佐渡の翼

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南片辺の北五葉松(佐渡市相川)    佐渡の知恵袋未解決シリーズ  

2011年11月15日 03時37分29秒 | 佐渡及び首都圏近辺の面白観光スポット

最近、佐渡なびの管理人さんから、佐渡学センターホームページ リンクされた、遺跡等の一覧遺跡分布図が掲載されたサイトの存在を知らされた。これを見ると城跡などの遺跡の場所が居ながらにして分かる。これで佐渡なびの管理人さんは、遺跡分布図に掲載されている史跡に関しては知恵袋に投稿せずに済むようになった。しかし、巨木:古木・銘木シリーズは、ホームページの写真だけがてがかりであり、植物が専門ではない当方にとっては超難解な問題ばかりだ。そこで樹木図鑑などを買い込んでにわか勉強とあいなったが、樹木などはどれも似たような物にしか見えないのだから情けない。しかも山中の奥まった所にある巨木などへは、軽装で訪ねる事などは不可能で常に危険と隣り合わせだ。普段は洒落靴で都会のアスファルトの上を軽快に歩き回っているが、山野の探索に慣れるまでは一苦労だろう。ま、一年くらいかけてゆっくり解答することにしよう。

 

さて、今回の問題は南片辺の北五葉松である。五葉松の、「幹が真っ直ぐ伸び、枝が水平に張り出す」姿をあらかじめ図鑑の写真を見て頭に叩き込んでおいた。南片辺トンネルを抜けた直後あたりが南片辺の集落である。左手に車一台を駐車できるスペースがあったので、ここに車を停め、しばらく歩くと右手に人影が見えた。「すいませえ~ん、南片辺の北五葉松ってご存知でしょうか?」とおじさんに問うたらば、おじさんは「五葉松かあ~、さあ~知らんなあ~」と言いつつ、道を横切り、納屋の中にいたお兄さんらしきおじさんに「この人が五葉松を知りたいと言っているので教えてあげてくれんか」と頼んでくれた。おじさんは「ああ~、五葉松かあ~、知っとるよ」と言ったので「そこへ行きたいんですが」と言いながら、佐渡市教育委員会のホームページをカラー印刷した紙片を見せた。おじさんが「ああ、役場からもろおてきたのんかあ~」と問うたので「いや、インターネットで調べて引き出してきたんですよ」と答えた、するとおじさんは「最近はインターネットでこんな物が出てくるのかあ~」とさも感心したような様子で五葉松の写真を眺めた。当方が「そこへはどうやって行くのですか?」と尋ねたら南片辺トンネルの右手の林道を指さしながら「あの林道を船山林道と言うがそこを登っていく。途中、道が二手に分かれているが、とにかく右へ右へと行く。ダンプでも通れる道だからあんたの車でも行ける。そして林道から少し下った所の尾根に五葉松がたくさん生えておる」と答えた。「林道からどのくらい歩くのでしょう?」と質問したら「200~300メートルはある、だけど草薮だらけだよ」と答えた後、当方の格好をじろっと眺めまわしながら「だけどその格好じゃあなあ~」と言った。当日の当方のいでたちは、トゥモロウランドトリコットの秋の新作のブルーのブイネックニット、白クレリックシャツ、エデイフイスの水色ジーパン、リーガルのコインローファーの完全防水靴、ルイヴイトンのトートバッグであった。おじさんは「今日は午前中雨だったから草木は濡れている、そこをかき分け、かき分け進むのでびしょ濡れになる。松は柔らかいので杉と違うて金にならん。だから、集落の人はほとんど手入れせんので草ぼうぼうなのさ。農作業用の雨ガッパを着て長靴を履く必要がある。少なくともズックだな。その格好じゃあ無理だよ、あんた」と言い、「あんた、どこから来たのんやあ~?」と尋ねた、「東京からわざわざこの木の写真を撮りに来たんですよお~、こんな格好でも行けるような所だと思って来たんですが甘かったですかねえ~」と答えたら、「せっかく来てくれたんだ、何とかしてやりたいんだがなあ~」と言うような表情を見せたおじさんは、「6月頃の晴れた日の午前10時頃に来い、そしたら俺が案内してやろう。昔、岩波文庫の人を船山林道まで案内した事がある」と言った。当方のようなシテイボーイが行けるような場所には南片辺の北五葉松はあらず。解答作業を早々に断念した。手も足も出ません、降参です。



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