『アマディース・デ・ガウラ』のCD、無事に購入できそうです。
いえ、バンゾ指揮の物はまだヨーロッパに問い合わせ中だから気が抜けないんですが、このあいだ「欧州に聞いてみたら廃盤だった(だったら購入可能と書くなよ)」と嘆いたミンコスフキの物も、そういえばHMVのリストの中には、アマディース単体の物とは別に、『時と真理の勝利』&『テーセオ』&『アマディージ』の3点セット(CD6枚組)があったのをすっかり忘れていたのでした。(あったのは知ってたのですが「時と真理~とテーセオは持っているからな」と選択肢から外していたのでした。6枚組だって4000円くらいだから痛くはないわい)。早速HMVに問い合わせてみたら、即、「入荷済み」ですって。やったー。バンゾのアマディースと重なっちゃいますが、この間バンゾのアレッサンドロをたくさん聞いてすっかりファンになっちゃってるので、2つあってもいいや。
というわけで、最近そろそろとまたヘンデルCDを買い集め始めました。
こんなにヘンデル好きを名乗っているのに、まだ代表作すら網羅していないんですよね。
ただ、自分がどれほどCDを持っているのかそろそろ自分でも忘れかけているので、ここでリストを作っておきたいと思います。
私の所持するCD(その1)
★歌劇『アグリッピーナ』
●ジョン・エリオット・ガーディナー指揮(1992年)、ヨーロッパ・バロック・ソロイスツ
デッラ・ジョーンズ(アグリッピナ)、デレク・リー・レイギン(ネロ)、ドナ・ブラウン(ポッペア)
マイケル・チャンス(オト) フィリップス(日本語解説付き)
●ジャン・クロード・マルゴワール指揮(2003年)、王室大厩舎王宮付楽団
ヴェロニク・ジャンス(アグリッピナ)、フィリップ・ジャルスキー(ネロ)、
イングリット・ペリューシュ(ポッペア) TDK(DVD・日本語字幕付き)
★歌劇『リナルド』
●クリストファー・ホグウッド指揮(1999年)、アカデミー・オブ・エンシェント・ミュージック
ディヴィッド・ダニエルズ(リナルド)、チェチーリア・バルトリ(アルミレーナ)
ロンドン(日本語解説付き)
●ルネ・ヤーコプス指揮(2003年)、フライブルク・バロック・オーケストラ
ヴィヴィカ・ジュノー(リナルド)、ミア・パーソン(アルミレーナ)
ハルモニア・ムンディ(3作品集のうちの一)
●ジャン・クロード・マルゴワール指揮(1977年)、王室大厩舎王宮付楽団
キャロライン・ワトキンソン(リナルド)、イレアナ・コトルバス(アルミレーナ)
ソニー(8作品集のうちの一)
★歌劇『オルランド』
●ウィリアム・クリスティ指揮(1996年)、レザール・フロリサン
パトリシア・バードン(オルランド)、ローズマリー・ジョシュア(アンジェリカ)
エラート(日本語解説付き)
★歌劇『アリオダンテ』
●マルク・ミンコフスキ指揮(1997年)、ルーブル音楽隊
アンネ・ゾフィー・フォン・オッター(騎士アリオダンテ)、リン・ドーソン(女王ジネヴラ)
アルヒーフ(日本語解説付き)
★歌劇『イングランド王リッカルド・プリモ』
●クリストフ・ルセ指揮(1995年)、レ・タラン・リリク
サラ・ミンガルド(リチャード1世)、サンドリーヌ・ピオー(王妃コスタンツァ)
オワゾリール(日本語解説付き)
★歌劇『テーセオ』
●マルク・ミンコフスキ指揮(1992年)、ルーヴル音楽隊
エイリアン・ジェームズ(英雄テーセオ)、デッラ・ジョーンズ(魔女メデア)
エラート
●ヴォルフガング・カッチュナー指揮(2004年)、ラウテン・カンパニー・ベルリン
ヤチェク・ラスチコフスキー(英雄テーセオ)、マリア・ヴェッセリング(魔女メデア)
アートハウス(DVD-日本語字幕付き)
★歌劇『アルチーナ』
●ウィリアム・クリスティ(2000年)、レザール・フロリサン
ルネ・フレミング(魔女アルチーナ)、ナタリー・デッセイ(騎士ルッジェーロ)
エラート(日本語解説書付き)
★歌劇『エジプトのジュリオ・チェザーレ』
●マルク・ミンコフスキ指揮(2003年)、ルーヴル音楽隊
マリヤナ・ミヤコヴィチ(カエサル)、マグダレーナ・コジェナー(クレオパトラ)
アルヒーフ(日本語解説付き)
●ウィリアム・クリスティ指揮(2005年)、エイジ・オブ・エンライトゥンメント管弦楽団
