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佐渡の飲食店探訪記事を掲載すると不思議にアクセス数が増える、これはもう島内ブロガーの誰もが感じている事だ。佐渡島民に限らず、日本国民はテレビでもブログでも食べ物ネタに興味を示す。食べ物ネタは、小難しい時事ネタや神社仏閣ネタと違い、視聴したり閲覧するのに頭を使う必要がないからである。だからと言ってお料理写真を撮るのに熱中すると肝心のお料理の味を忘れてしまう。「人は記録に残すと、記憶に残そうとしない」からだ。ミシュラン★★★を獲得し続ける、六本木の日本料理屋「かんだ」の店主はHPで「以前はカウンターでのお料理撮影は禁止させて戴いておりましたが、遠くからハネムーン等の記念日にお越し戴いております現状を鑑み、御隣客様へのご配慮を前提に料理のみの撮影を解放しております。しかしながら私の持論は「人は記録に残すと、記憶に残そうとしない」です。できましたらまぶたのシャッターの奥に記憶として留めて戴ければ幸いです」と述べているが、けだし名言であろう。だが筆者には同時に記録にも記憶にも残す才能があるので彼の持論は通用しない。
さて、筆者は昨年の12月10日、予約した上で新宿にあるミシュラン★の割烹料理屋「中嶋」を訪ねてみた。場所は新宿ビームスの裏手の地下にあるが、日曜が定休日のため、いつもお店の前を素通りするだけであった。中嶋の店主は、新宿のハイアットリージェンシーホテルの日本理屋「佳香」や「おんぼらーと」などの料理顧問を勤めているそうで、その腕前は確かである。
筆者は午後6時半丁度にお店にお邪魔した。そして8席ほどある檜のカウンター席のうち左端の部分に案内された。筆者が馬鹿でかいニコンD810を取り出すとすかさず女将さんは、カメラで檜のカウンターを傷つけてはいけないとの配慮からカメラを置くための小さな椅子を運んで来てくれた。そして「お客様が隣にいない時のお料理撮影は構いませんが、お客様がいる時の撮影はご遠慮下さい」と言った。スマホや安物デジイチではシャッター音が大きいため他のお客様から「静かにお料理が楽しめない」との苦情が頻発したためであろう。だが、ニコンD810は静謐を重んじる結婚式場でも撮影可能なほどシャッター音が静かになるよう設計されている。隣の客の迷惑にはならぬと思ったので、もし隣に客が来たら、お客様に一言撮影許可を得てからお料理撮影をしようと思った。そうは言っても誰にも気兼ねせずに存分にお料理撮影を楽しみたかったので、料理を味わうのは二の次にして客が来ないうちにと急いで食べた。食べ終えるや否や空の皿をカウンターの上に移動させ、板さんに次の料理を持ってくるように促しながらの大急ぎのコース料理となった。従って、仲居さんらが皿を下げに来る余裕を与えないようにspeedyに食べ捲り撮り捲った1時間だった。お酒は石川の辛口日本酒山廃仕込み(1500円)を注文した。
外の看板
加賀のお酒
テーブルセッテイング
山廃仕込み
中嶋の刻印
カウンター席
白い立ち葵
これは何の花か?