A PIECE OF FUTURE

美術・展覧会紹介、雑感などなど。未来のカケラを忘れないために書き記します。

未読日記1125 『場所を消費する』

2015-12-25 23:39:05 | 書物
タイトル:場所を消費する (叢書・ウニベルシタス)
タイトル別名:Consuming places
シリーズ名:叢書・ウニベルシタス, 769
著者:ジョン・アーリ
監訳:吉原直樹、大澤善信
訳者:武田篤志、松本行真、齋藤綾美、末良哲、高橋雅也
発行:東京 : 法政大学出版局
発行日:2012.9
形態:xiv, 393, 43p ; 20cm
注記:原著(Routledge, 1995)の全訳
    参考文献: 巻末p17-35
    邦訳参考文献: 巻末p37-43
内容:

目次
序文
日本語版への序文

I 社会と空間

第1章 場所の消費における時間と空間
はじめに
時間と空間の小史
一九七〇年代の批判
時間‐空間の社会分析

第2章 寄生体としての社会学──その短所と長所
はじめに
社会学と国家
社会学的言説の編制
寄生的であることの長所

第3章 集合的行為と新マルクス主義──批判的分析
はじめに
機能と意図
オルソンと囚人のジレンマ
ゲーム理論的マルクス主義におけるテーマ
批判のためのノート
おわりに

第4章 社会、空間、ローカリティ
はじめに
空間と社会
社会的対象と空間
ローカリティ

II リストラクチュアリングとサービス

第5章 農村のリストラクチュアリング
農村社会学における諸問題
資本、労働力、「農村的」なもの
ローカルな階層構造
おわりに

第6章 資本主義的生産、科学的管理、サービス階級
はじめに
経営、サービス階級、アメリカ社会
英国と「科学的管理」運動

第7章 英国は史上初の「脱工業社会」か?

III 消費、場所、アイデンティティ

第8章 ツーリズムの消費
はじめに
ツーリズムの社会的限界
おわりに

第9章 ツーリズム、旅行、近代的主体
はじめに
旅行の社会的組織化
審美的な再帰性と「解釈者」
ポスト・フォーディズム的消費と「ツーリズムの終焉」
おわりに

第10章 地域文化の再解釈
グローバルとローカル
歴史と文化の変容
ランカシャー
おわりに

第11章 ツーリズム、ヨーロッパ、アイデンティティ

IV 自然の消費

第12章 観光のまなざしと環境
はじめに
ツーリズムと環境意識
ツーリズムと環境ダメージ
ツーリズムと環境の視覚的消費

第13章 湖水地方の形成

第14章 社会的アイデンティティ、レジャー、田園
はじめに
アイデンティティとポストモダニズム
アイデンティティと田園
おわりに

 監訳者あとがき
 邦訳参考文献
 参考文献
 索引

購入日:2015年12月24日
購入店:丸善 京都本店
購入理由:
 はならぁとアラウンドの研究発表のための参考文献として購入。当初は同じ著者の『観光のまなざし』を参考にと考えていた。だが、遠藤英樹[ほか]編『観光メディア論』(ナカニシヤ出版、2014年)所収の中塚明子「写真と語り――写真を撮るとき、見るとき、語るとき」という論文を読んでいたら、「「まち歩き」は、地域の歴史や文化、暮らしぶりにふれながら都市を回遊する観光であり、「場所を消費する」観光の一形態である」(141頁)の一文を読み、なにか参考になればと思い本書を手にした。今回は第3部が参考になりそうだ。