いつも見に来てくれてありがとうございます。
先週(4/10)、長野県にある鉢伏山(標高1,929m)に登ってきました。
この山はいわゆる”眺望のための山”。もちろん鉢伏山自体の登山も楽しめるのですが、
特筆すべきは山頂からの眺望です。
富士山、南アルプス、中央アルプス、北アルプス、八ヶ岳などなど、ぜ~んぶ見渡すことができました。

■コース
牛伏川いこいの広場を発着とし、鉢伏山、前鉢伏山をピストンするコース。
標準コースタイムは6:21。
特に危険な箇所はないけれど、今の時期、落ち葉で登山道が覆われているところがあって、
木の根や石などの凹凸が見えず歩きにくい所が何か所かありました。

距離は約13kmで、標高差は954m。松建小屋からブナの木権現までは急登。

■山行レポ
早朝というか深夜2時過ぎに自宅を出発。
時間に余裕があるので首都高には乗らず調布ICから中央道に乗りました。300円の節約。
岡谷JCTから長野道へ乗り換え2つ目の塩尻ICで降りる。
関東に引っ越してきてから岡谷JCTまで行ったのは初めてかな。
関西に帰る時は新東名を使うし、白馬方面へ行くときは上信越道を使うからね。
関西にいた頃、長野方面に行く際は良く通過していたので懐かしい。
岡谷JCTを過ぎてすぐにある、みどり湖PAでよく休憩していたのを思い出した。
塩尻ICを降りて車を走らせていると、北アルプスの山々が見える!
と思ったけど、その手前に山があって、見えているのは山頂部分だけでした。
でも、今日は天気が良さそうで、期待が持てそうです。

6:10、牛伏川いこいの広場の駐車場(連岳橋駐車場)に到着。
20台くらい停められるスペースの駐車場で、トイレがありました。
冬季はトイレが使えないところが多いですが、ちゃんと使えました。

6:39、準備を済ませて登山スタート!
すぐに「牛伏川フランス式階段工」が現れました。これは治山治水のための施設らしい。
その昔、信濃川で災害が相次ぎ、その原因となる土砂の流出元がここ牛伏川であるとされ、
土砂流出防止のために川底を石で覆ったらしい。その時の工法がフランス式なんだって。へぇ~。(松本市公式観光情報より)
確かにこんな急斜面を流れる川だと流れも速く土砂の流出が多そうだね。

観光地にもなってて見学コースがいくつか設けられていました。
スタート時は時間が早いこともあって誰もいませんでしたが、下山時には散策されている方がちらほらとおりました。

空石積み(からいしづみ)という技法で石を敷き詰めているそうで、その技術自体は日本の伝統的な石積技術らしい。
ということはフランス式ってのは階段状にして流れを緩やかにする技術のことかな。きっと。

フランス式階段工に沿って進んでいきます。
水の流れる音を聞いていると癒されるのはなぜだろう。人間は水を必要としてきたからだろうか。

スタート時の気温は ー4度。
厚手のフリースに毛糸の帽子をかぶって行ったので体と頭は大丈夫だったんだけど、
ほっぺたが冷たいのなんのって。「マジ、やべー」とか言いながら進んでたんですが、
マスク代わりになるバフを首に巻き付けていたのを途中で思い出しました。
顔をバフで覆うとヌクヌクになり一安心。

歩いていると急に、ピューーーン!という大きな鳴き声が聞こえました。
前方を見ると鹿が山の中へ入っていくところが見えました。
我々を警戒して鳴いたんだろう。メンゴメンゴ。
所々にこのような堰堤(えんてい)がありました。落差のある所にもちゃんと石積みがされております。

スタートから30分ほどで松建小屋に到着。

こんな木を発見(↓)。ニセアカシアという木で、枯らすために根元部分をこのように削っているとのこと。
その昔、山の斜面が崩れないよう植林したんだけど、ニセアカシアの木は根が浅いのか倒木してしまうんだそう。
そのため伐採して他の木を植えなおすんだけど、単純に伐採するとまた生えてくるから
こうして完全に枯らせてしまう処置をしているんだそう。



