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うるしの杜の制作手帖

ものづくりの過程や日常の気付きをつむいでいきます

金沢和傘

2012-07-03 19:49:16 | 日常
この写真は和傘の内側を撮ったものです。色とりどりの糸の編みこみが上品な彩りを添えています。
昔は金沢に100件以上の傘屋があったそうですが、洋傘の普及により、ほとんどなくなってしまったそうです。私も傘と言えば洋傘しか知りませんので和傘にこんな魅力があったとは知りませんでした。
本来、こういう色糸の千鳥掛けは補強のためで言わば実用の美ということでしょうが、傘の内側にも装飾を施すのは、和の視点なのかもしれません。 
新鮮な驚きで、興味が湧き素材など話を伺いました。色掛けの糸は木綿糸だそうです。シルクのほうが発色がよく、強度もあるそうですが、竹の骨の補強では、木綿の方が都合がいいようです。無理な力が加わったとき骨より先に糸が切れて結果として骨を守ってくれるそうです。さらに、この千鳥掛けの模様も傘ごとに色も掛け方も違っているようです。
開いたとき、傘に描かれた柄と色の光が、和紙を通して傘の内側に映えるように計算されているのだと思います。
実際、傘を持たせていただいてそんなことを思いました。
昔は傘の一部分には漆が塗られていたようです。こんな仕事もしてみたいものです。

辛島美登里トーク&ライブ

2011-10-25 19:54:37 | 日常
私が好きなシンガー・ソングライターの辛島美登里さんのトーク&ライブに行ってきました。
もう何年になるでしょう?東京に居るときNHKホールの辛島美登里さんのコンサートへ初めて行きました。会社の女子社員に誘われたからです。付き合っていたわけでもなく何かの事情があったのでしょう。
辛島美登里さんの歌も知りませんでしたしそのときは特に印象に残ったわけでもありませんでした。でもそれがきっかけでなんとなく気になりだし、youtubeで曲を流していると心地よく最近特に聞くようになっていました。
今回はトーク&ライブと言うことで、お話も多く人となりも知ることが出来ました。私も同じ世代だからかもしれません。考え方も共感できるところがあるようです。
サクラという曲を演奏されたのですが、その際、サクラは花の時期だけでなく秋の今でもサクラだと話をされました。私も以前、自分のブログに書いたことがあります。「時期に関係なく桜は桜、価値は変わらない」
ある程度、歳をとるとそれぞれに見えてくるものがあるのではないでしょうか?辛島さんの曲が、以前より自分に近づいた気がします。

不動様

2011-07-29 23:05:18 | 日常
通勤の道すがら、路傍に祠があり不動明王が納められています。お地蔵さんも見かけますがこちらでは、不動様と呼ばれ数も多いようです。いつもきれいに掃除がされきれいな花が手向けられています。
剣を持ち忿怒の姿で私たちを守ってくださるのでしょうか?
このように地域に愛されている事実をみると、旅行で訪れるような大きな寺の如来像や観音様より好感と親しみを覚えます。

筍の美味しさ

2011-05-29 20:08:29 | 日常
時期的に遅いと思われるかもしれませんが、先週、撮ったものです。ここまで伸びると普通食べられないと思いますが、それでも、今年は筍も少し遅いようです。私の田舎の家の裏は竹藪になっていて子供の頃、時期になるとよく食べました。4月が盛りだったと思います。味噌汁、煮物、炊き込みご飯などにしていただきました。確かに美味しかったのですが、毎日続くとさすがに飽きて他のものを食べたいと思っていました。その割には筍を堀りに付いて行ってこの筍は大きくするので掘らないでとダダをこねたことを思い出します。あの竹は今もあるのでしょうか?
料理店の若竹煮の繊細なおいしさと白いきれいな色に驚いたり、京都で筍づくしのコースを頂くのはずっと後のことになります。

春の訪れ

2011-04-18 20:25:04 | 日常
仕事場の窓から中庭が望めます。そこに紫の木蓮があります。どれ位前からでしょうか、蕾が膨らみ始め日に日に大きくなっていき、先週大きな花を咲かせました。冬の間、枯れたように動きのなかった木蓮ですが、最近の変化は目を見張るものがあります。
同じような変化は様々なものに及んでいます。仕事場への道すがら、ついこの前まで日陰に雪が残っていたのに、あちこちに様々な萌芽が現れ、どんどん地面が緑で覆われていきます。蕗の薹、蓬、水仙、名も知らない小さい花など、姿を現し成長する、そして花をつける、そんな春の発見が、毎日とても楽しみです。
そんな、春の発見の楽しさ、喜びを最も具現化したのが、桜でしょう。
桜が咲きました。春になりました。

FLEUR

PAYSAGE