サラ・コノリー(カエサル)、ダニエル・ドゥ・ニース(クレオパトラ)
コロンビア(DVD-日本語字幕付き)
●ルネ・ヤーコプス指揮(1991年)、コンチェルト・ケルン
ジェニファー・ラーモア(カエサル)、バルバラ・シュリック(クレオパトラ)
ハルモニア・ムンディ(3作品集のうちの一)
●ジュリアス・ルーデル指揮(1967年)、 ニューヨーク市立歌劇場管弦楽団
ノーマン・トレイグル(カエサル)、 ビヴァリー・シルズ(クレオパトラ)
RCA(8作品集のうちの一)
★歌劇『アレッサンドロ』
●ジギスヴァルド・クイケン指揮(1984年)、ラ・プティット・バンド
ルネ・ヤーコプス(アレクサンダー大王)、ゾフィー・ボウリン(ロクサネ)
イサベラ・プールナール(リザウラ)
ドイツ・ハルモニア・ムンディ(8作品集のうちの一)
★歌劇『ロンバルディアの女王ロデリンダ』
●ミヒャエル・シュナイダー指揮(1990年)、ラ・スタジオーネ・フランクフルト
バルバラ・シュリック(ロデリンダ)、クラウディア・シューベルト(エドゥイージュ)
ディヴィド・コーディア(ベルタリード)、クリストフ・プリガルディエン(グリモアルド)
ゴットホルド・シュヴァルツ(ガリバルド)
ドイツ・ハルモニア・ムンディ(8作品のうちの一)
●ウィリアム・クリスティ指揮(1998年)、エイジ・オブ・エンライトメント管弦楽団
アンナ・カテリーナ・アントナッチ(ロデリンダ)、ルイズ・ウィンター(エドゥイージュ)
アンドレアス・ショル(ベルタリード)、クルト・ストレイト(グリモアルド)
ウンベルト・キウンモ(ガリバルド)
ワーナー(DVD・日本語字幕無し)
★歌劇『タメルラーノ』
●ジャン・クロード・マルゴワール指揮(1983年)、王室大厩舎王宮付楽団
イサベラ・プールナール(オスマン皇女アステレイア)
ジョン・エルウィス(バヤジット帝)、アンリ・ルドロワ(ティムール大帝)
ソニー(8作品集のうちの一)
●ジョン・エリオット・ガーディナー指揮(1985年)、イングリッシュ・バロック・ソロイスツ
エラート(3作品集のうちの一)
●トレヴァー・ピノック指揮(2001年)、イングリッシュ・コンソート
エリザベス・ノルベルグ・シュルツ(皇女アステレイア)
トーマス・ランドル(バヤジット帝)、モニカ・バチェッリ(ティムール大帝)
アートハウス(DVD-日本語字幕付き)
★歌劇『パルテノペ』
●ジギスヴァルド・クイケン指揮(1979年)、ラ・プティット・バンド
クリスティーナ・ラキ(ナポリ女王パルテノペ)、ルネ・ヤーコプス(求婚者アルサーチェ)
ヘルガ・ミューラー(荒々しい求婚者ロズミーラ)
ドイツ・ハルモニア・ムンディ(8作品集のうちの一)
★歌劇『セルセ』
●クリストフ・ルセ指揮(2000年)、レ・タラン・リリク
ポーラ・ラスマッセン(セルセ)、アン・ハレンベリ(アルサメーネ)、
イザベル・バイラクダリアン(ロミルダ)
TDK(DVD-小学館『魅惑のオペラ』シリーズの一。豪華解説書付き)
●ジャン・クロード・マルゴワール指揮(1975年)、王室大厩舎王宮付楽団
キャロライン・ワトキンソン(セルセ)、ポール・エスウッド(アルミレーナ)
ソニー(8作品集のうちの一)
★歌劇『ロターリオ』
●アラン・カーティス指揮(2003年)、イル・コンプレッソ・バロッコ
サラ・ミンガルド(ドイツ王ロターリオ)、シモーネ・ケルメス(王女アデライーデ)
ドイツ・ハルモニア・ムンディ(8作品集のうちの一)
★歌劇『ロンバルディアの王フラーヴィオ』
●ルネ・ヤーコプス(1989年)、アンサンブル415
ジェフリー・ギャル(フラーヴィオ)、ベルナルダ・フィンク(テオダータ)
ハルモニア・ムンディ(3作品集のうちの一)
★歌劇『ファラモンド』
●ルドルフ・パルマー指揮(1996年)、ブリュワー室内管弦楽団
ダンナ・フォルトゥナート(フランク王ファラモンド)、ジュリアン・バード(妹クロティルデ)
ブリリアント・クラシック(40CD集のうちの一)
★歌劇『イメーネオ』
●ルドルフ・パルマー指揮(1986年)、ブリュワー室内管弦楽団
ジョン・オステンドルフ(アテネ将軍イメーネオ)、ジュリアン・バード(ロズメーネ)
