A PIECE OF FUTURE

美術・展覧会紹介、雑感などなど。未来のカケラを忘れないために書き記します。

未読日記1126 『基督信徒のなぐさめ』

2015-12-28 23:37:27 | 書物
タイトル:基督信徒のなぐさめ (岩波文庫)
シリーズ名:岩波文庫, 青-119-1,青(33)-119-1
著者:内村鑑三
発行:東京 : 岩波書店
発行日:2013.7第40刷(1976.12第30刷改版)
形態:133p ; 15cm
内容:
明治24年、折からの国粋的反動主義の世情の中で、教育勅語の礼拝を拒否して教職を追われた内村鑑三(1861‐1930)は、困窮の中から処女作である本書を世に送った。逆境にあるキリスト者の見出す慰めは何かと問うた魂の自叙伝ともいうべきこの書は、著者の無教会の立場の出発点となった。

目次
自序
第二版に附する自序
改版に附する自序
回顧三十年
第1章 愛するものの失せし時
第2章 国人に捨てられし時
第3章 基督教会に捨てられし時
第4章 事業に失敗せし時
第5章 貧に迫りし時
第6章 不治の病に罹りし時

解説(鈴木俊郎)

購入日:2015年12月28日
購入店:丸善&ジュンク堂ネットストア
購入理由:
 12月7日の朝日新聞夕刊「学生のためのBOOKガイド」で美術史家・宮下規久朗氏が本書を取り上げて、興味をもち購入。もともと内村鑑三の著書は好きなのだが、本書はまだ未読であった。ところが、記事には品切れ中と書いてある。古本で買っても値段は新刊とたいして変わらないので、試みにジュンク堂のネットストアを調べたら購入まで進めた。20日ほどかかったが、無事に手に入れることができた。今年はいろいろ失うものが多い年で、来年は「貧に迫りし年」になるので、いまから心構えとして読んでおこう。
 余談だが、宮下氏がこの欄で取り上げた3冊が渡辺利夫『放哉と山頭火 死を生きる』(ちくま文庫)、若松英輔『魂にふれる 大震災と、生きている死者』(トランスビュー)と本書であった。いづれも美術書ではなかった点にとても興味と親近感をもった。