A PIECE OF FUTURE

美術・展覧会紹介、雑感などなど。未来のカケラを忘れないために書き記します。

未読日記953 『近代ツーリズムと温泉』

2014-11-18 23:11:30 | 書物
タイトル:近代ツーリズムと温泉 (叢書・地球発見)
シリーズ名:叢書地球発見, 7
著者:関戸明子
装幀:白沢正
カバー写真:吉田初三郎「日光塩原御案内」日光自動車株式会社、昭和4年(筆者所蔵)
発行:京都 : ナカニシヤ出版
発行日:2007.8
形態:v, 206p ; 19cm
内容:
湯治場から観光地へ
鉄道網の発達やメディア・イベント、余暇の「発明」など、近代のツーリズムが拡大するなかで、大きく変わった温泉地。そのすがたを、当時のガイドブック・絵はがき・鳥瞰図などをもとに鮮やかに描き出す。

ツーリズムが拡大していく条件には、経済的で豊かで休暇を取ることができる人々の増加、安全に早く移動できる交通基盤の整備、メディアによる観光情報の普及、受け入れ地におけるサービスの充実などがあげられる。これらは、近代を象徴する現象といえる。

目次
まえがき
1 温泉案内書の系譜
2 鉄道旅行普及以前の温泉地
3 温泉旅行の大衆化
4 メディア・イベントと温泉地の動き
5 昭和前期の温泉ブーム
6 戦時下における温泉地の変容
コラム
参考・引用文献
あとがき

購入日:2014年11月17日
購入店:ジュンク堂書店 京都朝日会館店
購入理由:
 penを買う目的でジュンク堂書店に立ち寄ったので、前から買おうと思っていた本書も合わせてついで買い。私は温泉地研究はしていないが、初三郎の鳥瞰図も取り上げられているようで、近代ツーリズムの参考文献として役立てたい。