今の時期、花は期待していなかったんだけど、
足元を見ていると小さな花を発見。いいね。

落ち葉だらけ。たまに落ちがに隠れて石があり、どきっとします。

つらら。マイナスだもんね。

そうそう、この辺りで山の中から バタバタッ、バタバタッ って音が聞こえてきたんだ。
怖ぇ~。クマじゃないだろうね?! 熊鈴をよく鳴る場所に付け替えたりしたんだけど、意外と鳴らず、
手でブルンブルンしながら歩いていたんだけど、そうこうしていると、バタバタッと音がした後、鳥が飛び立っていくのが見えました。
鳥だったのか、とほっとひと安心。その後、10分間くらい歩いている途中、バタバタッって音がしていました。
ちょうど鳥が生息しているエリアだったのかな。メンゴメンゴ。
ちなみにこのコースは美ヶ原高原ロングトレイルの一部だそうです。

徐々に登りがきつくなってくる。。。

スタートして1時間ほど経過するので、小休止。
スーパーのPOPで”リピーター続出!”と書いてあったので買ってみたおやつ。
う~ん。美味しいのかどうかよく分かりませんでした。きっと ー4度では冷えすぎて固まっていたような感じ。
嫁さん曰く、コーヒーを一緒に食べたら美味しそうとのこと。

西斜面でずっと日陰だったんだけど、ようやく太陽が見えてきました。少しは気温上がるかな。
しかしこの辺りは倒木だらけ。先程のニセアカシアだろうか。


登りがさらにきつくなる。黙々と歩くのみ。

ちらっと開けている場所があり、下界が見えました。
先程の看板に書いてあった極楽平ってのはここだろうか?平らでも何でもないところだけど。

この階段、ステップが斜めになってて歩きにくい。。。

前の休憩から小一時間経ったのでまたまた小休止。
前回食べて美味しかった黒糖わらび、やっぱり美味しい。夏の暑い時でも美味しく食べれそう。

ちょいと開けた場所にでました。地図にある地獄谷石切場かな。

その地獄谷石切場からはアルプスの山々が見えました。
急な登りの連続できつくなってきたところだったので癒されました。感動!

動画もどうぞ。是非!
ブナの木権現。権現(ごんげん)とは、日本の神の神号の一つだそうです。

おっっーーー! 道路に出ました。
そうなんです。この鉢伏山は山頂の手前にある山荘まで車で行けちゃうんです。興ざめ。

一瞬、道路を歩かないといけないのか?!と思いましたが、
道路に沿って登山道がありました。ほっ。
ただ、ずっと登山道があるわけでもなく、道路を歩いたり登山道を歩いたり、を繰り返します。

これね(↓)、富士山が薄っすらと見えているんです。心のキレイな人には見えるはず!笑

こちらは諏訪湖越しの南アルプス。ちょいガスってるのが残念だけど、
甲斐駒、北岳、仙丈、などなどが連なって見えたのは初めてで感動しました。

ようやく鉢伏山が見えてきました。
確かに鉢を伏せたような山容ですね。

途中からは延々と道路を歩かされ、テンションダウン。
「山頂近くまで車で登ってくる必要ある? きっと感動も薄いでしょ!」と悪態をつきつつ歩きます。
ということで車を気にせず歩けるのは良かった。でもバイクが1台入り込んできていたけど。。。

鉢伏山荘に到着。車で来れるもんだから立派な山荘が建ってます。

振り返ると北アルプスの山々が!いいね。
写真を何枚も撮ったんだけど、山頂から撮った写真と被るので割愛します。乞うご期待。

10:11、鉢伏山の山頂に到着。

恒例の三角点タッチ。そのうち、高齢の三角点タッチになりそう。笑

写真が多くなってきたので一旦区切ります。
(写真が多いと、1つの記事に対する文字数制限に引っかかっちゃうのです。悪しからず)
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