うまれかわったワンピース

この４月、友人の結婚式に出席する予定がある私。

なにを着て行こうかと、悩んでいた。


２０代の頃は、
それはたくさんの友人の結婚式に
出席したものだけれど、

もう　ほとんどの友人が家庭をもって
親となり、おちついているいま、

結婚式だなんて　ひさしぶりのことで…


クローゼットの洋服を　チェックしてみたけれど、

近頃　あらたまった席に着てゆけるドレスなんて
新調していないし

以前から持っているものは…


　　　コレは　４月にはあつくるしいなあ

　　　こっちは　さむざむしいし

　　　こちらは　いいおトシになった今　着るには
　　　ちょっと　可愛らしすぎるデザインだし

　　　（っていうか、この先　これらのドレス、着ることあんのか？？）


てな状況。　


思いあまった私は、母…さくらママに相談してみた。


　　「あまり高いものじゃなくて、この先も重宝できそうな服を
　　　思いきって１着　買うべきかなあ…
　　　どう思う？？」

　　「うーん、そうねえ…

　　　そうだ、あなたねえ、あのワンピースはどうかしら♪」


それは、やさしいクリーム色の　
シンプルな総レースのワンピース。


はたちで　早くも結婚することになった　
小学校時代からの親友の結婚式に　着て行くために、
私が　まだ１９の看護学生の時、
はじめて買った　パーティー用のワンピースだった。

白いレースと　オーガンジーの襟がついているのだけど、
この襟が　今の私が着るには
もう　少女っぽすぎる雰囲気で
ちょっと気恥ずかしい。


　　「あの襟のデザイン、手直ししてあげるから…

　　　今　着てもおかしくないように考えてみましょ」


　　　それは　願ってもないこと。

　　
実は私自身も、あのワンピースが
なんとか　着られるようにできないかなーと、
うっすら　思い描いていたのだった。


母に　いみじくもそう言われて、
もう　それっきゃない！　と思ってしまった私。


　　「どうか　よろしくお願いします！！」



きのう、そのワンピースが　新しくうまれかわった。


大きめだったその襟は、
ふんわりとかるくロールさせた　まるい襟にアレンジ。

可愛らしさはそのままに、
すこしおちついた感じのデザインになった。


むかし、洋裁をしていたさくらママは…

以前に買った洋服の数々を
いま風のデザインにアレンジしたり
サイズを　手直ししては
じょうずに着こなしている。

娘の私からみても、
おしゃれごころを持った人だと
いつも　感心する。


それにしても
２０年ほども前からのワンピースが
また　こんなふうにアレンジで
あたらしくうまれかわるなんて！


　　おかあさん　ありがとう　



これからも　ながく着られそうな
ワンピースが１着　できました。


襟もとのデザインと、布地の感じは　こんなの。





全体は こんな感じ　です。