ブリリアント・クラシック(40CD集のうちの一)
★歌劇『アタランタ』
●ニコラス・マギーガン指揮(1985年)、サヴァリア合唱アンサンブル
カタリン・ファルカス(アタランタ)、エヴァ・バルトファイ-バルタ(メレアグロス王)
フンガトロン
★歌劇『シピオーネ』
●クリストフ・ルセ指揮(1993年)、レ・タラン・リリク
デレク・リー・レイギン(大スキピオ)、サンドリーヌ・ピオー(ベレニケ)
ハルモニア・ムンディ
★歌劇『ロドリーゴ』
●アラン・カーティス指揮(1999年)、イル・コンプレッソ・バロッコ
グロリア・バンディテッリ(スペイン王ロドリーゴ)、サンドリーヌ・ピオー(王妃エシレーナ)
ヴァージン(6作品中集の一)
★歌劇『ラダミスト』(第一稿)
●アラン・カーティス指揮(2005年)、イル・コンプレッソ・バロッコ
ジョイス・ディドナート(トラキア王子ラダミスト)、マイテ・ボーモント(その妻ゼノビア)
ヴァージン(6作品集のうちの一)
★歌劇『テッサリア王アドメート』
●アラン・カーティス指揮(1977年)、イル・コンプレッソ・バロッコ
ルネ・ヤーコプス(アドメート)、レイチェル・イェーカー(王妃アルチェステ)
ヴァージン(6作品集のうちの一)
★歌劇『カスティリア王フェルナンド』
●アラン・カーティス指揮(2005年)、イル・コンプレッソ・バロッコ
ローレンス・ザッゾ(フェルナンド王)、ヴェロニカ・カンジェミ(王女エルヴィーダ)
ヴァージン(6作品集のうちの一)
★歌劇『アルミニオ』
●アラン・カーティス指揮(2001年)、イル・コンプレッソ・バロッコ
ヴィヴィカ・ジュノー(ゲルマン王子アルミニウス)、ジェラルディン・マッグリーヴィ(トゥスネルダ)
ヴァージン(6作品集のうちの一)
★歌劇『デイダミア』
●アラン・カーティス(2003年)、イル・コンプレッソ・バロッコ
シモーネ・ケルメス(デイダミア)、ドミニケ・ラベレ(ネレーア)
ヴァージン(6作品集のうちの一)
★歌劇『エジプトの女王ベレニーチェ』
●アラン・カーティス指揮(2010年)、イル・コンプレッソ・バロッコ
クラーク・エク(ベレニーチェ)、インジェラ・ボーリン(アレッサンドロ)
ヴァージン・クラシックス
★牧歌劇『エイシスとガラテア』
・・・このリストを見て、あなたが「まぁ、この人ってこんなにCDを持っているのね、自慢したいのね、ステキだワ」「こんなにCDを持っている人ならヘンデルの生涯とその芸術性についてしっかりとした見解を持ってるに違いないワ」と思ってくださったら本望なのですが、残念ながらヘンデルは非常に作品数が膨大で力作が多く、今となっては好んでこれを取り上げる演奏者も多いので、このくらいの蔵書量ならほんの「初心者」扱いなのですよトホホ。
モーツァルトで例えると、ベームとワルターとブリュッヘンでひととおり聴いてみたぐらいな感じ。
「ヘンデル CD評」でググってみてください。凄い人が世の中にはたくさんいるから。
私が初めてヘンデルCDを買ったのは学生時代の佐世保のアーケード街のレコード屋で、ガーディナーのアグリッピーナでした。バイト代2日分もした。でも一聴したときからただならぬものを感じ、それからはや20年。ここ3年くらいは私はヘンデルしか聴いていないです。こんなに聴き続けても、全く飽きる事がなく、むしろもっともっと聴き続けていたい気持ちです。
わたしももう40歳で、私がこれからどれだけ生きるつもりか自分でもわかりませんが、「今後10年はヘンデルだけに捧げよう」と今思っている気持ちは本気です。
ヘンデルを聴き尽くしたら、もう私にやりのこしたことは何も無いと思うので、本来の仏教徒の私に戻って出家します。15年後ぐらいにね。
私はこれからもこのブログでヘンデル作品を追求し続けます。
動画もたくさん取り上げるよ。
だが、しかし、もし、仮に、貴方がちまたに溢れるヘンデルの動画になにかしらの魅惑を感じちゃったかなと仮に多大に思うことがあるようなことがもし万が一にあったとしても、そこから先には足を踏み入れぬ方が良いと思うよ。10年はむだにするよ。ヘンデルは、ラーメンに譬えると、横浜の「家系ラーメン」なんです。ラーメンて、町を歩けばいくらでも様々なバリエーションのお店にぶつかるのに、横浜ラーメンを愛好しだすようになると、図太さと油っこさと豚らしさを強烈に打ち出す家系のものしか食したくなくなる。これはまごうかたなき毒です。ヘンデル毒です。しかもそれは二郎毒じゃないんです。不味くも洗脳でもないから滅多なことでは逃げ出せない。
