中村亮太の活動日記

加古川市のために走り回る中村亮太のブログです

社会保障と税の一体改革④

2011-12-29 23:07:12 | 活動
社会保障と税の一体改革の4回目です。
今回は年金。

メディアで「支給年齢引き上げ」や「マクロ経済スライド」などが報道されますので、関心の高い方も多いのでは
ないでしょうか。

とはいえ、メディアではマイナス部分だけ切り取られて、なぜそういった案がでるのかといったところや、削減で
浮いた分をどう使うかが報道されていないので、誤解も多いように感じます。

ベースとしては、社会保障費が増大する中で負担と給付のバランスを、世代間はもとより同世代間でもとっていき
ましょうということなので、年金についても当然プラスマイナスがあります。
そのあたりまで報道してもらって国民的議論をしなければいけないのですが。。。

さて、では年金はどうなっていくのでしょうか。

今回の社会保障制度改革において、年金は2つの柱があります。
1つは「新しい年金制度の創設」、もう1つが「現行制度の改善」です。

新しい年金制度の創設については、「国民的な合意に向けた議論や環境整備を進め、実現に取り組む」ということで、
まあこれからといったところです。
基本的なスキームとしては、「所得比例年金(社会保険方式)」と「最低保障年金(税財源)」の2本立て。

まず所得比例年金から。
これは、職種を問わず全ての人が同じ制度に加入し、所得が同じなら同じ保険料で同じ給付を受けられるというもの。
保険料は15%程度を予定しているようです。
給付額については、納付した保険料を記録上積み上げていって、それに仮想の利回りを付けた上で合計額を出し、
その合計額を年金支給開始時の平均余命などで割ることで算出されます。

最低保障年金については、満額は7万円で、所得比例年金と合わせて最低7万円以上は年金を受給できるようにする
仕組みです。

なお、保険料納付額で一定のレベルまでは全額を給付しますが、それを超えたところから徐々に減額を行い、ある
レベルで給付額をゼロにします。
つまり、低所得者に配慮し、高所得者ほど最低保障年金の給付額は減るということになります。

もともとマニフェストでも4年内に新しい年金制度を設計するということでしたので、道半ばではありますが、ほぼ
スケジュール通りということでしょうか。
残された時間で更に詳細を詰め、ブラッシュアップした上で国民理解を得ることができればスタートできるところ
まで持っていってもらいたいものです。


さて、もう1本の柱である「現行制度の改善」についてです。

★充実面
 ・最低保障機能の強化(0.6兆)
    →低所得者への加算、障害基礎年金への加算、受給資格期間の短縮
 ・短期労働者に対する厚生年金の適用拡大
 ・第3号被保険者制度の見直し
    →新しい年金制度の方向性を踏まえつつ、不公平感を解消する方策を検討する
 ・在職老齢年金の見直し
    →60歳代前半の方にかかる調整限度額を、60歳代後半の方と同じにすることを検討する
 ・産休期間中の保険料負担免除
 ・被用者年金の一元化

★重点化・効率化
 ・高所得者の年金給付の見直し
    →これは、低所得者への加算と併せて検討することとされている。
 ・マクロ経済スライドの発動
    →これについては、別途書きます。
 ・支給開始年齢の引き上げ
    →平均寿命の状況などを参考に、68~70歳への引き上げを検討。これについては高齢者雇用の確保も
     同時に図っていく。
 ・標準報酬上限の引き上げ


以上となります。
支給開始年齢の引き上げとともに、高齢者雇用確保については報道もありましたね。

問題は、同一の年金制度は分かりやすいし公平性もあるとは思うのですが、自営業者などの正確な所得把握と
保険料の確実な徴収ですね。
ここには、共通番号制度が不可欠となりそうです。
また、低所得者への加算については保険料未納者との公平感をどう取るかも課題ではないでしょうか。

とはいえ、短期労働者への対処など現状に対応した案であり、評価できるものと考えています。
あとは、若い世代が信頼して加入できる安心感を構築できるかどうか。

待ったなしです。
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餅つき!

2011-12-28 16:01:09 | 活動
今日は岡田事務所にて、後援会の方々やスタッフの皆さんと餅つきです。

私も何度かつきました!結構しんどいんですよね、これが。

ついたものは丸めていきます。


つきたては、やっぱり美味しいですね!

きな粉、しょうゆ、のりで巻いたり等、色々な食べ方を満喫。

ストーブで焼餅も。懐かしい風景ですね。



いよいよ年末モードです。
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年賀状につきまして

2011-12-26 19:15:00 | 活動
クリスマスも終わり、一挙に年末モードに入ってきました。

本当はクリスマス前に出すことが望ましいのですが、今急いで書かれている方も多いのでは
ないでしょうか。
私もそのタイプですので(笑)

さて、年賀状に関してですが、法律によりまして選挙区内の方々には出すことが禁止されています。
私の場合は、加古川市にお住まいの方ですね。
ちなみに選挙区外について縛りはありません。

そのため、年賀状を出すことは致しませんので、ご了承下さい。

ちなみに、頂いたものに答礼で返す分は認められていますので、頂いたものに関してはお返し
いたします。(ちょっと遅れますが)

よろしくお願いいたします。
コメント (2)
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加古川マラソン!

