.html

 

■ZMP、歩行者・先行車両を検出する汎用画像認識システム発売

ZMP(東京都文京区、谷口恒社長、03・5802・6901)は、歩行者や先行車両を検出する汎用画像認識システム「ロボビジョンシングル」を発売した。機械学習で人や車を検出するため、応用範囲が広い。価格はウェブカメラやグラフィックス・プロセッシング・ユニット(GPU)などのセットで55万円(消費税抜き)。自動運転技術や先進運転支援システムの研究などに提案する。

http://www.nikkan.co.jp/news/nkx0420140814beac.html

 

■乗れるロボット思わぬ人気 あまり役には立ちませんが… 「見て面白い」

大きなロボットに乗り込み、アニメのように動かしたい。そんな夢から生まれたロボット「スケルトニクス」が思わぬ人気を集めている。人力で動くため、重い物を持ち上げることも、速く走ることもできないが、イベントに参加すれば人だかりができる。「見て面白いロボット」として、受注販売も始まった。

http://photo.sankei.jp.msn.com/kodawari/data/2014/08/12robot/

 

■数学のノーベル賞、女性が初受賞

(CNN) 「数学のノーベル賞」と呼ばれるフィールズ賞の受賞者に、史上初めて女性のマリアム・ミルザハニ米スタンフォード大学教授が選ばれ、13日に韓国のソウルで国際数学連合(IMU)から表彰された。ミルザハニ氏は、幾何学の分野で無秩序と考えられていた領域に予想外の秩序を導く貢献をしたとして評価された。

http://www.cnn.co.jp/career/35052368.html?tag=top;topStories

 


今日のニュース140813

2014-08-13 05:22:56 | 佐鳥新の教授&社長日記

■宇宙博の入場者が10万人突破

千葉市幕張メッセで開催中の「宇宙博2014」(朝日新聞社など主催)の入場者が11日、10万人を超えた。10万人目の入場者は、横浜市中区の中学1年児玉憲武さん(12)。母と弟と来場した。主催者側から図録などの記念品が贈られた。児玉さんは「テレビアニメで宇宙に興味を持った。宇宙についてより知りたくて来ました」と話した。会期は9月23日まで。

公式サイト(http://www.space-expo2014.jp )。 

 http://www.asahi.com/articles/ASG875H82G87UKJH004.html

 

■アルマ望遠鏡で探る、彗星での有機分子合成

米・カトリック大学の宇宙科学研究者マーティン・コーディナーさんらの国際研究チームは、2013年11月にアルマ望遠鏡で2つの彗星を観測した。1つはレモン彗星(C/2012 F6)、もう1つはこの観測翌日に太陽に最接近し、消滅したアイソン彗星(C/2012 S1)だ。

電波観測で、彗星核を取り巻くガス(コマ)に含まれる3つの有機分子、シアン化水素(HCN)、シアン化水素の原子が組み変わったHNC分子、そしてホルムアルデヒド(CH2O)の分布や運動速度が調べられた。その結果、シアン化水素は彗星核から全方向に均等に噴き出している一方で、HNC分子はかたまりとなってコマの中を移動していることが示された。これは、コマの中で有機物質が集まった塵が壊れることでHNC分子が作られるという説を裏付ける新たな証拠となる。

http://www.astroarts.co.jp/news/2014/08/12ison_lemmon/index-j.shtml

 

■“もや”のかかった低温の巨大ガス惑星

WASP-80bは、わし座の方向およそ200光年彼方にある巨大ガス惑星だ。主星から0.03au(約450万km)しか離れていないが、主星が低温なので惑星の温度も摂氏300~500度と比較的低く、灼熱というよりも「温かい」部類の環境である。

国立天文台と東京大学の研究者らが、岡山天体物理観測所の2つの望遠鏡と南アフリカのIRSF望遠鏡を用いて、このWASP-80bのトランジットを可視光~赤外線の6つの波長で観測した。惑星が主星の手前を通り過ぎる(トランジットする)時の減光のようすから、惑星を取り囲む大気を調べることができるのだ。

その結果、赤外線観測では可視光に比べて惑星のシルエットが小さくなることがわかった。このことは、惑星の大気中に「もや」(微粒子)が漂っている可能性が高いことを示している。(以下、URL参照)

http://www.astroarts.co.jp/news/2014/08/08wasp80b/index-j.shtml

 

■中国の月探査プロジェクト、年内に帰還飛行実験を実施―中国紙

2014年8月11日、中国国家国防科技工業局によると、月探査プロジェクト第3期の再突入・帰還飛行実験を行う試験機が、このほど北京から西昌青山空港に輸送され、西昌衛星発射センターに移された。人民日報が伝えた。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20140812-00000018-rcdc-cn

 

■120億歳の球状星団IC 4499

無数の星がきらめく球状星団IC 4499。この星団はおよそ120億歳で、銀河系内の軌道を回っている。ハッブル宇宙望遠鏡で撮影、8月8日に欧州宇宙機関(ESA)が公開した。

