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タイトル:宮沢賢治
著者:吉本隆明
カバーデザイン:中山銀士
カバー写真:武内理能
発行:筑摩書房/ちくま学芸文庫
発行日:1996年7月15日第2刷(1996年6月10日第1刷)
内容:
宮沢賢治の作品は不思議な魅力にあふれている。現実と夢と死後の世界を越境してしまう登場人物たち、かたちや動きがあざやかに浮かび上がる擬音や造語、ちりばめられた暗喩のかずかず。故郷の岩手を飛び出し上京した青年期の手紙の分析から『銀河鉄道の夜』の丹念な読み込みの作業をとおして、生涯を決定した法華経信仰の理念が独特の自然把握や無償の資質と融合する地点に賢治像の基礎を確定する。作品世界における言葉と視線をたぐりよせる傑作詩人論。
購入日:2009年3月15日
購入店:古本屋さんかく 吉祥寺
購入理由:
吉祥寺のギャラリーA-thingsに行った後、向かいにある古本屋にぶらりと入る。吉本隆明の本で探していた本はなかったのだが、同じ著者によるこちらの本を購入。何気なく手に取りパラパラと読んでいると、引用されている賢治の手紙が瑞々しくてすばらしい風が吹き抜けていく。例えば、この文章。
「拝啓 昨日帝大前のある小さな印刷所に校正係としてはいりました。仕事は大学の講義のノートを謄写版で刷って出すことであります。どうか御安心くださるようお願いします。末筆ながら御健勝を祈り上げます。(大正十(1921)年1月28日 保阪嘉内あて 原文は候文)」(p.8)
なんてことのない仕事が決まったという報告なのだが、心がこもっていて暖かくなる。本当は吉本隆明の『最後の親鸞』を読みたかったのだが、その前に本書を読んでみることにしよう。
余談だが、この古本屋の文庫本のラインナップはすばらしい。ウェブを見ると、オーナーは「ひらた」さんという方のようだ。名前が同性のためか親しみを覚えます。
著者:吉本隆明
カバーデザイン:中山銀士
カバー写真:武内理能
発行:筑摩書房/ちくま学芸文庫
発行日:1996年7月15日第2刷(1996年6月10日第1刷)
内容:
宮沢賢治の作品は不思議な魅力にあふれている。現実と夢と死後の世界を越境してしまう登場人物たち、かたちや動きがあざやかに浮かび上がる擬音や造語、ちりばめられた暗喩のかずかず。故郷の岩手を飛び出し上京した青年期の手紙の分析から『銀河鉄道の夜』の丹念な読み込みの作業をとおして、生涯を決定した法華経信仰の理念が独特の自然把握や無償の資質と融合する地点に賢治像の基礎を確定する。作品世界における言葉と視線をたぐりよせる傑作詩人論。
購入日:2009年3月15日
購入店:古本屋さんかく 吉祥寺
購入理由:
吉祥寺のギャラリーA-thingsに行った後、向かいにある古本屋にぶらりと入る。吉本隆明の本で探していた本はなかったのだが、同じ著者によるこちらの本を購入。何気なく手に取りパラパラと読んでいると、引用されている賢治の手紙が瑞々しくてすばらしい風が吹き抜けていく。例えば、この文章。
「拝啓 昨日帝大前のある小さな印刷所に校正係としてはいりました。仕事は大学の講義のノートを謄写版で刷って出すことであります。どうか御安心くださるようお願いします。末筆ながら御健勝を祈り上げます。(大正十(1921)年1月28日 保阪嘉内あて 原文は候文)」(p.8)
なんてことのない仕事が決まったという報告なのだが、心がこもっていて暖かくなる。本当は吉本隆明の『最後の親鸞』を読みたかったのだが、その前に本書を読んでみることにしよう。
余談だが、この古本屋の文庫本のラインナップはすばらしい。ウェブを見ると、オーナーは「ひらた」さんという方のようだ。名前が同性のためか親しみを覚えます。
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