中村亮太の活動日記

加古川市のために走り回る中村亮太のブログです

関若研修@宇治

2023-01-31 22:07:12 | 活動
関西若手議員の会、京都研修ということで宇治市へ。

研修テーマは
①ソリデール事業について(京田辺市)
②デマンドタクシーについて(久御山町)
③観光政策について・お茶と宇治のまち歴史公園「茶づな」について(宇治市)

1泊2日で2日目の研修もあるのですが、私は視察のため初日のみの参加。

①ソリデール事業について
ソリデールとは、フランス語で「連帯」の意味です。
2003年のヨーロッパ熱波で一人暮らしの高齢者が多く亡くなったことをきっかけに、
フランスで始まった事業。

1人暮らしの高齢者のお宅に、若い学生が間借りするというものです。
昔の下宿ですね。
今風にいうと「新しいシェアハウス」だそうで。

大学の多い京都府でも行われているものです。
京田辺市も同志社大学・同志社女子大学があるためスタート。
現状としては4組のマッチングだそうです。

安価なこともありますが、触れ合いや社会経験を求めて高齢者と暮らしたいという学生が
申し込むそうです。

加古川市は兵庫大学しかないですが、ニーズがあるか??

②デマンドタクシーについて
デマンド型、つまり定時定路線ではなく予約をして乗る公共交通のやり方です。
バスもタクシーも、各地で導入されていますね。
加古川でもです。

課題はやはり決まった範囲での運行で、あくまで路線バスを邪魔しないようにすることですね。
これはどこも同様です。

久御山町の面白い点は、
「メーター数 ー 住民チケット料金」が委託料になること。
なかなか特殊な契約形態であり、地元のタクシー会社との随意契約で運営しています。
毎月清算なのが会社的には良いのかもしれませんが、この点は要調査です。

③宇治の観光について
宇治市は言わずと知れた平等院鳳凰堂を始めとした歴史遺産があり、コロナ前は500万人を超える
観光客が訪れるまちでした。
それがコロナになり半減。
またかねてより課題の滞在時間の短さがあり、それらを克服するために新たな形の観光を目指しています。

とはいえ、その他の寺院・お茶・源氏物語(来年の大河「光る君」も)という資源は羨ましいですが。
ほかに天ケ瀬ダム、「響け!ユーフォニアム」というアニメの舞台という素材もあります。
ただ、京都に近いぶん宿泊や夕食など単価の高いものは京都に流れているようですね。

尖った企画としては、宇治を舞台にしたスマホゲームを開発していること。
クラウドファンディングで資金調達をしていますが、なかなかクセのあるゲームです。
宇治に来ないと最終的にはクリアできないという・・・笑
ターゲットは30・40代のファミコン世代ということで、私はドンピシャです。

新しい計画は令和5年度からで取り組みもこれからになりますが、尖った取り組みを許せる風土は
素晴らしいなと思います。
 
滞在時間の短さは加古川も課題ですので、考えねばならないもの。
体験型の観光が一つのポイントかもしれませんね。
宇治市のこれからの取り組みに注目です。

若手議員の会は、若手ならではの視点からの研修が魅力。
全国組織でもあり、私は全国副会長も仰せつかっています。
縁も広がりますが、何より楽しい!

今回も良い学びをもらいました。
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議会DX?ICT化?加古川市議会のこれまでとこれから

2023-01-30 23:46:58 | 活動
DX(Digital Transformation:デジタル変革(訳))はここ数年来の日本の重要テーマです。
それは一般企業のみならず行政や議会も同様。
ということもあって、昨今は特に議会DXなどの言葉も生まれています。

DXの手前にICT化があると考えられていますが、現状として加古川市議会はまずICT化を完了させる段階かと
思っています。(いまはICT化の途中という認識)
その意味では胸を張って「進んでいます!」とは言えないわけですが、それでも私が議会に入ってからを
考えるとずいぶん変わりました。

そのあたりも整理しつつ、DXは考えていかねばなりません。

私が議会に来たのは2010年でした。

2010年当時
インターネット:有線、ADSL(控室のみネットに繋がる)
連絡・通知手段:FAX、電話
議会資料:データ化していない。
資料公開:議案書や委員会資料は議員のみが見られて、傍聴者は次第のみ
議会放送:ケーブルテレビの生放送のみ
     →契約者かつ該当時間帯に家にいなければ視聴できない
端末持込:不可

