A PIECE OF FUTURE

美術・展覧会紹介、雑感などなど。未来のカケラを忘れないために書き記します。

未読日記146 「白須純」

2007-12-26 23:58:47 | 書物
タイトル:SHIRASU JUN : Estacao de PALMELA e obras de gravura no ano 2007
Photograph & design : SHIRASU Jun
Edit & design : SHIMOKAWA Kumika、TANAKA Yukiko
Published by SHIRASU Jun
Published : December, 2007
Private edition : 1,000 copies
Not for sale
内容:
2007年12月17日-12月22日まで東京・京橋のASK? Art Space Kimuraにおいて開催された<白須純作品展「庭」-タイルと版画による->及び2008年にポルトガルのリスボンにおいて開催される<白須純タイル展 RATTON CERAMICAS>の展覧会カタログ。

「草木と言語の調和の音」名古屋覚(美術ジャーナリスト)
図版13点、作家略歴

入手日:2007年12月22日
入手場所:ASK? Art Space Kimura
いけばなをやることになってからというもの、いけばなから派生して植物、庭などをモチーフとした展覧会にはつい足を運んでしまう。この展覧会もそのひとつ。白須純氏の作品は今回初めて見る。タイル画とはあまり見慣れない作品である。ブラジルのアドリアナ・ヴァレジョンなどもタイルという素材を直接使用しているわけではないものの、タイル画風な絵画作品を手がけていたことを思い出す。知っての通り、タイルというのは浴室や壁などの壁材として、ときには装飾的に用いられたりする。そのタイルを支持体にすることで、タイルの組み合わせが作り出すグリッド、光沢のある磁器の質感をいかに効果的に絵画として成立させるかが興味深いところ。 タイルの白と顔料の青の対比が美しいが、照明がやや暗く、カタログに掲載されているポルトガルのパルメラ駅の壁画写真ほどの美しさは感じなかった。欲を言えば自然光で見たかった。