(ナショナル・ジオグラフィック)http://www.nationalgeographic.co.jp/news/news_article.php?file_id=2014081201

 

■小惑星「Tomiokamachi」と命名 福島・富岡町の復興願い

民間天文台「ダイニックアストロパーク天究館「(滋賀県多賀町)が発見した小惑星が、東京電力福島第1原発事故で全町避難が続く福島県富岡町にちなみ「Tomiokamachi」と命名された。

被災者支援として平成25年、富岡町の親子が参加した滋賀県内の星空観察会に協力した

縁があり、復興支援の思いを込めたという。

http://sankei.jp.msn.com/life/news/140812/trd14081220310008-n1.htm

 


今日のニュース140812: 透明マント”現実に-人工物質「メタマテリアル」、3次元構造で光操る

2014-08-12 10:01:04 | 佐鳥新の教授&社長日記

■“透明マント”現実に-人工物質「メタマテリアル」、3次元構造で光操る

メタマテリアルは日本語で「超越した物質」の意味を持つ。光を人工的に操り、自然界には存在しない特性を持たせた物質のことをいう。例えば、屈折率が「負」になる物質だ。メタマテリアルを使って誘電率と透磁率を操ると、負の屈折率も実現できる。
 「透明マントが実現できるかもしれない」と世界を驚かせたのが、英インペリアル・カレッジ・ロンドンのジョン・ペンドリー教授らが06年に米サイエンス誌に発表した理論だ。「特殊な屈折率を持つメタマテリアルで物体を覆えば、その物体は透明になったように見える」。メタマテリアルを使って、物体の背後から来る光をその物体で遮られないように迂回させれば、我々の目には物体が存在しないように映るというのだ。

http://www.nikkan.co.jp/news/nkx0720140812eaag.html

 

■衛星観測、シールド効果でNO2濃度を地上観測値より小さく評価-海洋機構が発見

海洋研究開発機構地球表層物質循環研究分野の金谷有剛分野長代理らの国際研究チームは、日本、中国、韓国、ロシアでの地上観測網による検証結果をもとに、大気汚染ガスである二酸化窒素(NO2)の濃度について、地上観測値よりも衛星観測の方が30―50%小さく評価していたことを発見した。大気中の微粒子が、衛星観測の対象を検出する光である太陽光の通り道をかく乱。その結果、地表付近のNO2を観測されないよう覆い隠してしまう「シールド効果」の可能性によるものだと結論づけた。

http://www.nikkan.co.jp/news/nkx0720140812eaaa.html

 

■ローマ法王が語る「幸福のための十戒」

(CNN) ローマ法王フランシスコがこのほど、アルゼンチン誌のインタビューに答えて「幸せのための10カ条」を披露した。米ミドルベリー大学講師でキリストの生涯についての著書もあるジェイ・ペリーニ氏が、解説を交えてフランシスコ法王の言葉を紹介する。

1.人を裁かない

 フランシスコ法王は同性愛に関して「自分は裁くべき立場にない」と発言している。キリストも「山上の説教」の中で、「人を裁いてはならない。自分が裁かれたくないのなら」(マタイ7章)と語った。

2.他人のために身を捧げる

 自分のお金や時間を必要としている人に与える。よどんだ水のようにじっとしていてはならない。

3.静かに行動する

 20世紀初頭のアルゼンチンの作家リカルド・ギラルデスの小説から引用。人は若い頃は「あらゆる場所を急流のように流れる」が、年を取るにつれて「静かに穏やかに流れる川」になる。

(続きはURLで)

http://www.cnn.co.jp/fringe/35052186.html?tag=cbox;fringe

 

■脳波で飛行機を操縦!? 科学は「思考制御」の時代に突入

アメリカのPuzzle box社が開発した、脳波で操作するヘリコプター「Puzzle box Orbit」の日本向け販売が始まっている。

この製品の最大の特徴は、ラジコンのような手元で操作するコントローラーを使わず、脳波で操縦することだ。操縦者が頭に装着するヘッドセットが、脳波を検知し、スマートフォンやタブレットに脳波を送信。専用のアプリで脳波を操作命令に変換し、赤外線で操作するという仕組みだ。

また、ミュンヘン工科大学でも、思考で航空機を制御する研究が進められている。

この研究は、EUが同大学に資金提供して進めている、思考制御型航空機計画「Brain flight」プロジェクトの一環である。プロジェクトは、より多くの人が操縦できる飛行機の開発を長期目標としている。現在は実験段階で、脳波を実際に飛ばすことはまだまだ先になるというが、実現したあかつきには、パイロットの仕事量が削減され、人為ミスが原因の航空機事故を減らすことができると期待されている。(以下、URLに続く)

http://the-liberty.com/article.php?item_id=8264