A PIECE OF FUTURE

美術・展覧会紹介、雑感などなど。未来のカケラを忘れないために書き記します。

未読日記621 『KATAGAMI Style』

2012-07-06 23:04:09 | 書物
タイトル:Katagami style
監修:馬渕明子、高木陽子、長崎巌、池田祐子
編集:三菱一号館美術館京都国立近代美術館三重県立美術館日本経済新聞社
デザイン・制作:美術出版社デザインセンター、石塚肇、西尾玉緒、川添英昭
発行:[東京] : 日本経済新聞社
発行日:c2012
形態:381p : 26cm
注記:展覧会カタログ
   会期・会場: 2012年4月6日-5月27日:三菱一号館美術館, 2012年7月7日-8月19日:京都国立近代美術館, 2012年8月28日-10月14日:三重県立美術館
   主要参考文献: p[348]-351
   出品リスト: p[352]-365
内容・目次:
主催者あいさつ
展覧会コミッショナーからのメッセージ

[Catalogue]
1章 型紙の世界―日本における型紙の歴史とその展開
2章 型紙とアーツ・アンド・クラフツ―英米圏における型紙受容の諸展開
3章 型紙とアール・ヌーヴォー―仏語圏における型紙受容の諸展開
4章 型紙とユーゲントシュティール―独語圏における型紙受容の諸展開
5章 現代に受け継がれる“KATAGAMI”デザイン

[Essay]
1章
「日本の型染と型紙染の歴史」長崎巌
「型紙は語る 海を越えた型紙をたずねて」生田ゆき
型紙関連用語解説 長崎巌/生田ゆき
2章
「英国におけるジャポニスムと型紙」高木陽子
「アメリカにおけるジャポニスムと型紙」馬渕明子
3章
「フランスの美術工芸における型紙の影響」馬渕明子
「ベルギーにおける型紙とジャポニスム」高木陽子
「パリ装飾美術館の型紙コレクション」シャンタル・ブション
4章
「「型」を求めて――ドイツにおける型紙受容とその背景」池田祐子
「クレフェルトにおける芸術家による絹織物、型紙そしてジャポニスム」クラウディア・デランク
「世紀転換期ウィーンにおける日本の型紙の意味について」ヨハネス・ヴィーニンガー
「型紙とオランダのジャポニスム」マリヤン・グロート
5章
「受け継がれる“KATAGAMI”デザイン――現代の欧米のプロダクトから」阿佐美淑子

[Documents]
作者・工房解説
海外における型紙所蔵先一覧
年表:19世紀から21世紀にかけて西洋に見出される日本の「型紙(Katagami)」
 監修:ジュヌヴィエーヴ・ラカンブル
主要参考文献|Bibliography
出品リスト
List of Works

頂いた日:2012年7月6日
職場にて頂いた1冊。
 まだ展示はきちんと見れていないが、ジャポニスム研究に新たな1ページを付け加えた展覧会。大学・研究機関による研究調査が結実した展覧会として近年では充実した成果ではないか。
 とはいえ、内容が難解なわけではない。前評判・期待値がとても高い(特に女性)ことからも、KATAGAMIが鑑賞者に訴える要素が多いことがわかる。