しかしここで思い浮かべていただきたいのは、過ぎたことが思い出し様式で立ち現われているのも現在なんです。未来が立ち現われているのもいつでも現在なんですね。要するにわれわれの体験は、現在という場所をはずすことはできないわけですね。ですから結局、へんな言葉ですが、過去と未来を含んだ四次元の世界の立ち現われが常時現われている。(大森荘蔵)
(p.194 『音を視る、時を聴く[哲学講義]』大森荘蔵・坂本龍一、筑摩書房/ちくま学芸文庫、2007.4)
(p.194 『音を視る、時を聴く[哲学講義]』大森荘蔵・坂本龍一、筑摩書房/ちくま学芸文庫、2007.4)