A PIECE OF FUTURE

美術・展覧会紹介、雑感などなど。未来のカケラを忘れないために書き記します。

未読日記620 『ザ・タワー』

2012-07-02 05:40:57 | 書物
タイトル:ザ・タワー : 都市と塔のものがたり
編集:東京都江戸東京博物館
   読売新聞社
   NHK
   NHKプロモーション
編集協力:中央公論新社、シーオーツー、大阪歴史博物館
デザイン:podo
印刷:大日本印刷
発行:東京都江戸東京博物館
   読売新聞社
   NHKプロモーション
発行日:2012.2
形態 : 207p : 挿図 ; 30cm
注記 : 展覧会カタログ
    会期・会場: 2012年2月21日-5月6日:東京都江戸東京博物館, 2012年5月23日-7月16日:大阪歴史博物館
    出品作家: Athanasius Kircher, ヤン・ライケン, John Martin [ほか]
    主催: 東京都江戸東京博物館, 読売新聞社, NHK [ほか]
    作品リスト: p198-205
    主な参考文献: p206
[内容・目次]
ごあいさつ
プロローグ 二つの塔 バベルと仏塔
1章 都市の塔の誕生前史 昇る塔のない都市・江戸
2章 近代都市の塔と万博
3章 新しい時代の塔
エピローグ 塔が生まれるとき 東京スカイツリー 

「塔にまつわるもろもろの雑感 そしてわずかばかりの、試論」岩城紀子
「大阪における明治20年代の展望所を持つ施設について」船越幹央

エッセイ
「エッフェル塔の転身:1900年万国博覧会のコンペティション」カロリーヌ・マチュー
「大樹の出現を待望する」松浦寿輝
「浅草十二階」細馬宏通
「私と通天閣」橋爪紳也
「東京タワーの思い出 展望台で食べたヤキソバの味」泉麻人
「タワーになる気持ち」ニシハラ☆ノリオ
「伝統と技術が結集した「希望の巨木」――。東京スカイツリーが語りかけること」小坂剛
「九段の坂上から、ツリーをみる」幅允孝
開催要項
作品リスト
参考文献リスト

購入日:2012年7月1日
購入店:大阪歴史博物館
購入理由:
 今年上半期、最も見たかった展覧会のひとつ。バベルの塔から東京スカイツリーまで、都市の塔についての表象を扱った展覧会が本展である。私の研究領域である鳥瞰図とも共通する点もあって楽しみにしていた。
 展示数としては、やや物足りない点もあるが、概ね楽しめた。なかでも東京タワー、通天閣のグッズやエピソードはおもしろい。通天閣の研究は近年盛んなようなだが、東京タワーの研究はあるのかしらん。やってみたい。
 ところで、本展の図録執筆者は近年稀に見る豪華さである。タワー論者をここまで集めた編集っぷりがうれしい。