サッカールーの何でもござれ

サッカーとオーストラリアに関するサッカールーのエッセイです

反町U-22専念

2007-12-04 09:13:46 | Weblog
反町五輪代表監督がフル代表コーチをはずれ、U-22に専念するらしい。北京五輪までのスケジュールを考えれば当然とも思えるが、各カテゴリーの監督、コーチの間のコミュニケーションを密にすることで反町さんはフル代表にも絡んでいたわけで、早くもそれがなくなったわけだ。

オシムさんの将来的な構想として日本人監督を育てるということがあり、それで反町さんがまあ候補の筆頭だったわけだが、岡田さんの監督就任とともにそれも無用となった。

監督が変わればコーチなどスタッフも変わり、戦術など諸々が変わる。これは仕方がないことだが、オシムさんの病気とともにそれがいっぺんに吹っ飛ぶということになれば、協会として長期ビジョンが何もないというこれまでの路線の踏襲に戻ってしまう。

評価はいろいろかも知れないが、トルシェがユース、五輪、フル代表とすべての監督を兼任したから1999年のワールドユース世代がその後10年間の主力となったことは事実である。オーストラリアでは次期代表監督にトルシェを推す意見もある。

アテネ五輪世代が伸びなかったのは、フル代表と五輪代表に世代間を超えた選手起用が少なかったからだ。であるから今年と来年で五輪世代をフル代表に吸収できなければ世代交代は最低でも2-3年は遅れる。

五輪とフルの代表の監督、コーチを兼任させるというのは、言うのは簡単だが実際には難しい側面が多く、どの国でもあまりやっていない。オシムさんがそれを決めたときにはかなり驚いた。

反町さんの能力評価は別にしても、岡田さんのフル代表によりこれまでオシムさんが掲げていた長期ビジョンがないがしろにされていくことには失望せざるをえない。

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