といった状況。
それが今は

2023年現在
インターネット:無線、光回線(どの部屋でもネットに繋がる)
連絡・通知手段:メール
議会資料:データ化し、議員と事務局はクラウドシステムで閲覧可能
資料公開:議案書・委員会資料ともHP上で公開     
議会放送:インターネットによるライブと録画配信
     →誰でも、いつでも見られる。
端末持込:委員会は可能。

となりました。

また、ネットワーク整備によって常任委員会のWEB参加も可能になりました。
実際に何度か運用もしており、これは全国的にも珍しく他市町から視察によく来られます。

そして、来年度予算でタブレット&システム導入を求めていて、これが通ればタブレットで資料の閲覧、
管理ができるようになります。
これが成ればペーパーレスとなり、ICT化が一定の完成を見るのかなと思っています。
予算の問題もあり様々に調整をしながら進めてきた課題が、一つ片付く感じです。

端末&システム使うのに慣れはいるでしょうが、今のクラウドシステムは皆さん使えているので大丈夫かと。
というか、今や老若男女問わずスマホを使う時代。
ICTが若者のものというのがナンセンスでしょう。

さて、問題はこれはDXに向けた第一段階であること。
DXに向けては一般的に三段階が言われます。
①デジタイゼーション:アナログ情報のデジタル化
②デジタライゼーション:業務プロセスのデジタル化
③デジタルトランスフォーメーション:①②を踏まえて社会変革・生産革命を起こす

なので、議会資料などを電子化して便利にするのは①の段階というわけです。

委員会のWEB参加は可能になっているので、②も一部はできていると言えますかね。
まだ他にもいろいろあると思いますが。
事務局や当局とのやり取りとか。

そうしてようやく③に至るわけですが、正直なところまだまだイメージが出来上がっていません。
というより、全国的にこれからなのだろうと思います。
議会DXと名の付く事例を見ても、③まで至っているものは稀なように感じています。

手法として考えられるのは、例えば委員会審査で専門家にWEB参加してもらうとか、議会提出議案を
WEB上で専門家や市民参加のもとブラッシュアップするとかでしょうか。
また、事業評価に何かしら活かせるかもしれません。

といった感じでまとまらないのですが、何せ議会と議会以外の人たちを繋いで何を生み出せるのかですね。

先を見つつ、これまでを踏まえて一歩一歩!
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芦屋市視察

2023-01-30 23:00:08 | 活動
今日は議会運営委員会で芦屋市へ。
議会のICTについて視察です。



特に、タブレットと議会用クラウドシステムのヒアリングを主においていました。
芦屋市議会は6年前から導入されているためです。

ちなみにこのクラウドシステムはSIDEBOOKSといって、私の知人が提供企業にいたため数年前に
加古川市議会でもデモをしてもらった過去があります。

さて、加古川市の現状としては
・一般的な法人向けクラウドシステムを採用しており、基本的な資料は格納されている。

・タブレットは支給されていない。
 →ただし、委員会室などに自分のタブレットは持ち込み可。そこから資料を見ることはできる。

・ポータルシステムはなし
 →通知はメールの一斉送信。
 →スケジュールは各自で管理。

・議会資料(予算や決算の資料など)はPDF化されているものの、基本は紙資料。

という感じです。
これでも、昔に比べたらかなり変わりましたが。(その辺は別途書きますね)

そして、来年度予算(R5年4月~)にタブレットとシステム関連予算を要求しており、通れば
今年の秋ごろに導入される見込みです。

この現状を踏まえて芦屋市が使うシステムと比較すると
・芦屋市が格納されている資料は議会資料が過去のものを含めて網羅されている
 →PDF化はこれまでもされているため、新たな事務的負担は発生しなさそう。

・芦屋市のクラウドシステムSIDEBOOKSはタブレット向けに最適化されていて、視覚で直感的に使える。
 →今のものはPC管理に向いており、タブレット支給の際に研修が必要。

