増える待機児童

今日は福祉環境常任委員会の開催日。
私は委員ではありませんので傍聴です。

さて、今回気になったのは平成27年4月1日時点での保育所の待機児童数。

国の基準で言えば、252名となります。

計算方法としては、「入所できなかった人（341名）－特定の施設を希望する人（89名）＝252名」ということです。

まあつまり、国の基準では252人ですが、ニーズとしては341人いるということ。

現状にあっていないということで、これまで待機児童の定義から除外されていた「求職中の人」は参入されることに今年度から
なりましたが、まだ国の基準は現場と乖離があるように思いますね。


通勤や居住地の関係で、特定の保育所を希望するのは当たり前です。

また、4月1日というのは一番待機が減るタイミング（小学校への入学により枠が余る）なので、これも現実にあっているか不明
です。


なお、加古川市としても何もしていないわけではなく、今年度も保育所の新設によって360人の定員確保をする予定です。

とはいえ、これまでずっと私も議会で指摘していますが、「入れそう」と希望が生まれれば、これまで諦めていた人たち
（潜在的待機児童）が顕在化するので、なかなか同数程度の定員増ではゼロにはなりません。

やはり、乳幼児健診時などを含めてニーズ調査を行い、ある程度の予測をした上での予算措置が必要だと思います。

当然、今後の少子化もにらんで、施設の活用方法も機動的に考えながらですが。


「外で働くか、主婦をするか」（家事も労働と認められていますが）は別にして、女性が選択を自由にできる環境は確保せねば
ならないと思います。
それは公の役目。
ここは「経済成長」とか「女性の力を！」みたいなのとは別の部分で。