2011-12-23 17:28:10 | 活動
今日は加古川マラソンの開催日です。

会場は市内外から沢山のランナーが集まり、大盛り上がりでした。
資料によると、北海道の方もいるとか。

私は10キロの出場です。

スターターは、同じ市民クラブの御栗議員。陸上競技協会の会長です。

スタート時はダンゴ状態ですが、徐々にバラけてからは自分のペースで走ることができました。

とはいえ最後はヘロヘロです。

(ヘバッて顎があがっています・・・)


目標タイムには少し届かなかったものの、去年よりタイムを縮めることができました。
楽しかったです!




人も集まり、盛り上がるイベントなので、今後も発展させていきたいですね。

来年はフルマラソン・・・?
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社会保障と税の一体改革③-2

2011-12-22 14:38:20 | 活動
つづきです。

(2)保険者機能の強化を通じた医療・介護保険制度のセーフティネット機能の強化・給付の重点化、逆進性対策
にいきます。

こちらはさらに4つのテーマに分かれています。
これらについて、それぞれ充実と効率化があるため、テーマごとに見ていきます。

a)被用者保険の適用拡大と国保の財政基盤の安定化・強化・広域化
  ①短期労働者に対する被用者保険の適用拡大
  ②市町村国保の財政運営の都道府県単位化
  ③財政基盤の強化(低所得者保険料軽減の拡充など)(2200億)

b)介護保険の費用負担の能力に応じた負担の要素強化と低所得者への配慮、保険給付の重点化
 
 ★充実
  ①1号保険料の低所得者保険料軽減強化(1300億)
 
 ★重点化・効率化   
  ①介護納付金の総報酬割導入(完全実施で▲1600億)
  ②軽度者に対する重度化予防に効果のある給付への重点化

c)高度・長期医療への対応(セーフティネット機能の強化)と給付の重点化
 
 ★充実
  長期高額医療の高額療養費の見直しによる負担軽減(1300億)
 
 ★重点化・効率化
  受信時定額負担→つまり、受診時に100円プラスする話です。これで▲1300億の効果ということでしたが、流れそうですね。

d)その他
 ここでは、充実と重点化・効率化双方に高齢者医療制度の見直しが横たわっています。
 高齢者医療制度については制度改革会議のとりまとめがあり、それを踏まえて高齢世代・若年世代にとって公平で納得のいく負担の仕組み、
 支援金の総報酬割導入、自己負担割合の見直しなどを考慮しています。 

 ★充実
  ①総合合算制度の導入
   →医療費の窓口負担や介護保険の利用者負担、保育料といった費用の総額に、世帯収入に応じた上限を設ける制度。
    導入することなどで低所得者対策を強化する一方で、所得がある高齢者の負担増などによる医療・年金・介護給付の抑制効果がある。
  
  ②低所得者対策・逆進性対策(逆進性:低所得者ほど負担が重くなること)

 ★重点化・効率化
  ①ジェネリックの利用促進、医薬品の患者負担の見直し
  ②国保組合の国庫補助の見直し


これら、(1)(2)を合わせて、充実で2.4兆円、重点化・効率化で1.2兆円(変動あり)を見込んでいます。

短時間労働者への被用者保険の拡大などは、現在の状況にマッチし、セーフティネット機能の強化という面では非常に大切だと思います。
特に、若年層ほど短時間労働へと押し込まれている状況なので。

しかし、100円プラス案(高額医療費の財源に相応しいかは微妙ですが)や、70~74歳の医療費患者負担の2割への引き上げなどは見送られる
ような流れですし、このままですと充実の割に重点化・効率化はかなり少なくなります。

そうすると、結局将来世代への負担が増加することになります。
一体改革全体で見れば、消費税増税分のうち一部を財政の健全化に充てるスキームになっています。ということは、重点化・効率化を控えれば、
その分健全化が遅れることになり、将来世代へ先送りすることになるのです。


結局のところ、誰もが賛成するような充実面は進めるものの、負担増に関しては先送りということです。

この負担先送りをずっと昔からやっているから今のような状況になっているわけで、それを現役世代や受益者で負担し、将来世代への負担を
減らそうというのが社会保障と税の一体改革です。

結局そこを政治家自身が踏み出さないと一体改革は意味を成さなくなります。これは次回の年金においても言えることですが。

最近の国政の状況を見ると、その点を思わずにはいられません。


次回は年金です。

つづく
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