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タイトル:はな子のいる風景 : イメージを(ひっ)くりかえす
別タイトル:I'm calling you. rebirth (reverse) of humans and the elephant.
企画:AHA! [Archive for Human Activities/人類の営みのためのアーカイブ]
取材・編集・執筆・構成:松本篤(AHA!)
デザイン・構成:尾中俊介(Calamari Inc.)
取材・編集補佐:大内曜(武蔵野市立吉祥寺美術館)
寄稿:保坂和志
協力:公益財団法人東京動物園協会 井の頭自然文化園
印刷・製本:大村印刷株式会社
貼込・差込:社会福祉法人武蔵野 ワークセンターけやき
発行:[武蔵野] : 武蔵野市立吉祥寺美術館
発行日:2017.9
形態:[192p] ; 19×22cm
注記:付属資料:(2枚),(1冊)
参考文献: 巻末
出典: 巻末
『コンサベーション_ピース:ここからむこうへ』展のために制作された
内容:
69年間の169秒、
と、その残像。
戦後の日本に最もはやくやって来て
戦後の日本で最もながく生きた、
”はな子”という象がいました。
本書は、市民が撮影した169枚の写真と
撮影当日に記された飼育日誌をつなぎ合わせて、
彼女の歩んだ道のりの
一瞬一瞬、1日1日に光をあてたものです。
本書はまた、はな子の死によって
呼び寄せられた人々の、
失われたものを思い出す
幾多の物語でもあります。
写真と言葉を(ひっ)くりかえす。
人と象を(ひっ)くりかえす。
私たちとはな子を隔てる溝を(か)たどる時、
そこに(逆)再生される瞬き、はな子のいる風景。
(本書概要より)
購入日:2017年10月7日
購入店:武蔵野市立吉祥寺美術館
購入理由:
武蔵野市立吉祥寺美術館にて開催された「コンサベーション_ピース ここからむこうへ part A 青野文昭展」を鑑賞した際に同時に開催されていた「コンサベーション_ピース ここからむこうへ part B 」での作品集。
タイトルの「はな子」とは、終戦直後にタイより来日し、2016年5月に69歳(推定年齢)で死んだ井の頭自然文化園のゾウ〈はな子〉である。本書は、「はな子」の記念写真に着目し、動物園の飼育日誌と市民から集まった記念写真をまとめた壮大なクロニクルである。
1年毎に日記を見るようにページをめくる。貼込や差込があり、アルバムをめくっていくような懐かしさと親密さを覚える。
想起したのが、ポール・オースターの小説を映画化した『スモーク』の登場人物の一人であるタバコ屋の店主が毎朝街角で撮る写真であった。定点観測のように毎朝の日課としてなされる集積としての写真。同じようで、同じではない毎日。本書もまた、ゾウの時間と人間の時間が交差し、都市や横断歩道をすれ違うように、人生の一瞬間にはな子と出会う。複雑緻密な構成、製本・造本はアートブックとも言える驚異的な傑作。
別タイトル:I'm calling you. rebirth (reverse) of humans and the elephant.
企画:AHA! [Archive for Human Activities/人類の営みのためのアーカイブ]
取材・編集・執筆・構成:松本篤(AHA!)
デザイン・構成:尾中俊介(Calamari Inc.)
取材・編集補佐:大内曜(武蔵野市立吉祥寺美術館)
寄稿:保坂和志
協力:公益財団法人東京動物園協会 井の頭自然文化園
印刷・製本:大村印刷株式会社
貼込・差込:社会福祉法人武蔵野 ワークセンターけやき
発行:[武蔵野] : 武蔵野市立吉祥寺美術館
発行日:2017.9
形態:[192p] ; 19×22cm
注記:付属資料:(2枚),(1冊)
参考文献: 巻末
出典: 巻末
『コンサベーション_ピース:ここからむこうへ』展のために制作された
内容:
69年間の169秒、
と、その残像。
戦後の日本に最もはやくやって来て
戦後の日本で最もながく生きた、
”はな子”という象がいました。
本書は、市民が撮影した169枚の写真と
撮影当日に記された飼育日誌をつなぎ合わせて、
彼女の歩んだ道のりの
一瞬一瞬、1日1日に光をあてたものです。
本書はまた、はな子の死によって
呼び寄せられた人々の、
失われたものを思い出す
幾多の物語でもあります。
写真と言葉を(ひっ)くりかえす。
人と象を(ひっ)くりかえす。
私たちとはな子を隔てる溝を(か)たどる時、
そこに(逆)再生される瞬き、はな子のいる風景。
(本書概要より)
購入日:2017年10月7日
購入店:武蔵野市立吉祥寺美術館
購入理由:
武蔵野市立吉祥寺美術館にて開催された「コンサベーション_ピース ここからむこうへ part A 青野文昭展」を鑑賞した際に同時に開催されていた「コンサベーション_ピース ここからむこうへ part B 」での作品集。
タイトルの「はな子」とは、終戦直後にタイより来日し、2016年5月に69歳(推定年齢)で死んだ井の頭自然文化園のゾウ〈はな子〉である。本書は、「はな子」の記念写真に着目し、動物園の飼育日誌と市民から集まった記念写真をまとめた壮大なクロニクルである。
1年毎に日記を見るようにページをめくる。貼込や差込があり、アルバムをめくっていくような懐かしさと親密さを覚える。
想起したのが、ポール・オースターの小説を映画化した『スモーク』の登場人物の一人であるタバコ屋の店主が毎朝街角で撮る写真であった。定点観測のように毎朝の日課としてなされる集積としての写真。同じようで、同じではない毎日。本書もまた、ゾウの時間と人間の時間が交差し、都市や横断歩道をすれ違うように、人生の一瞬間にはな子と出会う。複雑緻密な構成、製本・造本はアートブックとも言える驚異的な傑作。
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