だがでもしかし、「水上の音楽」や「メサイア」くらいの表皮なだけの毒な作品もありますので、ヘンデルはそのくらいで安心して楽しむくらいがよいと思います。
20年もの長患いの人がやはりいるんですね。
思わず書き込んでしまいました。
そうですか、抜けられないですかーーー。もちろん抜ける気は全然ありませが。10年ぐらいは病院(作品、CD等)を引っ張りまわされるんでせうね。覚悟しておきます。
まだ、アリオダンテあたりなんで、ながい闘病生活に備えなければ!
(いまはヘンデル様の肖像を部屋に飾っている程度です)
ヘンデルを聴き尽くしたらあとは出家あるのみと言うのは
笑いました。(でも、ホンとよく分かります、お気持ち)
ほんと、なかなか飽きません。最近また注目すべきディスクがたくさん出ているのに、思いのほか買えない。こんなに聴いているのにまだ聴いたことのない曲もあるんですよ。わたくしの出家は可成先のことだと思われます。
ホグウッド追悼のためかにデッカから出た41枚組のオラトリオ集をまだ買っていなかったことを思い出しました。買わねば!
『アグリッピーナ』は聴かれましたか?
つくづく思うのは、ヘンデルは結局のところアグリッピーナに始まってアグリッピーナに終わるという感じです。アグリッピーナと時と悟りの勝利と復活を1本にまとめて混ぜて聴くと、ボリュームの厚さに圧倒されます。
アグリッピーナはヘンデルの実質上のデヴュー作で、それまでのヘンデルの集大成なのですが、ヘンデルはこの一作のみで以後この注目すべき路線を捨ててしまった。傑作『アリオダンテ』すらアグリッピーナと較べると「硬く」感じます。
そうですか、41枚組!
お買いにですか。
ご無理なさらず、お体をお大事に、と言う感じでしょうか。
私にはとてもそのような効果なお薬は望めませんです。
はい。
アグリッピーナさんとは残念ながらまだご面識はござりませんが、次のCDさんはそちらにしてみようかと存じまする。
今はテオドーラさんデス。まだまだ入り口ですねファンとしては。テオドーラさん、テキスト読むと本当に重い曲ですね。そしてすごい曲です。人間が書いた最高の音楽かも知れないと思っている所です。
軽やかさと深さ。
ヘンデル先生と言う人は実際どんな人間だったのでしょう
と最近よく考えます。
また、少ししたらでも書き込ませてもらおうかとオモイマスる。
お邪魔いたしました。
1981年のホグウッドの『復活』が目当てで買ったのですが、なかなかこれは味のある演奏でした。今はもっと過激なヘンデルが主流なのですけど、35年も前のヘンデルも十分に面白いですね。
私は10,598円で買ったのですけど、41枚組なので1枚あたりにすると258.5円ですので非常にオトクですヨ。
『テオドーラ』は最晩年(1750)の作品ですけど、これはとても魅力的な佳品ですよね。決して「入り口作品」ということはないと思います。例えば25歳の時に書かれた『アグリッピーナ』(1709)はそれまでのヘンデルの集大成なのですけど、ほぼ同時期に書かれた『復活』(1708)は遙か先の『テーセオ』(1713)や『アマディージ』(1715)を先取りしている。1741年の『メサイア』もヘンデルの作風の集大成だし、ヘンデルの生涯って一体何度の集大成があったんだろうと日々驚嘆しています。
昨日、『カストラート』という映画を観ました。
これが封切りされた時(1994年)私はまだ学生だったのですが、「男が女の声で歌う映画」と聞いて無意識に「気持ち悪い」と思い、結局観なかったのです。でもそのあとに「ヘンデルが抜群の活躍をする」と聞いて「もったいないことをした」と思ったんです。でもその後プレミアが出たらしくDVDでも15000円ぐらいしていて、結局観られなかった。それが去年ブルーレイで2500円でもう一度出されたそうで、それをようやく観れました。
感想。もう、凄い! ヘンデルが凄い!
