サッカールーの何でもござれ

サッカーとオーストラリアに関するサッカールーのエッセイです

天皇杯準決勝

2007-12-30 14:17:24 | Weblog
昨日の天皇杯準決勝の鹿島vs川崎は面白い試合だった。どちらも気迫のあるプレーが多く、あたりも激しい。特に小笠原の体を張ったプレーはピカイチだった。

小笠原はポーカーフェースでインタビューでも表情が薄く、気迫というイメージからは遠かったので、これまでとはかなりイメージが変わった。あれだけフィジカルが強ければ代表でも定着できるのではないか。かたや柳沢は完全にスーパーサブ。最後の5分要員だったら、京都に行きたがるのも無理ないか。

さて川崎Fは攻撃力はあるけれど、どーも空回りしている。要はジョニーニョの個人技に頼りすぎていて、チャンスメーク、パスだし、フィニッシュまですべてジョニーニョというジョニーニョ商店に見えた。

もちろん昨日は谷口が出場停止で、中村憲剛が前半はあまり前に出てこなかったという影響もあろうが、ジョニーニョがフィニッシュをことごとくはずしてしまい、ゴールなし。ジョニーニョが爆発すれば快勝できるが、抑えられればそれでおしまいなのである。

ジョニーニョは得点力のあるFWという割には、ボールが出てこないので下がってもらいにいくケースが多く、必要な場面で前線にいない。かといってトップ下のマギヌンは効果的な動きができていないし、攻撃が単調で薄い。

中村憲剛はいい選手であるが、ボランチとしてもトップ下としても中途半端にこなしてしまうので、どこか物足りない。やはりもう1枚の頼りになるボランチと組んだ際にお互いの動きを補完しあえるようなパターンでなければパッとしない。

同じようなポジションをやっていても小笠原と比較すると小笠原のほうがよく見える。チームの総合力の差だろうが、今の川崎にいても中村はこれ以上伸びないように思える。

鹿島がJリーグを僅差で勝ち抜いて優勝できたのもうなずけるし、川崎が優勝できなかったのも理解できるような試合だった。

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