さくら・たわわにたわごと

四季折々、愛しきものたちとの日々と思いを綴ります。

雨水・草木萌え動く~お雛さま

2022-03-01 | お買い物・かわいいもの
新暦の、およそ3月1日~4日ごろの今の時期は、
旧暦では雨水の末候、
「草木萌え動く(そうもくもえうごく)」
です。

次第にやわらぐ陽光のもと、草木が芽吹きだすころです。
冬の間に蓄えていたいのちの息吹が、
外へ現れはじめる季節ですね。

ところで、
雨水の時期に雛人形を飾ると
「水の神様が良い縁を運んでくださる」
と言われているとか。

わがやのお雛さまも、毎年夫が出してくれるのですが、
今年も雨水の始まりの時期に飾ってくれました。

 

私が幼いころ、家には雛人形も雛壇もなく、
よそのおうちで雛飾りを目にしたときには
りっぱなものだなあと感心したものですが、
自分のうちにそれがないことに、
不満や不足を感じたことはありませんでした。

女の子でありながら、
あまりお人形に関心がなかったせいもあるかも知れません。
どちらかといえば、動物のぬいぐるみを好ましく感じていました。

が、
母はずっと私に雛人形を買ってやりたいと願っていたようです。
かなりおとなになってからですが、
このお雛さまを買ってくれました。

 「あなたにずっと、お雛さまを買ってあげたかったの」

しかし、当時の私はそれほどうれしいとも思わず…

結婚してからも、自分から出して飾ろうとはしなくて、
夫のほうが、

 「その季節になったら、ちゃんと出して飾ってあげないと」

と、これまでも、今も、忘れず飾ってくれます。

今になって私も、母や夫の思いをありがたいと、
感謝の気持ちで受けとめられるようになりましたが、
むかしは本当に、無頓着で、ありがたみのない女の子だったと思います。

ふだん、
箪笥の上で箱に入れて置かれている、
ガラスケース入りのこのお雛さまは
27年前の阪神淡路大震災の激しい揺れに耐え、
箪笥から落ちることなく踏みとどまってくれました。

よくぞぶじでいてくれたと、今では思います。

振袖と同じく、このお雛さまも
おそらくは受け継いでもらえる人がいないので、
私たち一代かぎりのものですが、
生きて元気でいられるあいだは、
たいせつに可愛がりたいと思います。


 古びても仲睦まじく雛ふたり さくら


 

先日ひさしぶりにシャンプーしたりんは、
ピンクの首輪に衣替え。
女のコに見える??


 

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2 コメント

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似合ってるよ、りんちゃん♪ (Darth Yumi)
2022-03-03 01:18:05
素敵なお雛様ですねえ・・・
ご夫妻がだいじにしておられるから、お雛様もお母様もお幸せです!
私は買ってもらえなかったですが(笑)実家に飾られた大正時代の段飾りは全体に小ぶりながら御殿付きでした。
その御殿になんとかして入りたかった(無理)のを覚えています。
そのセットは地元の民俗資料館に寄付されました。
(それ聞いてホッとした覚えが・・・)

りんちゃん、ピンクの首輪お洒落ねえ、よく似合ってますねえ♪
毛色との取り合わせがとても綺麗で、昔あったおいしいキャラメルを思い出します(こらこらっ)
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Darth Yumiさんへ (さくら)
2022-03-03 16:33:57
ありがとうございます^^
母が買ってくれたわがやのお雛さまは、ふくよかなお顔立ちです。
Yumiさんのご実家に飾られていたお雛さまは、大正時代からたいせつに受け継がれてきたのですね。
今は民族資料館に…機会に恵まれたら、いつかみせていただきたいなあ。
御殿に入りたかった少女時代のYumiさんを思い浮かべると、ほほえましいですね。

ピンクの首輪でどうにか??女のコにみてもらえるりんって…;
むかし、それでも「男のコですか?」
なんてたずねられたりしたんですよ。
りりしい顔だから…とか、よいほうに解釈^^;
おいしいキャラメルって何だろう?
こどもの頃に食べたのは、ハイソフトとか、チェルシー、森永ミルクキャラメル…
他にもありましたっけ。
りんの毛色も、だんだん白みが増してはいますが、
もともとの毛色も薄茶なので、あまり目立たずすんでいるかも。
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