・電子化された資料にメモをすることもでき、保存される。
 →今の加古川のシステムではできず、これが完全電子化を阻む理由になっていると思われる。

・全ての資料を電子化しているが、字が小さくて見にくい事項別明細書は紙資料も配布
 →完全電子化かどうかは議論の余地あり

・印刷する資料が減ることによるコストや事務の負担軽減で、維持コスト以上の効果はある。
 →加古川は印刷量がさらに多いため、一定の費用対効果は見込める。

・個人情報が記載されているものは格納しない配慮をしている。
 →これについては同様にすべき。

といったところで、導入に向けての参考になりました。

加古川で独自に考えるべきところは、
・各部局からの説明資料を格納すべきかどうか
 →正式に外部に出している資料ではないため、市側との協議が必要。

・タブレットのアプリ追加を含めた自由度の幅
 →芦屋市は「議会活動用」という印象。議員活動にどの程度使えるようにするかは議論すべき。

個人的にはメモも含めて電子化されるのは助かります。
ただ、これは個人差がありそう。

また、タブレットの自由度も、議員個人の活動分は別のクラウドシステムに全て入れているので、
たとえその枠があってもPCのほうが作業しやすいので使わないかもと思ったりします。

このあたり、それぞれの議員の考えをすり合わせる必要がありますね。
予算が通ってからの議論ですが、今日のことを踏まえて考えていきます。

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加古川中央こども園(仮)の方針が示されました

2023-01-22 17:59:30 | 活動


加古川中学校区内にある幼稚園と保育園について、今後の在り方を保護者・地域住民と考える会が
行われました。

背景としては
・加古川幼稚園
 建物の老朽化、児童数の減少

・鳩里幼稚園
 建物の老朽化、児童数の減少

・鳩里保育園
 建物の老朽化、駐車場が狭く送迎で渋滞が起こる

といった問題があります。

私も幼稚園のPTA会長をしましたが、児童数は数年前に比べて大きく減少しています。
要因は共働き世帯の増加、3歳以上の保育料無償化による保育園ニーズの更なる高まりです。

以前に幼稚園の4歳児クラスの待ちが多いことから2クラス制を求めて対応してもらったことがありますが、
今や1クラスに10数人となっています。
集団教育として適正な人数を確保できない現状です。



それらを解消するため、3園を統合してこども園とする方針が出されました。

基本的には、この方針を支持したいと思っています。
理由としては、各園を建て替えるなどのコストは財政また運営面からみても厳しいためです。

加古川市は保育園の充実を進めてきたことから、ここにきて幼稚園のみ残していくことも
児童数の状況からして現実的でないことも確かです。
私としては、幼稚園で素晴らしい教育をしてもらえたと感じていますので、幼稚園の良さを
残していきたいと思っています。
その意味からすると、こども園になっても幼稚園と同様の幼児教育が行われますので、期待を
するところ。

むしろ、これまで幼児教育から少し離れていた保育園の児童も質の高い教育を受けられるように
なると思っています。

また、給食も出るので、毎日のお弁当がなくなることも保護者にとっては嬉しいことでしょう。
幼稚園でも働いているお母さんは多く、作ってあげたい半面、負担だという声もありました。

とはいえ課題もあることは事実。
場所の問題、それに伴う送り迎えの在り方(範囲も広くなるので)といった園自体のこと。
さらに周辺には多く保育園がある中、少子化が進行することを踏まえて、民間とどう住み分けや
調整をしていくか。
などなど。

個人的には、
①療育や医療的ケアが必要な子どもの受け入れのため看護師等を配置することで、民間に入れない
 可能性のある子どもを積極的に受け入れる
②幼児教育の先端を走り、研修も受けられるような人材育成の場としても活用
③対象小学校が2校となるため、連携を深める

ことを求めていきたいと思っています。

おそらく次回定例会に提案される来年度予算に調査費などが盛り込まれると思いますし、今後も
動きがある際にはご報告します。
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web会議は便利だけど、研修は現地が良い

2023-01-18 17:18:41 | 活動
今日はWEBによる会議と研修で一日パソコンの前にいるような状態でした。

コロナ禍からWEBによる会議や研修は当たり前になりましたね。
今日の予定はすべて若手議員仲間とのものでしたが、そのあたりはみんな合理的。

それでも、WEB会議になれた若手議員たちが現地での研修を行うのか?
やはりそれは、交流が必要だから、です。

会議という情報共有&決めごとを行う際には便利だけれども、研修はその学びを他の参加者と共有し、
そのうえで「自分の自治体ではどうか」「このような見方はできないか」と意見を交えて学びを
深くすることに意味があります。
というより、研修はそれがなければ。
講演会ならまだしもですが。

といいつつ、明日に常任委員会を控えており、東京の研修はWEB参加になってしまった私。

現地組はこれから交流をされることでしょう。
いいなぁ。
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