物語的には平板でかなりフィクションが入っている(と思う)んですが、登場するヘンデルはまさしく私が心の中で思い描いているイメージ通りのヘンデルでした。すごく尊大で傲慢で親父っぽくギラギラしてして才能の無い人間や女(カストラートをも)をことごとく小馬鹿にしているんですが、結局人間愛に満ち溢れていた。
物語は1734年だそうで、ヘンデル史的にも一番のどん底の時代なんですけど、1725年頃の「王立オペラ」と「貴族オペラ」の対立をほぼ忠実に描いている。国王ジョージと王妃キャロラインは登場しないけど皇太子フレデリックは出てくるので、歴史映画的にもすごく貴重です。このあと「乞食オペラ」というのが登場して(1728年)英国の音楽文化は滅茶苦茶になるんです。ファリネッリは確かヘンデルのもとでは一度も歌劇に出演しなかったんじゃなかったかと思いますけど、映画ではとてもヘンデルに傾倒していて散々ヘンデルとぶつかり合うんです。というわけで、この映画は「ヘンデル映画」として非常なオススメです。
『アグリッピーナ』は今はネット上でいろんな演奏を聴けますので、いろいろ聞き比べて一番気に入ったのを購入してくださいましね。(私は全部気に入るので全部買う)
やはりですか41枚ーーー、気が遠くなります。値段もさることながら、膨大過ぎます、ワタクシには。
テオドーラさんでさえ何というか、ヘビーなのです。そうです、慌ててカキコさせていただいたもの、ワタクシ程度デハとても麁鹿火様と同病などとは言えそうもないです。ハイ。
今のところ、サウルさん、アリオダンテさん、テオドーラさんなどが聴いてみているところですが、もうこれで自分のキャパオーバーって感じです。それぞれのメロディの断片が頭の中をぐるぐるまわって、しかも、それぞれが、どうにも結びついてくれないんですね。なんとうか、ヘンデル様の曲達はどうも、作曲者の人格とは別の起源を持って生まれて来たみたい。
これが、ベートーブェン兄貴なら兄貴に最終的に帰結する感じがするので、なんというか収まりがいいのです。
凡人の感覚としては。
やはり、自分がヘンデル様にかかわるには、「水上の~」なんかを斜めに聴いているのがいいのかな~、と思っている所です。。
まあ、持っているCDを中心にぼちぼちこの大作曲家に親しんでゆこうかな~って感じでしょうかね。
あと映画「カストラート」面白そうですね。ネットでみた画像では、なんかすごそう。ゲオとかにないかな~、探してみます。
とにかく、お返事いただいて、うれしゅうございました。
いずれまた。
実はその感想は要を衝いていて、それでいいんだと思います。なんといってもヘンデルは超天才ですから、一作一作にいろいろ詰め込みまくっているのです。『サウル』と『アリオダンテ』と『テオドーラ』はそれぞれ超一級の作品ですから、この3作だけでヘンデルを語っても、世のヘンデル好きは皆が喝采すると思います。
ただ、「ヘンデルは『アグリッピーナ』」にはじまって『アグリッピーナ』に終わる」、この言葉だけは覚えておいてくださいましね。
わたくしこそKさんにお相手いただいて大変楽しうございました。Kさんに多大の喜悦のありますことを! ベートーヴェンはヘンデルなんか足下にも及ばないほどの奇人変人でしたよ♪